聴松院
南禅寺の塔頭である聴松院(ちょうしょういん)は、南禅寺「三門」から道を隔てた反対側にあります。今回訪れた「大聖摩利支尊天」は聴松院の鎮守です。開祖は中国、元の僧、「大鑑禅師(清拙 正澄:せいせつ しょうちょう)」という方で、嘉暦元年(1326年)に来日し、塔頭として瑞松庵を創建しました。これが後に聴松院になります。
摩利支天(まりしてん)は、仏教の守護神である天部の一柱です。太陽や月の光線を意味していて、摩利支天は陽炎を神格化したものだそうです。
日本の山岳信仰の対象となった山にも摩利支天の名がつけられています。私の大好きな乗鞍岳も「摩利支天岳」と呼ばれています。
静かな境内
残念ながら、ご本尊の「摩利支尊天像」は秘仏で公開されていません。
入り口にはとても立派な石碑が建ってます。
こじんまりとした山門です。電球がなんともいいですね。
端正なたたずまいです。絵になります。
お庭はきれいに手入れがなされています。
狛犬ならぬ「狛イノシシ」です。摩利支天はイノシシの背に乗って移動するそうです。
毛並みまで彫刻されています。
朝早かったのですが、戸はあけられていました。
ご縁があれば、ご本尊を見てみたいものです。
南禅寺は人がいっぱいで、観光地という感じですが、聴松院はあまり人が来ず、少し境内が狭いのですが、撮影スポットにはもってこいの場所です。開運勝利、福利円満、万難消除などのご利益がありますので、ぜひゆっくりとご参拝ください。
以前は聴松院で湯豆腐や湯葉料理がいただけましたが、残念ながら平成17年で営業は終了し、現在はされていません。お間違いのないように。
アクセス
- 京都市バス「南禅寺永観堂前」下車、徒歩5分