11月22日（木）
紅葉速報というには遅すぎますが、「音羽山 清水寺」に紅葉を見に行きましたので、紹介します。
「清水寺」と言えば京都の観光名所の筆頭に挙げられるぐらい有名なので、どのガイドブックにも載っていると思います。
でもしかし！ 夜間拝観の紅葉ライトアップを載せているガイドブックはそうそうないでしょう。
多くの日本人、外国人が清水寺を訪れるのはお日様のさんさんと輝く、真昼間。でも清水寺は日がとっぷりと暮れてしまうと、昼間からは想像のできないような別世界の顔を見せてくれます。
昼間の顔だけではもったいないです。異世界ともいうような「夜の清水寺」を紹介しましょう。
【清水寺 2018年 夜間特別拝観】
【開催期間】秋 :11月17日 〜 12月2日
【開催時間】午後5:30 〜 午後9:00 受付終了
五条坂
私は「清水寺」を訪れるときには、「五条坂」から上がっていきます。「大谷本廟」の前から上ることで、「鳥辺野」に来ていることを思い、今から「坂上田村麻呂」の建立した由緒あるお寺にお参りするという心構えを持って上がります。
五条坂から「茶碗坂」に入ると、目の前に「清水寺」の「三重塔」が出現します。
「茶碗坂」からは、電信柱や電線が邪魔なのですが、そんな細かいものを忘れさせてくれるぐらいの存在感です。背後には明日23日（金）に満月を迎える月が昇って、なかなか見られない光景です。
最後の石段を上るともう少しで境内です。
上の広場に出ると、何とも言えない雰囲気です。昼間の風景とは全然違います。なんかの映画のセットみたいな雰囲気です。
「仁王門」です。「未知との遭遇」みたいですよ。
観光の方がたくさん来られています。お月さんがまぶしいです。ここはまだ無料のエリアなのでここまで来るだけでもいい写真撮れますよ。
振り返ると、「産寧坂（三年坂）」につながる「松原通り」はまだ観光客でごった返しています。
「西門」と「三重塔」です。完全に「異世界」ですよ。
でわでわ、久々に拝観料を払って境内に進みます。拝観料は大人￥400-。他の夜間拝観が平均的には￥800-ぐらいするので、とってもお得感があります。ほんでもって、この迫力を楽しめるのですから、ほんとにリーズナブルに感じます。貧乏な私でも￥400-の価値があったと今でもつくづく思っています。
拝観のチケットを手に入れたので、いざ境内に進みましょう。
間近に見る「三重塔」です。とてもきれいにライトアップされています。
「随求堂（ずいぐどう）」です。別途￥100-で胎内めぐりを体験できますが、真っ暗なので写真が目的の人には、ちょっと目的外かな。
「三重塔」の真横に来ました。国内最大級の「三重塔」です。怖いほど立派です。
サーチライトとお月さん。少し雲が出ていますが、低い雲はないので空が広々としています。
さて、お目当ての紅葉です。この日はまだ時期が早かったようで、枝の先の方が真っ赤にはなっていますが、黄色や青もみじが多かったです。
これぐらいに紅葉しているといい色になって見えますね。
「三重塔」「経堂」とライトアップされています。
京都にいながら、京都市内が遠く感じられます。異世界から見た京都市内っていう雰囲気ですね。
良い色に紅葉してるでしょ。
赤いもみじやかえでの前は、自撮り棒の外人さんがいっぱいです。
こんなふうにもみじが続いています。
やっぱりきれいですよね。ライトアップの仕方もいろいろと趣向が凝らしてありますよ。
徐々に「本堂」に近づいていきます。
遠くの空の雲が街の灯りに照らされて見えるので、空そのものに立体感や奥行きが感じられます。空気そのものはすごく澄んでいて、遠くの方までよく見えます。
遠くに「子安塔」が見えています。紅葉の葉っぱのない山肌のライトアップもとても幻想的で感動します。
さて「本堂」にやってきました。
残念ながら「清水の舞台」は改修中です。
改修が終わったら、またお参りに来ましょう。
今から順次下の方に降りていきます。
