九体の石仏
以前、蹴上のインクラインにある「義経大日如来」を訪れました。
元々、九体の石仏があったのですが、現在は三体のみ残っています。
「義経大日如来」を除くと、もう二体の石仏があるのですが、何かこれが気になります。
気になると、行ってみないと気が済まない、ので行ってみました。
九条山に上がる
京都市バスは走っていないところなので、京都市営地下鉄で行きます。
まずは、「蹴上駅」から出てきます。
1番出口から出ると、真正面には「蹴上浄水場」が見えます。出口から左手の山(九条山)の上の方に歩いていきます。
少し歩くと、「日向大神宮」の参詣道があります。
「日向大神宮」にも訪れています。とっても神秘的なところなので、よかったら記事を見てみてください。
道の反対側の「蹴上浄水場」の上の山は少し紅葉が始まっています。
蹴上浄水場の敷地が終わるところが、「東山ドライブウェイ」の入り口です。
で、その入り口に着くまでに、ありました。左側の家と家の間に。
これが、2体目の石仏です。
ちゃんと、「大日如来」と記されています。
どうも「御詠歌」のようですが、薄くなっていて良く見えません。
多分、向かって右側の石仏が、二体目の「大日如来」でしょう。「義経大日如来」とよく似ています。
前にも、横にも、たくさんの石仏が安置されています。「粟田口刑場」があったところなので、石仏もたくさんあったと思われます。
三体目の石仏
さて、「東山ドライブウェイ」の入り口を超えて歩きます。カーブを一つ越えると、すぐに峠の頂上が見えてきます。
橋のあるところが峠の頂上です。橋は先ほどの分岐の道で「東山ドライブウェイ」につながってます。
さて、頂上の京阪バス「九条山」バス停です。
バス停を超えると、すぐに見つかりました。お地蔵さんの「卍」のマークが見えます。
実は、ここは上の画像のように、一軒の家に取り込まれるような形になっているんです。
三体目の石仏です。
今までの二体の石仏とは少し趣が異なります。
堀が深くて輪郭がはっきりしているし、年代的にも新しい感じです。後ろについている「後光」のような部分がありません。
「義経大日如来」と同じ時期に祀られたと考えるのは少し違和感があります。でも、この地域では、これが九体の石仏の一体だと語り継がれています。私には不全感が残りました。
それと、九体のうちの三体は確認しましたが、残りの六体はどうなったのでしょうかね?
「九体町(現在の御料岡町)」のどこかにあるのでしょうか。
また、気になって眠れない日々が続きそうです。
アクセス
- 京都市営地下鉄「蹴上」下車、徒歩10分