昔は気にならなかった
そこにあるのが当たり前だったので、気には留めていませんでした。でも、最近、はたと気になり訪れてみました。
西ノ京円町から東に歩くとすぐに紙屋川に出ます。
丸太町通りの紙屋川の橋です。
吉川大明神は、そこから南を見るとすぐに目に入ります。
前からここにあるのは知ってましたが、よくよく見てみたのは初めてです。
駒札が建てられていましたが、すでに字が消えてしまって何が書いてあったのかさっぱりわかりません。
昔、紙屋川は西堀川と呼ばれていました。平安京遷都の頃に作られた、人造の川だったんですね。賀茂川からの水流を引っ張っていました。
上流の方に和紙を作る職人たちが住んでいて、朝廷に献上していたことから「紙屋川」と呼ばれるようになったそうです。正式には天神川といいます。北野天満宮のすぐ横を流れているからです。大正の地図にも天神川と記載されていますが、庶民は紙屋川と呼んでいました。
この吉川大明神のあたりで紙屋川は右の方に曲がっています。災害時にはこのあたりで氾濫していたと思われます。なので川の氾濫などの災害を抑えるために建てられたのではないでしょうか。
アクセス
- 京都市バス「西ノ京円町」下車、徒歩2分