ご由緒
京都御苑にあるこじんまりとした神社です。目の前にある九條池との調和がとても素敵です。
平清盛は安芸国の厳島神社を崇敬し、摂津国の兵庫津に社殿を構えて厳島社を勧請します。後に清盛の母の霊を合祀しました。その神社を遷座させたものが京都御苑の厳島神社です。その後鎮座地は九條家の邸宅に取り込まれて同家の鎮守として崇敬されるとともに回遊式庭園となっています。
鳥居
厳島神社は鳥居が有名です。さっそく境内をみてみましょう。
神社の入り口は小さな橋を渡ります。
橋を渡ると池が見えますが、これが九條池です。その向こうの擬宝珠のある橋が高倉橋です。池には大きなカメが何匹かぷかぷかと浮いて日光浴してました。
厳島神社の鳥居です。重要美術品に指定されています。
花崗岩でできた鳥居で、笠木と島木が唐破風(からはふ)形式であることから「唐破風鳥居」と呼ばれています。京都三珍鳥居(他は北野天満宮境内の伴氏社の石造鳥居、木嶋坐天照御魂神社の三柱鳥居)の一つです。
平清盛公が建てられました。
社殿です。社務所は1日と15日にしか開かないとのことで、御朱印をいただく方は調整してください。
奉納されている弁財天の絵です。汚れ防止のためかビニールがかけられているのでうまく写真にとれていませんが、とても色鮮やかで一見の価値があります。
そういえば、ご祭神は市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命の宗像三女神を主祭神に、祇園女御を配祀しているので女系の神様達ですね。厳島神社は「池の弁天さん」とも呼ばれています。
高倉橋です。欄干には擬宝珠(ぎぼし)があります。百日紅(さるすべり)が有名です。
九條池と拾翠亭です。拾翠亭から見た九條池の景色は、東山の山並みを借景とした庭園で、とてもきれいだとのことですが、常時公開されているわけではないので公開の時期に合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
高倉橋から見た厳島神社です。やはり狭いですね。
高倉橋の北側は、建礼門前大通りと呼ばれます。5月15日には葵祭、10月22日には時代祭の行列が建礼門前から出発し、建礼門前大通りを通って市中に出て行きます。
京都市営地下鉄の「烏丸御池」で降りて、京都御苑の間之町(あいのまち)口からに入ればすぐなので、地下鉄で観光地移動するときには立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
御苑の中なので京都らしい雰囲気は満喫できます。
アクセス
- 京都市バス「烏丸丸太町」下車、徒歩3分
- 京都市営地下鉄「丸太町」下車、徒歩3分