幸神社 御所の鬼門を守る

 またまた読めない、京都の名前

「こうじんじゃ」、「さちじんじゃ」、「しあわせじんじゃ」。

すべて違います。

さいのかみのやしろ

と読みます。

「幸神之社」と書いてあることもあるのですが、この方がわかりますね。

昔から「こうじんじゃ」と呼ばれることもあるし、最近は「さちじんじゃ」と呼ばれることもあるそうですが、もともとは「塞之神社(さいのかみのやしろ)」だったそうなので、「幸」とは違って「塞」、つまり「外敵の侵入を防ぐ設け。」「ふさぐ。さまたげる。」と、鬼門を守ることを意味しています。

とりあえず行ってみる

幸神社 御所の鬼門

京都御苑の北東角です。ここから北に向かって真っすぐ上がるとどんつきの正面です。

幸神社 石碑

「皇城鬼門除」と書かれていますね。
出雲氏が住んでいた愛宕(おたぎ)郡下出雲郷の道祖神であり、氏寺の「出雲寺」へ至る道を「出雲路」といったことから、「出雲路幸神社」とついているようです。

せっかく勇んで行きましたが、しかし…

幸神社 閉

もうすでに閉まってました。夕方5時半過ぎ…  残念。

めげずに朝行く

がんばって、早起きして、出勤前に行きました。午前7時過ぎ。

が、まだ開いてませんでした。

三度目の正直

で、昼間に行ってきましたよ。

幸神社 鳥居

今度は参詣できました。

幸神社 駒札

幸神社 手水舎No1幸神社 手水舎No2

手水舎にはなかなか粋な演出が。とても涼しく感じました。

幸神社 本殿No1

本殿です。

幸神社 本殿No2

幸神社が、恋愛成就や縁結びのご利益があるとされるのは、日本最古の縁結びの神様である「猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)」と「天鈿女命(あめのうずめのみこと)」をご祭神として祀っていることに由来します。猿田彦大神は天鈿女命(天岩戸の前で踊った女神:芸能の神様)の道案内をした縁で結ばれます。ぜひとも良縁祈願をしてください。

歌舞伎の創始者である出雲阿国は、この出雲路辺りに生まれたという説もあり、社伝では巫女としても奉仕していたということで、芸能の神様としても信仰されています。

幸神社 神額No2

歴史を感じさせる神額が掲げられています。

本殿の右側に回ると。

幸神社 猿No1

「ここに おさるがいます」と札がありまして...そこから中の上のほうを見上げると。

幸神社 猿No2

格子の奥に猿の神像があります。お猿は烏帽子を被り祓いの御幣を肩にかかげて鬼門の北東を見ています。日吉山王の神使である猿の神像です。左甚五郎の作といわれていますが、真偽はわからないそうです。
鳥が入るのか、網がかけてあるのでピントがなかなか合いません。

縁結び

幸神社の主祭神は「猿田彦大神」ですから、縁結びにご利益があります。本殿でお詣りしていただくのは当然として、もう一つお詣りしてほしいところがあります。

幸神社 摂社

本殿の右側には末社が並んでいますが、一番奥に「石神さん」があります。

幸神社 猿田彦大神

幸神社 猿田彦神石

この「石神さん」は「おせきさん」と呼ばれる、平安時代から祀られている猿田彦神石で、拝むと縁結びの御利益があるそうです。とても強力なパワーがるので良縁に恵まれること間違いなし。そして浮気封じの御利益もあるので、足止めの願をかければ夫の遊び歩きも止むそうです。

でも、触れると祟りがあるそうです。ご注意ください。

幸神社 絵馬

五穀豊穣、豊作祈願を願う三番叟(さんばそう)の絵馬です。

幸神社は、ここで愛を誓った男女は永遠に結ばれると言われるほどの良縁祈願浮気封じ、厄除け、芸能上達、旅行安全とご利益たっぷりの神社です。人知れず、ひっそりと都の北東を守っていますが、とても霊力の高いパワースポットですのでぜひともお詣りしてください。

アクセス

  • 京都市バス「河原町今出川」下車、徒歩5分

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