ほんとに、燃えているように見えますよ。
「阿弥陀堂」です。
「阿弥陀堂」のご本尊である「阿弥陀如来」です。
望遠すると京都タワーもきれいです。
「清水の舞台」が改修中なのですが、これはこれで面白い写真ですね。ガラスハウスのようになっていますよ。
「三重塔」は高いところにあるので、京都市内からはいろいろなところから見えています。
下の庭から見上げた「阿弥陀堂」です。きらびやかにライトアップされています。
夜は暗くてよくわからないのですが「音羽の瀧」です。夜でも皆さん並んで「延命水」でお清めをされていました。
まだ紅葉はしていませんが、青もみじであってもライトアップされているととってもきれいです。
色々な色の競演ですね。
とても美しいです。写真の題材にはもってこいですよ。へたくそで申し訳ないですけど、雰囲気はわかってもらえているでしょうか。
もう少しで出口です。
最後のもみじ並木です。大満足ですよ。
さて、出口から出たところが、これまた撮影スポットになっているんです。こっから後の写真は、無料の場所から撮れますので、面白いなぁと思った人はぜひとも写真を撮りに来てくださいね。
下から見上げた「三重塔」です。
今宵はお月さまが大活躍ですよ。
この写真良いでしょ。下のところに池があって、水面にもみじの赤が映るんですよ。
ほれ、この通り。ここはね、ほんとにテンション上がります。「三重塔」にこだわらなくても、もみじだけでもきれいの撮れますよ。
もう、写真をパカパカ撮って、お腹いっぱいと言いたいところですが、ほんとのお腹の方は、ぐうぐうと鳴ってます。家に帰ってから夕食を食べる予定なので、なにか虫やしないをいただきましょう。
小腹が空いたので
「清水寺」に来ると、いっつもこれを食べてしまいます。
「京阿彌（きょうあみ）」さんの「八ッ橋シュー」。
何のことはないシュークリームなんですけど、ニッキがふわっと香ってくる、お上品なシュークリームです。少し硬めのシュー生地は食べ応えがあってお腹が膨れます。中には抹茶クリームがたっぷり詰まっていて、とっても京都らしいシュークリームですよ。（抹茶クリームが映っている写真もあるのですが、かじった写真はちょっとやめておきましょう。）安もんのシュークリームは、生地が「ほがほが」で柔らかすぎて頼りないですが、このシュークリームの生地はしっかりとした存在感があります。この硬さと抹茶クリームのコラボがなんとも言えない食べ応えを出しているんです。ぜひとも食べていただきたい京都の銘菓です。
祇園散策
夜で真っ暗なんですけど、せっかくですから少し祇園を散策してから帰りましょう。有名どころだけアップしますね。
最近、京都観光の写真でよく使われている「八坂の塔」の、例の撮影場所です。以前と違って、街灯のライトが異様に明るく、よい写真が撮れませんでした。ちょっと残念です。
こちらは「祇園閣（大雲院）」です。塔そのものがライトアップされていないと、暗闇にぼ～っと立っていて、なんか怖いですね。円谷プロの特撮みたいで動き出しそうです。それに比べて地面の明るいこと。
「圓山公園」の近くまで来ました。「長楽館」の前です。ここもきれいにライトアップされていますね。
さて、ここはどこでしょう？ のれんの向こうに車の大通り。
お分かりですね。「八坂神社」の「西楼門」でした。
「八坂神社」の階段上から見た「四条通り」です。夜になってもけっこう交通量は多いですよ。
さて、「清水寺」のライトアップはいかがでしたでしょうか。昼の「清水寺」は厳かな京都のお寺という「表の顔」を見せてくれますが、みなさんは夜の「清水寺」にどんな印象を持たれたでしょうか。私はUSJのアトラクションのような「映画の異世界」を感じました。澄み切った空とほぼ満月のお月さんという強い味方のおかげもありますが、神秘的な「清水寺ワールド」を楽しむことができて大満足です。
アクセス
- 京都市バス「五条坂」下車、徒歩10分