平安宮内裏内郭回廊跡 唯一の内裏の遺跡

 平安京の遺跡

平安京の内裏にあった内郭回廊跡(ないかくかいろうあと)です。ここは内裏の南西角に近いところです。

ここから北東方向にいろいろな建物があり帝や妃が住んでいました。

現在は道の狭い住宅地となっています。

平安時代の内裏の遺跡はほとんど残っておらずとても珍しいものだそうです。

京都は大きな地震などはあまりないし、太平洋戦争でも大空襲はなかったのですが、大火や戦火(応仁の乱など)により、京都市の中心部では昔の遺跡はあまり残っていません。なんせ平安遷都からは1200年以上がたっているんですから仕方ないですよね。

源氏物語の世界

高等学校の古文の時間に源氏物語の話のいくつかは読みましたが、全編を通してすべては読んだことがありません。

優雅な宮中の生活にあこがれるファンの方も多いようですし、1000年たった今でも人気のあるというのはすごいことだと思います。紫式部すごし。

その、宮中の遺構がある上京区の出水あたりを散策します。

丸太町通りから北側は古い町並みが多く残っており、昔の京都らしさが感じられるところです。道は細めで、一方通行になっているところが多いです。

通りとしては、出水よりも南の下立売(しもだちゅうり)通りを、千本通りから東に向かって歩きます。最近はワンルームマンションなんかが増えてきています。少し歩くと、南側にフェンスで囲われているところが見えてきます。

平安宮内裏内郭回廊跡 No2

これからビルでも建つんかいな、と思わせるようなコンクリートの地面が広がっているんですが、ちょっと様子が違います。

四方をフェンスで囲われているので中には入れません。

平安宮内裏内郭回廊跡 No3

ここが「平安宮内裏内郭回廊跡」と呼ばれる遺構です。案内板によると昭和38年の下水道工事でその存在が知られ、昭和44年、48年と続く二回のの発掘調査でその全貌が明らかとなりました。

平安宮内裏内郭回廊跡 No4

お地蔵さんと石碑があります。

平安宮内裏内郭回廊跡 No5

案内板には、回廊の構造などが書かれています。

平安宮内裏内郭回廊跡 No6平安宮内裏内郭回廊跡 No7

フェンスの間から写真を撮りました。回廊の幅(画像の左右の幅)は約35尺(10.5m)あります。

平安宮内裏内郭回廊跡 No8

内裏の中での内郭回廊跡の位置などが説明されています。

源氏物に書かれている、優雅な宮中があったところです。その宮中が、現在では庶民的な家々が立つ街並みとなっているというのも、1000年の都を感じさせてくれます。

源氏物語ゆかりの地に、石碑が建てられていますので、順番に回ってみてはいかがでしょうか。けっこうたくさんの碑が建てられていますよ。

アクセス

  • 京都市バス「千本丸太町」下車、徒歩5分
  • 京都市バス「千本出水」下車、徒歩5分

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