現在は「みやこめっせ」
「六勝寺跡」巡りの3番目は「延勝寺跡」です。鳥羽天皇の第九皇子である近衛天皇の御願寺で久安5年(1149年)に落慶供養が行われ,南北1町、東西2町の敷地がありました。六勝寺のうち、最後に建立されたのが延勝寺です。延勝寺の造営を担当したのが、平清盛の父である平忠盛でした。金堂・塔・一字金輪堂などがありました。長寛元年(1163年)には近衛天皇の寝殿を移築して九体阿弥陀堂としています。承久元年(1219年)には、白河殿辺りで出火した火災により塔・金堂が焼失してしまいました。以後たびたび災難にみまわれて,応仁の乱の時に廃絶しています。
「京都市勧業館 みやこめっせ」です。
平日の夕方は人通りも少ないです。
「みやこめっせ」の西北の角に、石碑があります
通りからはけっこう目立って見えています。
「昭和四十五年」の字が見えますので、まだ新しい方ですね。昔の「勧業館」の時代に建てられた石票です。
こうしてみると風景に溶け込んで違和感ありませんね。
「みやこめっせ」横の疎水です。桜の季節には「十石舟めぐり」で船が行き来します。
その疎水の「みやこめっせ」の対岸にも「延勝寺跡」石票と説明書きがあります。
こちらの石票は新しいのか、とてもきれいです。
説明書きは風雨にさらされほぼ読めなくなっています。
「延勝寺」の敷地は「みやこめっせ」から東大路通りまでと、けっこう広範囲でした。部分部分で発掘が行われていますが、まだ大規模な建物の遺構は発掘されていません。これからが楽しみです。
アクセス
- 京都市バス「岡崎公園 ロームシアター京都 みやこめっせ前」下車、すぐ