小入峠
以前から気になっていた「小入峠」に行きました。
「小入峠」もなかなか読めませんね。
「こいり」、「しょうにゅう」と言う風に読んでしまいますかね。ちょっと変わって「こにゅう」ぐらいですかね。
正解は「おにゅうとうげ」と読みます。
地名は難しいですね。「小入峠」は滋賀県高島市にある「小入谷」から続く、福井県に抜ける峠です。
この「小入峠」を知ったのは、やはりWebのページです。
「小入峠」はもともと「雲海」のきれいな景色が見られることで有名な峠らしいのですが、紅葉もとても素晴らしいとのこと。ただ到達するまでの道が結構細い道なので、あまり訪れる人はいないようです。
人が行かないならば、行ってみようか、とさっさと決定して車で走り出しました。
実は「小入峠」は路肩などの工事のために普段は通行止めになっています。11月23日(金)~11月25日(日)の3日間だけ、通行止めを解除するという情報があったので、真ん中の11月24日(土)に行ってみましたよ。
京都市内からは「八瀬」「大原」を抜けて国道367号線で滋賀県の「朽木村(現:高島市)」に行きます。この国道367号線は「鯖街道」として有名なところであり、昔は福井県(越前国)から京の都まで「鯖」を運んだ道でした。なので街道沿いのお店ではおいしい「鯖寿司」がいただけます。
そんな「朽木村」の途中にある県道781号線で左折し「小入峠」を目指します。しばらく走ると一瞬京都市内に入り府道110号線との分岐に出くわしますが、右方向でまた滋賀県に入ります。
府道110号線を走っていくと、「大悲山」を回り込むようにして「花背峠」を越えて「鞍馬寺」にでます。こちらの道も楽しいのですが、またの機会に。
山間の紅葉は終盤を迎えています。この辺りはまだ葉っぱが残っています。
30分ぐらい走ったでしょうか。「小入谷」の入り口につきました。「小入峠」も少しずつメジャーになってきているのか「集落内は静かに通行してください。」と看板が出ています。
こんな道をつらつらと登ってきました。細い細い道を予想していたのですが、行き違い場所がたくさん設けられているのでそんなに苦労なく来られましたよ。ただし、工事中のところは雨の後はぬかるんでいるので、車は結構ドロドロに汚れます。
「小入峠」の頂上です。立派な石碑が立っていますね。標識が立っていますが「高島トレイル」というコースがあるんですね。機会があれば歩いてみましょう。
「小入峠」から見た「琵琶湖」方面です。本日は快晴で、Webで雲の様子を見てもこのあたりから福井県にかけては雲が全然ないはずですが、実際には雲が見えています。山だから仕方ないですね。
今上ってきた道です。舗装はここまで。福井県側はダートになっています。
福井県方向を見ると、お~っと、日本海が見えているではないですか。遠いところまで来たなぁ。
さて、問題の「紅葉」ですが、Webを見ると「まだ残ってる!」とありましたが、う~ん、微妙。赤いような茶色いような、「残り」が見えています。
最盛期には山一面が「嵐山」のように紅葉してきれいなんでしょうね。
この山々も、一週間前には、きれいに紅葉していたと思われます。
北西方向です。「小浜」などの方向です。
設置された地図で見ると、「琵琶湖」と「日本海」の真ん中あたりなんですね。両方の見晴らしがとてもいいところです。
紅葉していれば見事だと思われる山肌。
雲の間からと氷顔を出す「日本海」。
「日本海」までは視覚的にはすぐに行けそうですが、結構な距離があるんですよ。
「日本海」の景色を見ながら車の中でお弁当をいただきます。稲荷寿司と太巻きのパックにちらし寿司とお惣菜の盛り合わせという、3連休にふさわしい豪華な昼食です。(残念ながら写真撮り忘れました。)
さて、お昼御飯もいただいたので、ゆっくりと来た道を戻ります。
時々止まっては写真を撮って降りていきます。
昔はここをとぼとぼと歩いて福井と滋賀を行き来していたんですね。
車では367号線の分かれ道から「小入峠」の頂上まで1時間弱ですが、歩いてくると3,4時間かかりそうですね。
通行止めが続いていて、紅葉の盛りには来られませんでしたが、来年もまたチャレンジしてみましょう。
帰り道、森の中で見かけた木々です。うっそうとした森の中で、間引かれた木々でしょうか。緑のコケがゆっくりと蒸していて、悠久の時間の流れを感じさせる空間でしたよ。
「小入峠」の雲海も気になるのですが、私の家からは2時間半ほどかかりますので、なかなか見に来ることはできません。ちょっと残念。
アクセス
- 国道367号線「葛川梅ノ木町」より県道を走って1時間弱