行ってみないと気が済まない...
先日GoogleMapを見ていて、またまた「いらないもの」を発見してしまいました。
「たからくじ君跡地」とあります。インターネットの黎明期には、もう使われなくなったURLや、さびれてしまったHPを「~跡地」として、残しておくということがよくありました。最近の若い人はあまり知らないでしょうけど...おっさん世代にはとっても懐かしい表現だと思います。
で、「たからくじ君跡地」のおっさんくささに、ついつい興味が引かれて、何が残っているのか探しに行きました。
丸太町通りをどんどん東に進むと「鹿ケ谷(ししがたに)通り」に突き当たります。日本史では有名ですね。シカではなくてシシです。ロクガタニでもありません。
その「鹿ケ谷通り」を少し南に行くと、すぐに交差点があります。上の画像の道標があるので左折して哲学の道方面に行きます。
緩やかな上り坂です。
最後の石畳だけが少し急な坂になっています。
登りきると「若王子橋(にゃくおうじばし)」です。このまままっすぐ行けば「熊野若王子神社」、左へ行けば「哲学の道」へ突入です。
「哲学の道」南端の石票です。
その石票の反対側が、問題の「たからくじ君跡地」です。
哲学の道の西側の敷地です。以前は小さな児童公園らしきものがありました。古くなった遊具などがあったのですが、フェンスの近くが草ぼうぼうであまり入ろうという気持ちが起きない公園ではありました。
改修されて遊具などは無くなりました。代わりに作られた石の塊ですが、休憩用の腰かけ?それとも子供が登って遊ぶ?いまいち中途半端な感じです。座るにしても、ちょっとごつごつし過ぎでお尻が痛いし、座面が斜めになっていたりして落ち着いて座っていられません。
いくつかあります。
案内板です。「たからくじ君跡地」と名付けられた理由がわかるものは何かないのでしょうか。
下に降りる階段。
こちらも下に降りる階段。階段によっては他人様の敷地内に続いているところもあります。そんなところは「Closed」になってます。
幅は狭いです。
有名だった「喫茶若王子」へ下りる階段です。こここそ「喫茶若王子跡地」という感じですね。
とっても懐かしい「公衆」電話の看板が残ってます。
このあたりには、石臼や...
鉢や礎石なんかもあって、このあたりにはかつて寺社か何かがあったのではと思わせる痕跡が残っています。
「若王子観音」の石票です。この「若王子観音」も「跡地」で現在はありません。京都市中京区の寺町三条にある「矢田寺」に遷移した痕跡が残っています。
以前に訪問した「矢田寺」の最後の画像に「東若王子」の石票が写ってます。
ここには猫さんがたくさん来るのですが、餌を巻き散らかす輩がいて糞尿が問題になったことがありました。猫さんとは節度ある交流を心がけてくださいね。
少し小高いところなので見晴らしは良いですよ。
なんか文学か歌の石碑だと思うのですが全然読めません。
ここは下の路地につながる階段です。
公園でもないし、砂利がまかれているだけです。土砂崩れにならないように法面はコンクリートにして補強しただけにも思えます。
北の端の方まで来ました。
結局は「たからくじ君跡地」の痕跡は何も見つかりませんでした。宝くじの収益金で工事したというだけなのでしょうか。上の画像は「光雲寺」へ下りる階段です。ここから降りましょう。
「光雲寺」の青もみじです。日に透けてきれいですね。
結局は「たからくじ君跡地」とGoogleMapでつけられている理由はわかりませんでした。「宝くじの収益金で哲学の道をきれいにした。」ぐらいでいいのでしょう。
5月、6月は哲学の道から見える東山の新緑でとてもきれいです。また7月、8月の早朝は日陰で涼しいです。ぜひとも哲学の道を歩いてみてくださいね。
アクセス
- 京都市バス「南禅寺永観堂前」下車、徒歩8分