天照大御神の弟神
少し前に、京都市西京区にある「月読神社」を紹介しました。でも「月読神社」って、あちこちにあるんですね。今回は、京都府亀岡市の千代川町にある「月読神社」を紹介します。亀岡市には、もう一つ「月読神社」があるんですが、そちらはまた次回にでも紹介しましょう。
「月読神社」の場所はJR嵯峨野線「千代川駅」から、西の山手の方に行き国道9号線を超えたところにある旧道を少し南に行ったところです。
国道9号線ができるまでは、こちらが丹波路の街道だったようで、道沿いには旧家がぽつぽつと残っています。
旧道から少し下がって境内には子供用のプールが用意されていました。なんだろなと思っていると、どうも今日は子供たちの地蔵盆があるようですね。何かゲームでもするようですね。
「月読神社」は境内の一番奥にあるのですが、その南側にはお堂があります。
「薬師如来」が安置されています。
どうも神仏習合といった感じで、こちらの薬師堂で地蔵盆をされるようです。
手水舎です。子供さんたちが遊ぶのか、中に石を入れないようにと注意書きがありましたよ。
少し低いのでずっしりとした印象の鳥居です。
鳥居の神額からとても古そうなことがわかりますね。
鳥居の後ろには「拝殿」があります。
そして、本殿です。
中の写真が撮れました。御祭神は当然「月読命(ツクヨミノミコト)」です。「月読命」は「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」の弟神です。
歴史があるんですね。奉納された絵馬か何かのようですが、消えてしまっていて判別不能です。
境内にはオリエンテーリングのポストがあります。調べてみたのですが、このポストは現在使われていません。昔のコースの時のもののようです。
この千代川町の「月読神社」はご由緒や変遷は不明なのですが、亀岡市のもう一つの「月読神社」である「小川月神社」から勧請したものであると考えられています。というのは、JR嵯峨野線の東側を流れている「大堰川」は昔から大きく流路を変えることがあり、元々一つの地域であった「小川郷」が流路変更で分断されることになってしまい、川の向こう側になってしまった「小川月神社」から、この地に「月読神社」を勧請したのだろうということです。ちなみに、この「月読神社」があるのが「千代川町小川」であり、近所には「小川さん」の表札がたくさんあります。
京都市西京区にある「月読神社」はこちら。
アクセス
- JR嵯峨野線「千代川」下車、徒歩15分