愛宕山鉄道 ケーブルカー廃線跡 その1 鋼索線編

お断り

最初に言っておきます。

自分が行っておいてなんですが...

行かない方が得策です。

危険で、しかも「私有地 無断進入禁止」の札まであります。

はっきり言って、面白いものはありません。

私のBlogを見て、こんなところだと満足していただくのがいいかと思います。今回は写真多めです。

もし、あなたが同じように入っていって、何かの災害にあっても私は責任を取れません。不法侵入で逮捕されても同じく責任が取れません。

私が無事に帰ってこれたのも、ただただ運がよかったのかもしれません。「愛宕山表参道」の方には「見かけた人は連絡ください!」という行方不明者の情報を求めるビラがあちこちに貼られていました。それも二人の人が近年行方不明になっているようです。表参道ですら行方不明者が出ることもあるのですから、だ~れも行かない朽ち果てた廃線跡をたどって、命を落としても知りませんよ。(こんな言い方で申し訳ありません。気分を害された方大変申し訳ありません。)

愛宕山鉄道 鋼索線

今回、取り上げたのは「愛宕山鉄道」の廃線跡です。読んで字のごとく、京都市右京区にある「愛宕山」に登るための電車とケーブルカー(鋼索線)の路線でした。

「愛宕山鉄道」は、「京阪電気鉄道」と「京都電燈」の共同出資会社で「愛宕山」の「愛宕神社」へ向かう参詣路線として建設されました。鉄道は「平坦線」と「鋼索線」という2部構成になっていました。「平坦線」は現在の嵐電「嵐山駅」の隣に併設されていて、嵐山高架橋のあるところを通って、清滝まで続いていました。また、「鋼索線」は「清滝川駅」から「愛宕山」山腹の「愛宕駅」までをつなぐ「ケーブルカー」によって構成されていました。

昭和4年(1929年)の開業当時は山麓の清滝に「清滝遊園地」が、また愛宕山にスキー場、テント村などが設置され、翌昭和5年(1930年)には愛宕山に「愛宕山ホテル」や「飛行塔」のある「愛宕山遊園地」が開業し賑わいました。

しかし太平洋戦争中の昭和19年(1944年)全線が「不要不急線」に指定され、軍需物質不足に伴い、「金属類回収令」でレールを軍に供出したことから廃線となり、戦後も復活することはありませんでした。廃線と同時に、ホテルなどの観光施設もすべて閉鎖されて復活することはなく、愛宕山地区のリゾート施設は幻となってしまいました。鋼索線の廃線後、今年の2月11日で75年がたちます。

では、行ってみましょう

今回もJR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から出発です。「丸太町通り」に出てローソンでパンを買い込み「嵯峨小学校前」のバス停に向かいます。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No2

6時45分に「嵯峨小学校前」につきました。やっと辺りが白みかけています。ここから「京都バス」の「清滝行き」にのって、終点の「清滝」まで行きます。6時55分のバスに乗りました。「清滝」まで15分もかかりません。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No3

終点の「清滝」バス停です。ロータリーになっていて、バスはここで時間待ちした後、清滝のトンネルを抜けて、市内に戻っていきます。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No4

さて、「愛宕山」を目指しましょう。気温は低いですが氷点下にはなっていません。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No5

すぐに道が二手に分かれています。どちらでも行けるのですが、右の道に行くと公衆トイレがあります。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No6

「付近観光案内図」があるのですが、プラスチック板が白く曇っていて細かい字が読めません。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No7

西の山には今にも沈みそうなお月さんが...でっかいですね。そういえば昨夜辺りがスーパームーンだったかな...

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No8

公衆トイレまで来ました。ここのトイレは新しくてきれいですよ。でも狭いので観光シーズンはとっても混むそうです。当然、今日のような真冬、それも朝7時過ぎはがっらがら。この後ろの駐車場などが「清滝遊園地」があったところです。すべり台、ブランコ、鉄棒、サル山があり、奥の方にはテニスコートとローラースケート場もあったそうです。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No9

「金鈴橋」を渡ります。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No10

「金鈴橋」のたもとにある石碑。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No11

「金鈴橋」の正面の階段が、「愛宕山鉄道 清滝川駅」の入り口です。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No12

階段を上っていくと...

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No13

見えてきました。車の停まっているところが、ホームでした。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No14

真ん中の部分は埋まってますが、ここに軌道敷があってケーブルカー停まっていたのでしょう。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No15

石垣などの名残が認められます。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No16

ここを、多くの人が山頂目指して通り過ぎて行ったんですね。ただいま7:40AM、さあ出発です。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No17

軌道敷のあったところを山の方に進みます。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No18

と、ここで金属の柵があり「ここは私有地 無断で進入禁止」とあります。何度も書きますが、何があっても私には無関係です。悪しからず。もし入るならすべて自己責任でお願いします。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No19

最初は両側に石垣が作られています。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No20

左の石垣の上は「愛宕山表参道」になっています。200m弱、並走しています。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No21

途中で埋められていた、レールと思しき金属。レールとするなら細くて小さいですね。こんなレールだったのでしょうか。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No22

