今は季節外れですが
今回は「真如堂」にある「たてかわ桜」です。「たてかわ」は「立川」ではなくて「縦皮」なんですね。
白河通りにある、京都市バス「真如堂前」から歩いていきます。
バス停から西に歩くと、ほどなく急な上り坂です。とってもしんどいです。
その坂の途中から「右大文字」が見えます。夕暮れが近いので、少し赤っぽいですね。台風の影響で倒木が多く、今まで見えなかった木の幹がたくさん見えています。
さて、坂の途中に「真如堂東参道」があります。ここから「真如堂」に入ります。この階段もきつい。
この階段を上がると、「真如堂」の「本堂」の裏側に出るのですが、「たてかわ桜」は「本堂」の南側にあります。
「たてかわ桜」です。柵がしてあり中には入れないようにしています。
石票もありますよ。萩の花が残ってますね。
今はけっこうな大きさになっています。
「たてかわ桜」の案内が書かれています。この「たてかわ桜」は「春日局」が父である「斎藤内蔵介利三」の菩提を弔うために植えたと記されています。
昭和34年(1959年)の「伊勢湾台風」で倒木してしまったのですが、接ぎ木をして再生し現在の姿となっています。
普通の桜(ソメイヨシノとか)は、幹の皮筋が横に入っていますが、「たてかわ桜」はその名前の通り「縦」に皮筋が入っています。遠目に見ると柿の木か松の木の幹かと思うような筋です。
ちょっと変わってますよね。京都では「ソメイヨシノ」と「しだれ桜」がメインですが、「たてかわ桜」は「江戸彼岸」という品種のようですね。
今は10月なので当然桜は咲いていませんが、桜の時期には本堂をバックに撮るときれな写真になりそうですね。まだ紅葉にも早いようで、葉っぱは青々としてます。
桜の時期に撮影に来ましょう。
夕方に時々真如堂を訪れます。桜の時期や紅葉の時期でなければ、とっても静かです。広い境内に自分一人なんていうシチュエーションになると、独り占めできてちょっと得をしたなと思えます。ゆっくりと沈む夕日を見ていると心が穏やかになりますね。
アクセス
- 京都市バス「真如堂前」下車、徒歩10分