今日は鉾建て 7月10日
7月1日から始まった祇園祭ですが、今日7月10日(火)は鉾建ての日です。
日中は仕事があるので、仕事が終わってから、のこのこと四条通りまで行ってきました。
「祇園祭り」は、多くのガイドブックに載っていると思いますが、「鉾建て」を記事にしているものはないでしょう。なので、せっかくですから、祇園祭の裏側を少しだけ紹介しましょう。
「祇園祭り」といえば、「山」や「鉾」の巡航がメインエベントですが、この「山」や「鉾」はどこから出現するの?という疑問にお答えして、祭り前の様子をカメラに収めてきました。
よそのお祭りでは、「鉾」はどこかの倉庫に保管していて、祭の前に倉庫から出してくるようになっているところが多いようですが、本場の「祇園祭り」はちょっと違います。
いきなり京都のど真ん中、四条烏丸の交差点近くで、ニョキニョキと生えるように出現します。なんと、京都一番の大通りの真ん中で、えっさほいさと鉾を組み建てるのです。毎年。車の車線を規制して...
や、やるな京都人。と思われるでしょうけど、烏丸通のオフィス街に通勤する人々にとっては迷惑千万。阪急や地下鉄ならいいのですけど、市バスは壊滅状態のダイヤになります。
そんなことは、全然お構いなしに、今年も京都の祇園祭りは、絶賛進行中です。そらもう、祇園祭りの方が歴史が古いですからねぇ。
夕方の四条烏丸
夕方の通勤ラッシュの時間帯です。午後6時前。
四条烏丸の交差点です。提灯飾りも出ていて「長刀鉾」の字を見るとお祭り気分が高まります。
四条通のアーケードも、提灯飾りでやっと夏ですね。
さて、「四条通り」を車線規制して「長刀鉾」の組み建てが始まっています。
今日10日から鉾建てを始めて、12日に装飾などすべてが完成します。
10日は鉾の部品を運んできて、基礎が組みあげられるとこところまでです。
車道に鉾の部材が置かれています。明日11日の組み建てが一番面白いのではないでしょうか。お暇な方は見学にいらしてください。
「鉾」、最優先です。
午後6時ですがまだ組み建ては続いています。
とっても美しいですね。
巨大な鉾の組み建ては、釘を使わず木と縄だけで組み上げていきます。これを「縄がらみ」と言います。縄の組み方はきちっと決まっていて、間違いのないように2,3人で確認しながら編んで行くそうです。
まさに芸術です。
写真の撮り甲斐があります。
鉾が出来上がってしまうとなかなか見られない部分ばかりです。
長刀鉾の常駐場所に「長刀鉾保存会」の建物があります。
中には鉾の部品や装飾に使われる道具が置かれています。
まだ中で組み立てをされていました。
縁起物の「長刀鉾の粽」です。長刀鉾のちまきには厄除け、疾病除けの御利益があります。今年は13日の10時からですよ~。売り切れる前にゲットしてくださいね。
今度は四条通を西に行きます。烏丸を超えるとすぐに「函谷鉾(かんこぼこ)」があります。
林立するビルと市バスに祇園祭りの提灯というなんとも言えない取り合わせ。
「函谷鉾」も四条通を占拠して組み建てられます。
昔は周りの家並みよりも鉾の方がはるかに高かったのでしょうけど、現在はビルが林立しています。
「函谷鉾」は今日の組み建てが終わり続きは明日のようですね。
帰りのバスの中から撮った「函谷鉾」です。
これもバスの中から撮った「月鉾」です。
さて、京都の夏が始まりましたよ。まだ「祇園祭り」を体験したことのない皆さん。ぜひともこの夏は京都の祭りを堪能してください。
アクセス
- 京都市バス「四条烏丸」下車、すぐ