その場所で輝く
今日は岡崎公園です。もう何回も紹介している岡崎公園です。京都の芸術・文化の中心地のひとつです。
その中でも一番華やかな建物が「ロームシアター京都」です。昔の「京都会館」ですね。私が小さいころは、この「京都会館」や宝ヶ池の「国際会議場」こそが近代的な建築様式だったので、自分が大きくなればこんな洗練された形の建物がいっぱい立っている都市になっていくんだなぁと感心していたものです。
そんな近代建築のさきがけも、時代の流れと共にモダニズムとかモダンレトロと呼ばれるようになってきました。建物自体も古くなってきたので「京都会館」は改装を受けて、ネーミングライツ(命名権)によって「ロームシアター京都」となり新しく生まれ変わりました。なので、今でも正式名称は「京都会館」で京都市の持ち物です。
ロームシアター京都前の二条通りです。夕暮れ時で外灯がついていますね。
昔の「京都会館」の面影を残しています。
ネーミングライツで50年間は「ロームシアター京都」となります。
ますます近代的になりましたが、個性は失われてしまったように思います。
そんな京都会館なのですが、昔は建物の正面に「平和の女神像」がありました。改装後は上の画像のように、端の方に追いやられています。(画像の左端)
「ロームシアター京都」の西側は琵琶湖疎水の鴨東運河になっています。
橋の親柱にもこの通り「琵琶湖疎水」と示されていますね。
疎水の対岸から見ると「平和の女神像」はこんな感じです。
以前は建物の真ん前だったので、通りを行く人たちにもよく見えるところでしたが、現在は少し奥まったところになってしまい、わざわざ見に行かないと何であるかがわからないようになってしまいました。
滋賀県出身の彫刻家、「山田良定」氏の作品で、昭和60年(1985年)に京都岡崎のライオンズクラブが建立したものです。
当時の京都市長・今川正彦書の
世界のひとびとに心のふれあいを求めて
の文字があるそうです。いつも像の方ばかり見ているので、書の方には意識が向いてませんでした。
私はこの像がとても気に入ってます。それも上の画像のように夕焼けの中に浮かぶ時間に見るのがとても好きです。もう少し空の色が赤くなっていれば文句なしなんですけどね。敷地の隅の方に追いやられてしまいましたが、建物の正面にあるときには、夕陽の中に浮かび上がるような風景ではなかったので、これはこれでいいのかなと思います。
観光地となって、万人が良いなと感じるような風景もいいのですが、自分の感性にピンとくる、自分だけの風景を見つけるというのも楽しいですよ。色々なところを歩いて感動に出会ってください。
アクセス
- 京都市バス「岡崎公園ロームシアター京都前」下車、徒歩1分