文子天満宮はたくさんある
文子天満宮については、ほかにも書いています。
それで、今回は岡崎にある文子天満宮を訪問しました。
場所は京都市立動物園の北の方で、とても静かな住宅街の一角にあります。もともとは法勝寺(ほっしょうじ)という大きなお寺のあった界隈です。
岡崎の文子天満宮は、満願寺というお寺の境内にあります。満願寺自体が菅原道真公の乳母である多治比文子(たじひのあやこ)が天慶3年(940年)に建てた、北野朝日寺(今の朝日山東向観音寺)の僧最珍を開祖とするお堂が起源のお寺です。
満願寺についてはこちらに書いてます。
満願寺の山門を入ってすぐ左手に文子天満宮があります。
こじんまりとした印象です。残念ながら中は見ることができません。
「天満大自在天」(菅原道真公)をお祀りしています。
三十六歌仙の絵馬です。残念ながら少し薄くなっています。
住宅地の中にあってとても静かなところです。
あちこちにある文子天満宮のことを考えると、菅公の祟りはとても恐ろしいものであったことと、その乳母であった文子が天満宮創建に尽力したことを当時の人々がとても評価してあがめていたことがわかります。
妖しい小さな祠
文子天満宮の隣に小さな祠があります。
満願寺には、亀に乗り、右手に剣、左手に鎌首をもたげている蛇を持つ「妙見菩薩像」があります。もともと法勝寺の塔頭・本光寺にあったもので、江戸時代に法勝寺が焼失した後、満願寺に遷されたそうです。満願寺は「洛陽十二支妙見めぐり」の5番、辰(東南東の方角)にあたり、「岡崎の妙見さん」とも呼ばれています。この妙見菩薩像にお参りするのが「妙見めぐり」だと思うのですが、他の方のBlogなどを見ると、この祠が妙見さんを祀っているとの記述があるのですが、本当なのかわかりません。
私には、どうみても「辰」ではなくて「巳」にしか見えないんですけど…
それにしても迫力満点。この眼力。
これもどう見ても、「巳」の石像にしか見えません。こちらも怪しい雰囲気がプンプンします。
御神体に問うても妙見さんなのかわかりません。
岡崎の文子天満宮は訪れる人も少なく、満願寺には見どころもたくさんありますので、平安神宮や岡崎に来られた時にはちょっと見てほしいところです。桜の時期にはとてもきれいなところですよ。
アクセス
- 京都市バス「岡崎道」下車、徒歩5分
- 京都市バス「法勝寺町」下車、徒歩5分