「愛宕山表参道」との並走部分が終わるところに、またまた鉄線が張られています。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No23

針金だけではなく、有刺鉄線があるので要注意。引っかかって服やズボンが破れるならまだしも、ケガをしては笑い話にもなりません。有刺鉄線は錆びているので、傷を負うと膿みそうです。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No24

慎重にまたいで越えました。この後、人為的な通行止め施策は一か所だけです。有刺鉄線を越えたと思うとすぐに倒木が道をふさいでいます。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No25

こんな感じです。まあ何とか乗り越えられます。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No26

乗り越えると、いきなりトンネル出現。第1号トンネルです。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No27

中で少しカーブしていますが、出口の灯りが見えています。でも、けっこうな距離があるようですね。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No28

足を踏み入れようとする瞬間、やはり躊躇してしまいます。もし、自分が通っているときに崩れたら、生き埋めになってしまったらどうしようかという思いが胸をよぎります。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No29

後ろを振り返ると、倒木や何やらであれた鋼索線の道。今まさに、朽ち果てた廃線の真っただ中を歩いているんだという実感がわいてきます。

一人できたことを後悔していますが、ええい、ままよ、と勢い付けて飛び込みました。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No30

中に入ってしばらくすると、目が慣れてくるので懐中電灯はなくても行けそうです。もう、心臓が口から飛び出そうなぐらいドッキドキでした。後ろから何かに追われているような感覚で、怖くて振り向けません。早く出口に!

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No31

おお、もうすぐそこ。写真を撮ってる場合ではない。出口は崩落しています。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No32

両側の石垣や、コンクリート塊が「鋼索線」に流れ込んでます。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No33

もうじき埋まってしまいますね。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No34

さて、登ろうと前を見ると、目の前に第2号トンネルが見えます。すぐそこです。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No35

第2号トンネルは短そうですね。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No36

さっきの第1号トンネルよりは、心理的な圧迫感は少ないです。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No37

あっという間に抜けました。まだまだ上りは続きます。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No38

第2号トンネルを出てすぐのところに橋梁があるのですが、その上に倒木が倒れ掛かっています。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No39

倒木を乗り越えて、ほっと一息。橋梁の上からは右手の方に「高雄」方面が見えています。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No40

橋梁を渡るとまた倒木。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No41

その先には第3号トンネルが見えています。目の前の地面が明るいですね。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No42

振り返ると、やっとお日様が顔を出しました。日の出です。自分が今登ってきた「鋼索線」がきれいに続いています。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No43

第3号トンネルは入口からすぐのところで崩落していて通れません。自分が通っているときにこんなことになるかと思うと、足が震えます。写真で見るとそうでもないのですが、トンネルが中で崩壊して埋まっているのを目の前で見ると、胸が悪くなって吐き気がします。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No44

仕方がないので第3号トンネルの右側から巻いてやり過ごします。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No45

けっこう急な斜面を登ります。大きく巻くこともできるようですが、私はできるだけ最短距離で巻きました。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No46

途中で見つけた、トンネルの崩落場所と思われる窪地。立木も何も、一緒に飲み込まれて中へ落ち込んでます。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No47

ごっそりと窪んでますよ。お~やだやだ。さっさとここを離れよ。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No48

どんどん進むと、少し先に鋼索線の軌道敷跡が見えました。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No49

ちょうどトンネル出口の真上に到達したようです。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No50

横の斜面から、軌道敷の方に下りていきます。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No51

こちらから、第3号トンネルをのぞきましたが、真っ暗で何も見えません。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No52

気を取り直して進みます。土砂が流れているようで軌道敷跡が埋まっています。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No53

すぐに第4号トンネルが見えてきます。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No54

第4号トンネルも短いようですね。ほっとしました。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No55

第4号トンネルの中で軌道敷がわかれています。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No56

軌道敷の線路跡と思われるコンクリートに残った「跡」。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No57

軌道敷が2本に分かれている「ターンアウト」のところですね。カーが行違うところです。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No58

その「ターンアウト」は半分以上が橋梁の上です。行き違いをするので橋梁の土台部分も頑丈に作られていますね。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No59

橋梁の上から下を見る。お~こわ。じっと見ていると、柵がないので引き込まれて、落っこちそうです。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No60

「ターンアウト」の最期の部分で後ろを振り返ります。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No61

さて、また登ろうと前を見ると、石垣の上の軌道敷跡が年月でぐにょぐにょと曲がったようになってますね。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No62

倒木があったりで、「荒れている」感じたっぷりですよ。さすが廃線跡ですね。北海道の廃線跡でもこんなダイナミックな荒れ方を見ることはできないでしょう。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No64

とんでもない倒木なんですけど、右側はがけで木の上で滑ったら、谷底に落ちてあの世行きですよ。でも乗り越えます。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No63

何とか乗り越えて、まだまだ登ります。コンクリートの上には線路を止めていたのであろう、埋め込まれた鉄の棒があちこちで顔を出しています。葉っぱに埋もれていたりするので気を付けないとつまずいてこけてしまいます。谷に近いところでこけたりすると大変です。気を付けましょう。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No65

ほどなく第5号トンネルに来ました。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No66

第5号トンネルも中で崩落しています。崩落している部分の天井辺りが何かしら明るいような気がしたのですが。もしかして上に抜けて地上に出られるのでしょうか。でもこの土を登ろうという勇気は出ませんでした。へんに近づいて手前部分の天井が崩落してしまえば、生き埋めです。抜き足差し足で、そろそろとバックします。くわばらくわばら。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No67

第5号トンネルも右側から巻きます。何となく道がついてますね。けっこう獣道があるんですよ。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No68

何と急斜面...

