天神さん と おうどん のホットな関係
このBlogでは、もうすでに何回も登場している「北野天満宮」ですが、今回も「北野天満宮」の近所にあるお店の紹介です。
今年の夏は「猛暑」を通り過ぎて「酷暑」と言われるほどの暑さとなりました。でもここ最近は、やっと朝夕が少し涼しくなってきて、そろそろ秋が近づいてきたなと思わせる京都です。涼しくなったとはいえ、日中は30℃越え、朝夕でも25℃前後の温度なので過ごしやすいとは言えませんが、40度近い気温があったころと比べると、そりゃもう天国みたいなもんですよ。
ということで、そろそろ「温かいもの」を食べても良いだろうと、おうどんを食べに行きました。
実は、私の中では
「天神さん」=「おうどんを買いに行く」
というわけのわからない図式があって、なぜか天神さんに行くとおうどんが食べたくなるのです。
というのも「通りゃんせ」という童謡と結びついているようで
通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細道じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ
Wikipediaより
という歌詞の中の
「お札を納めに まいります」
が、自分の中では
「おうどん買いに まいります」
なんですね。小さいころから。
なんなんでしょうね。この思い違いは...
この「通りゃんせ」は昭和40年代に「NHKみんなのうた」でやってたので、そのころから自分の中では「おうどん」だったんですね。
そんなことはどうでも良いか...
つーことで、天神さんの一の鳥居の南側にある「たわらや」さんに行きました。
天神さんの前の交差点は変則的になっていて、「たわらや」さんは、「御前(おんまえ)通り」を南に下がったところにあります。もう一本、南東に向かう大きな通りがあるのですが、こちらは「中立売(なかだちゅーり)通り」と言って、昔は市電がここまで来ていた通りなので、けっこう大きな通りになってます。
「たわらや」さんは約400年続く老舗で、天神さんの参詣客でにぎわうお店です。特に秋から春にかけては、店の前に行列ができるぐらい混むこともあります。
昔の佇まいが残る店構えです。でもけっこう庶民的なんですよ。
おうどんだけではなく、「信楽焼」も販売されています。
お店の中にお邪魔しました。真ん中に竹で蓋がしてあるのは井戸です。昔はこの井戸水でおうどん作ってたんですね。
「信楽焼」がたくさん展示されているのですが、残念ながら私は焼き物が全然わかりません。
見ていて「ああ、きれいやなぁ。」程度なのでお恥ずかしいです。でもきれいですよね。
開店すぐでしたし、まだ暑い時季だからなのか、私が入った時には一組のお客さんしかいらっしゃいませんでした。でも、しばらくすると修学旅行の学生さんや、観光のお客さんなどがどんどんといらっしゃって、あっという間に席が埋まってました。
で、メニューはいろいろあるのですが、今日の目的は当然「一本うどん」。
「名物セット」をいただきましたよ。「名物セット」では、「丼」がいろいろと選択できるのですが、私は「衣笠」を選びました。「衣笠」っていうのは、甘辛いお揚げさんを柔らかく卵とじしたもので、「キツネ丼」と「玉子丼」の良いとこ取りみたいなやつです。
これが「一本うどん」です。「たわらや」さんは「一本うどん」発祥の店なんですよ。でも、現在は食べにくいというので、残念ながら「二本うどん」です。
でも、このぶっとさ、迫力ありますよ。おうどんはさすがに手打ちだけあって、もちもち感たっぷりで、柔らかいのですが適度なコシがあります。
スーパーなんかで売っている「太うどん」の4~5倍はあるかという断面積です。それと、お出汁が京風なので、京都人にとっては安心できる風味です。土生姜が薬味でついてきますので、お出汁に入れて食べてください。
「衣笠丼」です。こちらも味付けは濃すぎないお上品な味で、お替りもいただけそうなぐらいです。
いやぁ、おいしかったですよ。セットものではなくて「一本うどん」だけのメニューもありますので、お昼の食事時でなくとも、小腹が空いたときには虫やしないにもってこいです。
外を歩くと汗が滴るぐらいの気温ですが、「たわらや」さんの店内は強力にエアコンが効いていて、おうどんいただいても汗をかかないちょうど良いぐらいの空調でした。天神さんにお詣りの際にはぜひとも「たわらや」さんで、「一本うどん」をご賞味ください。
アクセス
- 京都市バス「北野天満宮前」下車、徒歩2分