大義名分論の人
京都の台所といえば「錦市場(錦通り)」ですが、その近くを通っていて石票を見つけました。
発見した時には名前が読めませんでした。「浅見絅斎」とあるのですが、「浅見」は読めるとして、「絅斎」は読めませんよね、普通は。「けいさい」と読むそうです。
「浅見絅斎」は江戸中期の儒者で、近江国高島郡太田村出身です。医家の生まれで、京都に出て医学を学んだのですが、「山崎闇斎」に心酔して入門し、門人三傑の一人となった人です。
「浅見絅斎」は朱子学者として「大義名分論」を説き,その著書である「靖献遺言」は幕末の志士に広く読まれました。
錦市場の西の果てを出て、そのまま西に向かって歩いていくと「はなまるうどん」があります。(別にうどんを食べに行ったわけではありません。)
そのお隣のゴソゴソとした場所で発見。
普通は、道を歩いていてもあまり気にしませんよね。石票ファンの私は、なにか石なり棒なりが立っていると、スイッとそっちの方に吸い寄せられていきます。
石柱の周りに誰もいないのを良いことに、撮影大会開始です。
「浅見絅斎邸址」とあります。
「誰だ、誰だ?読めへんぞ。」と悩んでたのですが、石柱の裏側には
ちゃんと説明が書かれた「銘板」がありましたよ。ここは「浅見絅斎」が開いた私塾「錦陌講堂」の跡だそうです。
京都市内はほんとに色々なところに史跡や旧跡がありますので、隅々までよく観察して歩いてくださいね。
アクセス
- 京都市バス「四条高倉」下車、徒歩5分