大映通り
京都の読みにくい地名によく上がっている「帷子ノ辻」です。「かたびらのつじ」と読みます。場所で言うと右京区太秦です。昭和に入ってから映画の撮影所がいっぱいできて、とても活気のあった場所です。
その中でも、「大映京都撮影所」があった所は今でも「大映通り」と言って、商店街になっています。
嵐電「帷子ノ辻」駅の真ん前にある「帷子ノ辻」交差点です。「大映通り」はここから斜め方向に延びています。
「大映通り」の入り口です。「大映通り商店街」です。
「キャメラ」の飾りが雰囲気を出しています。
まだ朝の8時前なので、お店はほとんど開いていません。
「大映通り」をしばらく歩くと「太秦マーケット」というのがあるのですが、そこを右折(南行)します。
と、正面はマンションでどん突きになっています。
このマンションが目的地なんですよ。
逆光で見えにくいですが、入り口に石碑が建っています。
「大映京都撮影所跡地」の石碑です。このマンションが建っているところが「大映京都撮影所」のあったところです。
ここから黒澤明監督の『羅生門』や市川崑監督の『炎上』などの名作が生まれています。
昭和3年(1928年)この地に「日活太秦撮影所」が設立されました。そして昭和17年(1942年)に「大映」がこれを引き継いだのですが,同社は映画人気の陰りから昭和46年(1971年)に倒産してしまい,撮影所も閉鎖されました。
通りの名前になるほど「大映」は日本有数の映画会社となったのですが、時代の流れは映画からTVへと移っていきます。
今でも近所には、松竹の撮影所や東映太秦映画村などが残っています。
「大映京都撮影所跡地」の石碑からずっと西に行ったどん突きが…
「松竹京都映画撮影所」なんですよ。
「大映通り」辺りを散策すると、映画に関するオブジェクトや展示があったりするので面白いですよ。
アクセス
- 京都市バス「帷子ノ辻」下車、徒歩3分