麒麟は来るか?
今回はハイキングの報告です。以前「明智越え」を歩いた時の模様を書きましたが、今回は「唐櫃(からと)越え」の方を歩きました。
以前の「明智越え アプローチ編」
さて、「本能寺の変」で「明智光秀」は織田信長にばれないように、手勢を3つのグループに分けて京都を目指しました。「光秀」本人は一番北の「明智越え」と呼ばれる亀岡市保津町から山を越えるルートで「本能寺」を目指しましたが、もう2隊は今回通る「唐櫃越え」と「老ノ坂峠」を越えて「本能寺」を目指しました。
「老ノ坂峠」は国道9号線になっているので、歩いてもあまり面白くありません。というか、歩道もないので危険極まりないことになってしまいます。
で、今回は「唐櫃越え」と呼ばれる、亀岡市篠町から京都市西京区の上桂に向かうハイキングコースを歩きます。
「本能寺の変」と同じように、亀岡市側から京都市側へ歩きましょう。
いつも通り、JR嵯峨野線に乗って「馬堀駅」で降りました。快速は止まりませんので普通列車に乗ります。
「馬堀駅」のホームです。この時間、私のほかに下りたのは2人だけでした。
駅舎の外に出ましたよ。通勤時間帯が終わったところなので、駅前も閑散としています。
おお、いきなり案内が。「唐櫃越」本能寺への道と題して、解説がなされています。キャラクターは亀岡市の「明智かめまる」くんです。
「見晴団地」の中を抜けて、山の方に向かいます。
「鵜ノ川」にかかる橋を渡って「如意寺」を目指します。「からと越」と道案内がされていますので、間違うこともないでしょう。
だんだんと坂が急になってきます。
「如意寺」を通り過ぎたところが登り口です。上の画像の右は「如意寺」の駐車場、左が「唐櫃越え」の道です。
ここにも道案内があります。
振り返ると、亀岡市の街並みがきれいに見えますよ。
さて、「本能寺」を目指して、「唐櫃越え」を登りましょう。
すぐに動物よけの柵があります。通ったらかまらず閉めましょう。
で、またすぐにでっかい鉄塔があります。
鉄塔の横の金属柵に沿って歩くのですが、昨年の台風で木々が倒れており、乗り越えていきます。
しばらくは石垣があちこちにあります。山城があったのでしょうかね。
昨夜は雨ふりでしたが、今日は快晴のいいお天気です。
なんか、白いものが見えてきましたよ。
勘弁してください。「愛宕山」だけではなくて「唐櫃越え」も雪が残っています。
だいぶんと上がってきました。木の上の葉っぱには残雪があって、ぼとぼとと、溶けた水か落ちてきます。
スローで写真を撮ると、雨が降っているようです。
今度は完全に雪化粧の中を歩きます。
カラッと晴れているのでいいですが、やっぱりちょっと寒いですね。
植生杉林になってきました。
また、鉄塔に出くわしたのですが、「みずき山」の頂上のようです。亀岡市の方を見ると、篠町の住宅団地や京都縦貫道の「篠IC」が見えます。
もう少し、亀岡市街方向です。真ん中の白い建物は「アルプラザ亀岡」でその向こうが「東つつじケ丘」と「南つつじヶ丘」です。」
反対方向の「愛宕山」は真っ白。
ここにも「篠町自治会」の案内板があります。
さて、「本能寺」を目指して「唐櫃越え」を進みます。尾根伝いに出たので歩きやすくなりました。
下の川は「保津川」です。
「保津川」にかかる「JR嵯峨野線」の橋。
と、なんか広い林道に出ましたよ。
車が十分に走れる林道に出ました。治山用の広域林道のようです。
遠い山を眺めながら、気持ちよく歩けます。春や秋にはハイキングにもってこいですね。
でも、こんな道が続くので、ちょっと物足りない気がしてきます。う~ん、もう少しワイルドな方が好みなんですけど。
そうこうしているうちに、もっと広い道に合流しているようです。
左手に朽ち果てた軽バンと廃墟が...