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No69

うお~。木々が立ちはだかっています。滑って滑って登りづらい急斜面です。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No70

なんと、タイガーロープではないですか。登ってくる人があるんですね。鋼索線の探検をする人か、林業の人かわかりませんが...

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No71

そうして登っているうちに自分が登っている道を林道が横切っています。この横切っている林道の方が道幅が広いです。でも方向で言うと、このまままっすぐ斜面を登っていく方の道が正解ですね。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No72

こちらの道を選択します。ま、だめなら戻ってくればいいや。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No73

またまた、正解のようですね。行く手に鋼索線の軌道敷跡が見えます。第5号トンネルの出口です。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No74

第5号トンネルの出口横を通ります。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No75

またまた倒木ですが、その先は...

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No76

第6号トンネルですよ。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No77

第6号トンネルも短いです。よかった。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No78

第6号トンネルを抜けると、また橋梁です。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No79

この橋梁は、軌道敷の乗っかっていたコンクリートは残ってますが、橋の本体部分が崩壊して崩れてしまってます。この上乗って大丈夫かな?ゴゴゴゴゴ~っとかいって崩れたりして...というのも杞憂で何とか越えられました。でも、写真で分かるように、とんでもなく急斜面になっているので滑りそうで怖いです。ジェットコースターみたいな角度ですよ。

崩れた部分の少し上には針金を渡して通行止めとしてありました。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No80

またいで越えて、雪の跡を踏みしめて上がります。気温が低く、あまり日光が当たらないので氷のようになっています。上の画像で、もう少し先にも針金で通行止めしてあるのがわかるでしょうか。この橋梁は危ないということなのでしょうね。いつ底が抜けてしまってもおかしくないということでしょう。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No81

橋梁を超えると、気が遠くなるような直線です。んでもって、この急坂。アキレスけんがパンパンに張ってます。なんせ、鋼索線なので、急坂で上るばかりですから。登山のようにS字を書いてゆっくりと上がるということができません。階段を昇ればいいじゃないかと言われそうですが、階段は微妙に歩幅が合わなくて、とっても歩きにくいのでどうしても軌道敷のあったコンクリート部分を歩いてしまいます。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No83

両側から、枯れ木や倒木、土砂が流れ込んで荒れ放題です。廃線後75年の重みですね。

と、よく見ると、白いものが見えるような気が...

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No84

おお、見えてきた。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No85

来たぞ。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No86

やっと来た。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No87

とうとう「愛宕駅」跡に到着です。

愛宕山鉄道_ケーブルカー廃線跡 No82

ここが終点のホームです。出発地点である「清滝駅」のホームも、昔はこんなんだったんでしょうね。ただいま9:15AM。写真を撮り撮りしながらの1時間30分に渡る、距離にして2.13km、高低差638.83mの大冒険は第1の目標である「ケーブル愛宕駅」到着を達成できました。

さて、次は「ケーブル愛宕駅」跡をくまなく探索し、「愛宕山遊園地」と「愛宕山ホテル」の跡も見てみましょう。そして、山頂の「愛宕神社」まで歩を進めて参詣します。

続きもご期待ください。

山上の楽園跡 昨日の「愛宕山鉄道 ケーブルカー廃線跡 その1 鋼索線編」に引き続き、今回は鋼索線(ケーブルカー)の終点である山頂駅の「愛宕...

アクセス

  • 京都バス「清滝」下車

コメント

  1. 青柳 昌史 より:

    再現するとどれ位かかるのでしょうか。可能性があるのでしょうか。また整備されるとありがたいです。

    • Jun@Kyoto より:

      青柳 昌史さん、はじめまして。
      記事を読んでくださってありがとうございます。

      もう一度建設するとすると、莫大なお金がかかることでしょう。
      ただ単に山を切り開いてケーブルを作るというのではなく、現在残っている遺構を取り除き、
      地盤から強化していかないと新しいケーブルは建設できないと思われます。

      確かに「愛宕詣」にはとてもありがたいでしょうしけれど、それだけで利益を出すことは
      到底不可能に思われます。愛宕山鉄道は、麓と山上とにレジャー施設を作って、そこで利益を出すことによって
      会社として成り立っていたようですが、現在愛宕山周辺にレジャー施設を作っても集客は困難だと思われます。

      愛宕山が大好きな私としても、ケーブルがあると登山のバラエティーが広がってうれしいのですが、かなわぬ夢のようです。

           Jun@Kyoto