藤原冬嗣邸の鎮守社
宗像神社は平安時代の初め、桓武天皇の勅命で藤原冬嗣が自分の住む邸宅に皇居鎮護の神社として筑前宗像神を勧請して建てられたと言われています。
宗像神社は、その名前の通り、宗像三女神の多紀理比売命(たごりひめのみこと)、多岐都比売命(たぎつひめのみこと)、市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)を主祭神とします。そして、倉稲魂神(うがのみたまのかみ)と天岩戸開神(あめのいわとあけのかみ)を合祀しました。
京都御苑の南西(裏鬼門)に当たるので、方除けの信仰を集めています。
南の鳥居です。この右側に楠の大木があります。
鳥居からすぐのところに手水舎があります。
まっすぐ本殿に進んでいきますが、右側の庭園や拝殿がとてもきれいに造形されています。
本殿が見えてきました。とても趣が深いです。
これは「元左近の桜」といって、昭和11年(1936年)に京都御所紫宸殿前の左近の桜を植え替えた時に移植された由緒ある桜です。
境内には「京都観光神社」があります。観光業者さんの発案で観光客の安全息災と観光業界の発展を祈念して建てられました。道案内の神様ですので、観光に訪れた方はぜひお詣りしてください。お詣りすると、とっても良い観光スポットに導いてもらえますよ。
「花山稲荷社」です。花山院家の守護として祀られました。
西の鳥居の近くにあった御手洗ですが、貝(はまぐり?)のような模様があります。
楠の大木
宗像神社の南の鳥居の横にある楠は樹齢約400年と言われる巨木です。
最近、枝が折れて落ちるようで、この木の真下は立ち入り禁止になってます。
毎年、4月下旬頃から10月頃までアオバズク (ふくろう)が営巣するそうです。夜には鳴き声が聞こえたり、ひなと一緒の姿を見ることができることもあるそうです。
一回見てみたいものですが、夜はなかなか時間がないので残念です。
昼間に枝にとまっていることもあるので、目の良い方は探してみてください。
境内から写しました。とても太くてたくましい木です。
こちらは、社殿の奥にある楠です。右手奥に見えにくいですが、樹齢600年と言われる楠が見えます。
御所の中には、古い楠の巨木がたくさんありますので、それを見て回るのも面白いです。そのなかでも、宗像神社の楠は、もしかするとアオバズクに会えるかもしれない楠なので、よーく見上げて観察してください。
アクセス
- 京都市バス「烏丸丸太町」下車、徒歩約2分
- 京都市営地下鉄「丸太町」下車、徒歩約2分