で、なんか広い駐車場に出ましたよ。駐車場は舗装されています。
なんかの施設の跡でしょうか。コンクリートの土台だけが残っています。
廃墟の中には朽ち果てたソファーがありました。
廃墟を後にして、また「唐櫃越え」を歩きます。
でもね、アスファルトになってしまったので、全然面白くありません。
おお、やっとアスファルトから離れて、山道に入ります。やった。
おお、これですよ、これ。せっかく歩きに来たのですから、土の上を歩かないと。
でも、ちょっと荒れてますね。
南の方に「老之坂峠」の京都西清掃工場が見えます。
木々の向こうに「洛西ニュータウン」が見えてきました。
京都縦貫道もだいぶんと近くになってきました。
荒れてますけど、乗り越えます。いざ、本能寺。
京都市側に入ると案内板が違いますね。
ちょっと見にくいですが「沓掛山」の頂上に来ました。
頂上はちょっとした広場になっていてゆっくりと休憩できます。
11:30になっておなかが減ったので、我慢ができずにお昼に手を出します。名前は忘れましたけど、甘いサツマイモを乗せたフランスパンです。めっちゃうまい。
で、また歩きます。案内の標識が続いているので道を間違うこともないでしょう。
いいお天気でしょ。雲がきれいです。
「洛西ニュータウン」がきれいに見えます。
「桂坂野鳥遊園」の端をかすめるように道が続いていますので、休憩場所もたくさんあります。
で、やっと昼ご飯になります。大好きなサンドウィッチをいただきます。レタスと卵のハムサンド。
チキン照り焼きの入ったサンドウィッチ。ボリュームたっぷりでお腹一杯になりました。
「桂坂野鳥遊園」も台風で木が倒れています。
順番に整備をしているようです。
「桂坂野鳥遊園」の案内表示はしっかりとしたものです。
もうすぐそこが「洛西ニュータウン」です。住んでいる人からすると、裏山なんでしょうね。
まだ、尾根道が続きます。
右の方に行くと「桂坂野鳥遊園」の中に入っていくので、左の「上桂」方面に降りていきます。
途中またきれいな展望場所がありました。
京都市内が良く見えますね。絶景ですよ。
北の方は「皆子山」でしょうか。いいですね、雪山は。行ってみたいですよ。
「桂川」です。「上野橋」が見えています。
下っていきます。
「馬酔木(あせび)」がきれいに咲いています。
また、植生が変わってきました。竹が増えてきましたよ。
竹藪になりました。もうだいぶんと降りてきた証拠ですね。
「丁塚」まで来ました。ここで北に向かうと「京都一周トレイル」の登り口の方に行きます。今回は「唐櫃越え」が目的なので、まっすぐ行きます。
「おお~!」っとびっくりしたのですが、この蛇動きません。おもちゃでした。
墓地が見えてきました。もうすぐ市街地に出そうです。
道がアスファルトになりましたよ。
人家が見えてきました。
降りてきました。「唐櫃越え」の京都側の起点です。
やっと抜けました、京都市内へ出たのですが、ここから「本能寺」までまだありますね。これだけの行軍ののちに本能寺を討ったのですが、もし信長側にいくばくかの兵力があったら、夜襲も失敗していたかもしれません。それだけ、信長の防備が手薄になる時期の情報をうまく集め、気取られないように軍を進めた「明智光秀」の采配は、とっても素晴らしい才能の現れだったのでしょう。
亀岡側の登り口からここまで、写真を撮りながら、休憩いっぱいで3時間半から4時間ぐらいですかね。最初の登りの30分だけが急ですが、そのあとは尾根道とゆっくりした上り下りなので、ハイキングコースとしてはばっちりです。
良かったら、お天気のいい日に歩いてみてください。途中トイレはありませんので、JR「馬堀駅」で済ませてくださいね。京都側は京都バスの「苔寺バス停」にあります。
アクセス
- JR嵯峨野線「馬堀駅」下車