7月14日(土) 宵々々山
先日は7月10日の「鉾建て」の様子を少しだけ紹介しました。7月14日(土)の仕事帰りには、少し早い時間でしたが、「宵々々山」を見てきましたので紹介します。
祇園祭りで一番の目玉となるのは17日に行われる「前祭り(さきのまつり、さきまつり)」の山鉾巡行です。その前日の16日の夜を「宵山(よいやま)」、その前の15日の夜を「宵々山(よいよいやま)」、そして、そのまた前の14日の夜を「宵々々山(よいよいよいやま)」といいます。冗談みたいなホントの話です。
じゃあ、13日の夜は「宵々々々山(よいよいよいよいやま)」なの? となりますが、そうはいいません。鉾の飾りつけが14日に行われるので、宵山の期間は14日から16日です。でも、最近は13日から飾りつけをするところが増えてきていますね。
昔は夜店も14日から出だして、16日の夜が一番盛大になるという感じでした。そして宵山の期間には、各山鉾町の町会所や旧家、商店に展示されている宝物を無料で見学できます。私が小さい昭和全盛の時には、ビルやマンションなどはそんなになく、昔からの旧家がたくさんあって、それはもう絢爛豪華な代々の美術品や装飾品を無料で見せていただけました。どこのおうちも玄関の土間が広く、土間に続くお部屋に展示してある宝物を、そのおうちの当主が解説してくれたり、冷たいお茶を振舞ってくれたりと、それはもうほんとの地域のお祭りという感じでした。
近年は旧家がほとんどなくなってきて、マンションばかりの町となって、宝物は町会所などでの展示がメインとなっていますが、人がいっぱいでなかなかゆっくりと見て回るということができにくくなってきています。
現在、夜店(露店)は宵山と宵々山だけしか出ませんので、今日の写真は山鉾が中心です。私のしょうもない解説は少なめにしてますので、写真をご覧になって祇園祭の雰囲気を味わってください。
京都市営地下鉄「四条」駅から地上に出ると、すぐに「長刀鉾」が見えます。巡航の順番はくじ引きで決めるのですが、前祭では「長刀鉾」が必ず先頭です。「くじ取らず」といいます。
まだ早い時間だったので、提灯には灯りがともっていません。
実は、この写真の下側は人でいっぱいで、歩道を左右に分けて交通整理が行われています。ここの位置から、「長刀鉾」を超えるまで10分以上かかりましたよ。
「長刀鉾」の駒札です。立ち止まるなと、拡声器でわぁわぁ言われるのですが、前が進まないので立ち止まらないとしょうがありません。
赤い「長刀鉾」のご神燈がいいですね。
有料ですが、鉾の拝観ができます。
きらびやかな装飾。
ずっと、左側通行を叫んでいます。宵々々山の夕方でこれでは、明日、明後日はもっと大変でしょうね。
「長刀鉾保存会」の前は拝観待ちの人もいて大混雑です。
「長刀鉾」の全景です。けっこう大きいでしょ。
昔はこんなにたくさんビルが建ってなかったんですけどね。
四条通渋滞中。
鉾が何基も建っているのが見えますか。
「函谷鉾」です。
こちらはそろそろ提灯に灯りがともってますね。
四条通から北の方に上がります。「菊水鉾」です。
きれいなお姉さんたちが粽を売ってます。
写真よりも実物の方が数倍きれいです。
緞帳にはいろいろな刺繍がありますので見ていて面白いですよ。でも、雨除けのためにどれもビニールのカバーで覆われているのがちょっと残念。
細い通りににも、鉾や山があります。
どこの通りも人いっぱい。
祇園祭りの雰囲気ですね。
当然車なんて通れませんから、期間中は通行止めですよ。
四条通に戻ってきました。「月鉾」です。
観光の人の多いこと。四条通は電線が地下に埋められて景色がすっきりしました。
四条通から下の方にもあります。
帰りのバスの中から撮りました。
今日は宵々山で、明日は宵山とちょうどお休みに重なっているので祇園祭りを楽しむには絶好ですね。
アクセス
- 京都市営地下鉄「四条」下車、すぐ