足つけ神事
「蚕ノ社」として以前にも紹介した「木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)」では、毎年、立秋前の土用の丑の日に「御手洗祭」が行われます。
実は、下鴨神社でも同じ土用の丑の日に「御手洗祭」が行われるのですが、こちらの木嶋神社の方が歴史が古いのではないかと言われています。
「下鴨神社」には「糺の森」がありますが、「木嶋神社」には「元糺の森」があり、「下鴨神社」とは深い関係性があると考えられています。
「木嶋神社」の「御手洗祭」では「足つけ神事」が行われ、屋台も出てますので、ちょっと行ってみます。
以前紹介した記事です。
三条通りの「太秦広隆寺」です。前の線路は「嵐電」です。
歩いていると、いきなり消防自動車の出動がありました。
消防も大変です。こんな狭い三条通りを走っていかなくてはいけないので。前からバスも来てますよ。
三条通りを東に向かうと、三条通りは緩やかに右に曲がります。まっすぐ行くと「太子道」通りです。この「太子道」はその名の通り、「聖徳太子」が「太秦広隆寺」に参拝するために通ったという道です。「木嶋神社」は「太子道」沿いにあります。
「太子道」の方にはとっても庶民的な看板が見えます。
ほほえましいですね。
さて、やってきました。
夏の風物詩である夜店が開かれると、子供達はウハウハで大喜びですね。みんなとってもいい顔をしていますよ。
一の鳥居です。
境内にも夜店が出ています。
まっすぐ進むと本殿ですが、左斜めに「足つけ神事」を行う「元糺の池」があります。
日頃は水が無いのですが、「御手洗祭」の時には水をたたえています。
子供たちの「足つけ神事」は「神事」ではなく、水遊びに近いですね。とっても楽しそうですよ。「足つけ神事」は、立秋前の土用の丑の日に「元糺の池」で手足をご神水に浸すと、諸病、しもやけ、脚気に効くとのことで、無病息災のご利益にあずかれるように多くの人々が参詣します。
その「元糺の池」の奥には「三柱鳥居」があります。「京都三珍鳥居」の一つであり、強力なパワースポットです。
できれば、こちらにも水をたたえていただきたかったですね。昔はこのあたりには泉がたくさんあったので、この「三柱鳥居」も水の中に建っていたものと思われます。
今度は「木嶋坐天照御魂神社」の本殿です。
私は夕方の、これぐらいの明るさの時が一番好きです。神社の厳かな雰囲気が倍増する気がします。
本殿の方から見た「三柱鳥居」です。
ゆっくりと楽しめましたので、お祭りを後にしてJR嵯峨野線「花園」駅から帰ることとしましょう。
「木嶋坐天照御魂神社」は見どころがとても多い神社です。秦氏に関係する神社であり、太秦広隆寺の鎮守社ではないかともいわれています。お祭りの時以外は静かな神社であり、とても神秘的なので、是非ともお詣りしていただきたい神社です。抜群のパワースポットです。
アクセス
- 京都市バス「黒橋」下車、徒歩2分