京都の芸術の中心
昨日は、紫式部ゆかりの地でもある、「宮道朝臣列子墓」を紹介しました。京都には源氏物語に関連する史跡や見どころはたくさんあるのですが、ちょっと変わったところを紹介します。
岡崎公園にある「京都市勧業館 みやこめっせ」にある「源氏物語石像」を訪れます。
岡崎公園は、京都市美術館や京都国立近代美術館、京都府立図書館、ロームシアター京都などがあり、京都における文化・芸術の中心地のひとつです。平安神宮や動物園、テニスコートなどもあり、休日はフリーマーケットが開かれるなど人であふれかえるところでもあります。
「京都勧業館 みやこめっせ」です。以前にウィンターイルミネーションでも紹介した建物です。平安神宮の南にあります。お向かいは昔の「京都会館」である「ロームシアター京都」です。
「勧業館」として京都の産業のイベントや展示会などが開かれるところです。そして「京都伝統産業 ふれあい館」「日図デザイン博物館」があります。
年に一回、仕事の関係で「日図デザイン博物館」にはお世話になってます。
観光客で訪れる方は少ないと思いますが、入ってすぐのロビーは、半地下になっていて、ゆったりと休憩できるので、疲れた時にはのんびりとくつろいでください。
さて、今回の目的の「源氏物語石像」は西の方にあります。上の画像でわかりますか。
これでわかりますよね。夕暮れ時なので、保護色のようになっていて一瞬分らないですね。
「光源氏」と「紫の上」をモチーフにしています。
少し違和感がないこともないのですが。平成20年(2008年)の「源氏物語千年紀」に、京都府石材業協同組合結成30周年記念事業の一環として、石青会から京都市に寄贈されたそうです。
「源氏物語千年紀」では今上天皇・皇后が臨席し、京都国際会議場で記念式典が行われました。また講演会・シンポジウムや舞台演劇、源氏物語に関する古文書・古美術品の展示会が開催されました。
石碑には『源氏物語』第十二帖「須摩の巻」で詠まれた贈答歌が彫られています。夕方なのでちょっと見えにくいですね。
身はかくてさすらへぬとも君があたり去らぬ鏡のかけは離れじ 光源氏
わかれても影だにとまるものならば鏡を見ても慰めてまし 紫の上
天候や見る角度やによって表情が変化するそうですので、あなたが訪問された時にはまた違った印象を持たれることでしょう。
平安神宮にお参りされた時には、紫式部好きの方はちょっと見ていってください。
アクセス
- 京都市バス「岡崎公園 ロームシアター京都 みやこめっせ前」下車、すぐ