京都市現役最古のマンホール 大正五年製

マニア?

Webで調べ物をするときには、やはりGoogle先生にお尋ねすることが多いのですが、Google先生は物知りすぎて、ちょっと余計なことまで教えてくれます。なぜか人の興味を引くようなことばかり、ちょろちょろと画面の隅っこのほうに見せてくれるので、気になって仕方がありません。

今回は「京都市現役最古のマンホール(大正5年)」というのを教えてもらったので、せっかくですから見に行きましょう。

マンホールといえば、現代の都市生活においてはなくてはならない下水道の設備ですが、日常生活においてマンホールを意識することなんてありませんよね。でも、何にでも「マニア」と呼ばれる人々がいて、Webで調べると、「マンホールマニア」なるものの存在を知りました。「マンホーラー」とも言うそうです。まあ、蓼食う虫も好き好き、と言いますので、他人様の嗜好に対しては何も言いませんけど、なかなか理解できない嗜好でもあります。

さて、京都市内で近代的な下水道が着工されたのが昭和5年と言うことですから、今回訪れる下水のマンホールはまさに下水道黎明期の、ちょっと貴重なマンホールのようです。ちなみに下水処理場が初めて運転したのが「吉祥院処理場」で、昭和9年4月のことですから、大正時代の下水は排水を処理することなく川に流していたことになります。

さて、今回発見したのが、GoogleMapの御所の近所。下の画像のように、わざわざ(大正5年)と但し書きまで入れられています。

京都市最古のマンホール No10

ちょっと見にくいですかね。

御所の北西角から一本西に通っている通りです。ちょうどクランクになっているところですね。

では、行ってみましょうか。

いつも通り、京都市バスで向かいます。バス停の「同志社前」が一番近いのですが、「烏丸今出川」から「御所」の中を歩いたりして、ポチポチと向かいます。今日は2月の初めにしては暖かくて気持ちいのいい日です。お天気も快晴でなんの文句もありません。「御所」のベンチで、大好きなサンドウィッチをほおばって、大満足です。

京都市最古のマンホール No2

と言うことで、「今出川通り」から上がってきました。クランクまで来て発見。一瞬、二つあるのかと思いましたが、手前の方だけでした。

京都市最古のマンホール No3

おお、まさに「大正五年」と浮彫がはっきりと読めますよ。

京都市最古のマンホール No4

大正五年から現在まで、踏まれても、踏まれても、耐え続けたマンホールです。表面は結構つるつるになってますね。

京都市最古のマンホール No5

浮彫も、昔はもっとしっかりと際立ったものだったのでしょう。

京都市最古のマンホール No6

「下水」とも浮彫があります。

京都市最古のマンホール No7

通気孔も詰まってますね。

京都市最古のマンホール No8

これが隣にある、現代の京都市水道局のマンホールです。同じ路地に違う経路で下水を引くということはないので、多分「大正五年」の方のマンホールは、下水道としてはもう既に使われていなくて、形だけが残っているのではないでしょうか。そうなると、次回の舗装工事や道路工事で取り壊しになってしまってもおかしくありませんね。今日、見に来てよかったですよ。

京都市最古のマンホール No9

上の画像では、路地の奥から「今出川通り」の方を見ています。実はこの画像ではわかりにくいのですが、ここから「今出川通り」までの間にもう一つ「大正5年」のマンホールがあるんですよ。せっかくですから、興味のある方は、ご自分で見に来てください。すぐに発見できると思います。

アクセス

  • 京都市バス「同志社前」下車徒歩3分

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