大衆の味方
京都観光に来る人は、「京料理」にあこがれて来られることでしょう。湯豆腐とかお湯葉さんを使った薄味の風味の良いお料理は万人のあこがれるところです。きれいなお庭を眺めながら、ちょっとお酒を嗜んでお食事をいただくなんていうのは、京都人だって、とってもあこがれるところですよ。
でも、そんな高級料理は京都人でもなかなか食べられません。そんなの年に一回あるかないかじゃないですか。（お金持ちは別にして．．．）
食べに行くにしてもたまの週末に、ちょっとガイドに載ってるようなところに行くのが精いっぱい。普段は安くておいしくてボリュームのあるところに行きますよ。
で、今回は「京料理」ではなくて、「中華料理」。東山三条の「マルシン飯店」です。東山三条の交差点を少し南に下がった西側の並びにあります。
昼の11時から翌朝6時まで営業してます。
夜中でもお客さんいっぱい。夜中なのに店の前に行列ができることもあります。
入り口には日替わりメニューが掲げられているのですが．．．
とってもリーズナブルな値段で食べられる日替わり定食もいいのですが（学生さんにはもってこい）、絶対に食べてほしいものが２つあります。
まず第1弾に「マルシン熟成豚肉焼き餃子」。普通の「マルシン焼き餃子」もおいしいでですが、「熟成豚肉焼き餃子」の肉の旨味はたまりません。できれば両方の餃子をご賞味あれ。
普通の「マルシン焼き餃子」の方は、キャベツなどの野菜と豚肉がうまく調和している味なのですが、「熟成豚肉焼き餃子」の方は、そらもう肉汁がたれてきそうなほどの、肉感があります。たまらん、うまさです。
そして「熟成豚肉焼き餃子」は餃子のたれではなくて、酢とコショウをたっぷりつけるとおいしいです。この食べ方はお店の方推奨の食べ方です。普通のたれで食べてもいいんですよ。
そしてどうしても食べてほしいもの第2弾は「天津飯」。「マルシン飯店」といえば「天津飯」というぐらい有名な「天津飯」です。もうすごいボリュームです。今にもこぼれそうです。卵がふわふわでとっても柔らかいのですが、レンゲでざっくりと卵をとっても、なかなかご飯が出てこないぐらいの分厚さがあります。そして、ほんとにうまい。甘味で味をごまかしている天津飯もありますが、「マルシン飯店」の天津飯はコクが違います。この「天津飯」は絶対に食べてほしいですよ。
もうね、幸せいっぱい。大食漢の人は別にして、一般の成人男性なら餃子と天津飯でお腹いっぱいになるでしょう。
一見さんお断りの高級料亭があるのも京都、安くて気軽に入れてお腹のいっぱいになる大衆向けのお店があるのも京都です。いろいろなお店をのぞいてみてください。
アクセス
- 京都市バス「東山三条」下車、すぐ