城下町のひなまつり
3月4日(日)は、亀岡市で開かれている「第11回亀山城下ひなまつり」を見に行きました。あまり大きなイベントではないので、人がいっぱいになりすぎず、ほのぼのと見て回れてよかったです。
このイベントは、代々受け継がれてきたおひなさまを各家庭や店舗で公開するという地域参加型のイベントで、「亀山城」の城下町であった亀岡市の旧町内を散策しながら楽しめて昔情緒が味わえました。
場所は、JR嵯峨野線「亀岡」駅から歩いて10分ほどの「北町」から南の方にかけての旧町内です。スタンプラリーも併せて行っていたので参加してきました。
町内会のイベントが集合したような感じで、どこへ行ってもほのぼのとしています。子供さんの「着付け体験」や女性の「きものde町ぶら」という無料貸し出しの着物もあって、女性たちはとても楽しそうでしたよ。やはり女の子の節句ですね。
上の画像のように、あちこちのご家庭でお雛様が公開されています。
ひな人形が飾られるようになった江戸時代から現代までのお雛様が飾られています。
違和感を感じられる方もいらっしゃると思いますが、京都では昔ながらの京雛として男雛を向かって右側に飾る家が多いです。(左に飾るご家庭もありますよ。)
スタンプラリーのポイントでは、子供さんの竹とんぼづくりやバルーンアート、豚汁の振る舞いがあったりでにぎわってました。
ネコヤナギの芽も膨らんでいます。
手作りのうさぎのひな人形。
華やかです。
スタンプラリーのポイント「柳町会議所」では子供さんの着付け体験をしていたので、とても賑やかでした。
江戸時代から明治時代にかけてのお雛様。
昔は女雛の冠が豪勢だったんですね。
昔のマークでも、男雛は向かって右側ですね。
京雛では、宮中(御所)での天皇、皇后の並びに倣って飾ります。御所では天皇は南(庶民のいる方)に向かって座るのですが、右と左では左の方が位が高くなりますので、南に向かった時に左側が天皇、右側が皇后となります。庶民から見れば(北に向かって陛下の御顔を拝むとすれば)、右側が天皇、左側が皇后という並びになりますね。なので、京都市内の地図を見ると、方角は北が地図の上の方向になるので、天皇から見た左である左京区が、地図では右側に来る配置となっています。
ひなまつりは艶やかですね。
江戸時代にひな人形を飾れた家というのはけっこう裕福な家だったんでしょうね。
着付けをした子供さんたちはここで記念写真を撮ってましたよ。
いつもは神社の写真を撮っているので「朱」がメインですが今日は「赤」がメインですね。
お雛様だけではなく、子供たちが着た衣装も飾られています。
こちらは手作りのお雛様。とってもかわいいですよ。
こちらは少し変わった「お人形さん」によるお雛様。
家の中に飾られたお雛様。ちょっと離れて外から見るとまた趣が変わっていいですね。
スタンプラリーのポイントである、「町屋カフェ」に来ました。通常からカフェとして営業してますよ。
昔の、本物の町屋を使ってます。玄関などは安全のために一部改装してますが、ほぼ昔のままの町屋が残されています。
子供さんが次から次へと写真を撮ってました。昔から変わりませんね。
こちらにも、たくさんのお雛様が展示されています。
竹の中のお雛様。かぐや姫を思わせます。
江戸時代。当時の美男美女の顔はけっこう柔らかい線で頬がふっくらとした感じなんですね。
明治時代です。江戸に比べると、顔が細くなった印象です。
大正時代です。衣装の色合いが派手になってきました。
昭和時代です。顎が細くなってきた感じです。
こちらは豪華ですよ。随身や仕丁までそろってます。童謡のひな祭りでは「お内裏さ~まとお雛様」と歌われますが、あれはおかしいですね。「お内裏様」と言えば男雛と女雛の両者を一緒に指す言葉です。
散策の途中で。
こちらのおうちの窓からも。
お雛様が飾られています。
こちらも飾られています。
けっこう古いですが、きらびやかですね。
スタンプラリーのゴール会場、「北町銀座駐車場」に来ました。
懐かしいです。久々にガラガラ抽選にチャレンジ。かわいいおかきの袋詰めをいただきました。
天気も良くて、気温も高くなり、小春日和の中、とっても楽しいイベントでしたよ。古い町並みを歩くといろいろな発見があって楽しいです。ひな人形の展示は3月11日(日)まで行われています。
アクセス
- JR嵯峨野線「亀岡」下車、徒歩15分