明智越え
先日、5月3日(木)に行われた「亀岡光秀まつり」の様子をお伝えしましたが、その時からとっても気になっていました。
明智光秀は「敵は本能寺にあり!」と言って、兵を京都に進めるのですが、その時に信長に気取られないようにと軍勢を3隊に分けて兵を進めました。
その一つの進撃路である「明智越え」は、亀岡から京都に向かう光秀本人が進んだ経路です。
現在はハイキングコースとなっており、そんなに険しい山道ではないので、週末ハイキングなどにはもってこいのコースです。比較的わかりやすい道が続いており、分岐点には迷わないように標識が建てられていますので、よっぽどの災害の後でない限り、道がわからなくなって迷うということもないと思います。
本能寺を目指したときには、馬も通ったというので、現代でも人間が歩く分には大丈夫であろうという、何の根拠もない安心感を持って、ウキウキで出かけました。
まずは、JR嵯峨野線で「亀岡駅」を目指します。「普通」はもとより、「快速」も止まるので、京都市内からはけっこう早くつけますよ。でも、本数がそんなにたくさんありませんのでご注意ください。
「亀岡駅」に着きました。改札を出ようとしているところです。日曜日の9時半過ぎですが、空いてますね。「保津川下り」に行く観光客の方々が何人かいらっしゃいました。
改札を出て、左手に行くのですが、そのどん突きに「展望テラス」があります。
こりゃあ、とってもいいや。ということで、しばし駅の北側を展望。北側には「京都スタジアム」の建設が進んでいますので、大開発中といった感じの風景です。
「展望テラス」から北北東方向を見ます。真ん中に映っているのが「牛松山」です。そのすぐ右で、ちょっと遠くでかすんでいるのが「愛宕山」です。そして画像の一番右の山が、今回目的とする「明智越え」です。
コンコースから1階のロータリーに降りてきました。
目に前に、サッカーボールのモニュメントが出現。工事中で近寄れませんが、これは石か何かでできているのでしょうか? 嫌に重量感を感じさせます。
「亀岡駅」の北口全景です。京都スタジアム完成の暁には近代的な風景となるんでしょうね。
さて目指すは「明智越え」です。望遠で撮ってこんな感じなんで、登山口までがちょっと遠そうですね。
「保津川遊船」の建物の横から「保津大橋」を渡ります。橋の上に信号があって、三叉路になっています。
けっこう大きな橋で見晴らし抜群ですよ。
河を見ると「保津川下り」の船が下っていきますね。写真の真ん中には「トロッコ亀岡駅」から「保津川遊船」まで乗れる「馬車」がゆっくりと動いています。
橋の北端に来ました。すぐ先に信号があり「保津」と標識看板が出ています。その交差点を右折するのですが、すぐ一本手前の信号のない交差点を右折して、「保津八幡宮」の中を通って抜けます。八幡宮の手前に交番があるので曲がるところを間違うことはないでしょう。
「保津八幡宮」です。ここは保津峡の入り口にある「請田神社(うけたじんじゃ)」の頓宮でもあります。
けっこう立派な狛犬さんです。時々見かける蹴鞠に足を添えているポーズです。
ただ今、本殿は改修中で御神体は「請田神社」に遷移されているそうです。
「保津八幡宮」を抜けて、その北側に出ました。山の方に向かいましょう。
と、いきなり看板が立ってます。ありがたや、ありがたや。
看板の反対側の道沿いには「みぎ あたご」と書かれた石票もあります。明智越えから「愛宕山」に登る道なんですね。明智光秀も明智越えから愛宕神社に詣でて、吉凶を占っています。
道沿いにどんどんと歩きましょう。
だいぶんと近づいてきましたよ。
「昼咲き月見草」でしょうか。
なんか、でっかいツユクサです。
「村上性山翁記念碑」とあります。よくわかりません。
「京むらさき」というお醤油を売っている「タケモ醤油」さんです。
そのお隣は「保津川屋酒店」さんです。
ほのぼのとしますね。
なかなか大きな蔵です。背が高いですよ。
青い道路標識で「水尾5㎞」と出ていますが、そっちは間違い。右手の細い方の道に入ります。
ちょうど分かれ道になっているところに「明智越えハイキングコース」の標識がありました。
またまたきれいな花が咲いているので、ちょっとストップして写真を撮らせていただきます。
菖蒲もきれいに咲いています。
これは何の花でしょうか。と、道草ばっかりしているので、いつまでたっても明智越えに突入できません。
道が、極度に上り坂となってきました。これはもう山が近い証拠ですね。
と思って道を曲がった瞬間に見えてきました。やっと「簾戸口(すどぐち)」に到着です。
「明智越え」ではありますが、もともとは「愛宕山」への道でもあるんですね。
「明智越え」の説明書きですが、木が生い茂ってきています。
「ハイキングコース」が描かれていますが、ここから明智越えを越えて、保津峡の駅に出るには2時間と少々で行けそうです。
コンクリートの塀を切り欠いたような登山道の入り口ですが、ここから「明智越え」が始まります。
明智光秀気分でレッツゴー!
(今日は書き疲れたので、続きはまた明日ということで勘弁してください。)
アクセス
- JR嵯峨野線「亀岡」より、登り口まで徒歩30分程度
コメント
昨年唐櫃越えを歩いて来ました東京の67歳です。GW明けに明智越えを行なおうと計画してます。その後明智さんが歩いた道の倒木はどのような塩梅になりましたでしょうか?教えて頂けますと幸いです。
恩田 悦男さん、はじめまして。
私のつたないBlogを見ていただきありがとうございます。
「明智越」ですが、以前台風で倒木がいっぱあって通り辛いところもあったのですが、大河ドラマ『麒麟がくる』のときに整備されましたのでとても歩きやすくなっています。
ここ2,3か月は歩きに行ってませんが、災害で通れないなどの話は聞いてませんので、今のところ大丈夫だと思います。
「明智越」そのものはゆっくり歩いても2時間半か3時間あれば越えられるファミリーコースなので十分楽しんでくださいね。
ちなみに、『麒麟がくる』の頃に市役所の人のお手伝いでGoProで動画を撮ってきました。編集は市の方がされたのですが「明智越」の雰囲気はわかっていただけると思います。
よかったらご覧ください。
https://www.city.kameoka.kyoto.jp/site/kirin/1248.html
トイレは亀岡駅を出て北側のロータリーにあるのと、保津峡駅にあるのとぐらいですのでご注意ください。
ちなみに5月3日(水)は「かめおか光秀まつり」があって武者行列が市内を行進します。
GW晴れると良いですね。
Jun@Kyoto
Jun様
早速最新情報を教えて頂きましてありがとうございます。昨年の唐櫃越えは5時間歩きましたので結構な重労働でした。添付されました動画で迷子になることもなさそうです。京都は今年で5~6回目でしょうか、上洛前は琵琶湖周辺を回ってました。坂本はいいですね、西教寺に腰かけますと丁度目の高さに琵琶湖が見えまして感動しました。想像ですがそう言うように設計したのではないでしょうか。船に乗る度胸はありませんので歩いて楽しんできます。下のお世話までして頂きまして
、かたじけないです。ありがとうございます。