行楽日和 2019-09-25(水)
へっへっへ...水曜日なんですけど、有給取ってしまいました。
天気が良いと聞いて、いてもたってもいられなくなって、有給申請。ちょっとブラックな職場なんですけど、なんとか有給は取れるんですよ。真夏のカンカン照りや、むっとした蒸し暑さが和らいできたので、山登りには最高の季節になってきました。
今回は、京都の山では有名な「愛宕山」に登ります。このBlogでも何回か登山記を書いているので「また愛宕山か...」と思われる方もいらっしゃるでしょうが(無名Blogなので、続けて読んでる方ってあんまりいらっしゃらないか...)、それはそこ、ちょっと違った経路で昇り降りしてみようと思います。
自分の中では、「表参道」は論外で、究極の道が「愛宕山ケーブル廃線跡」、今回紹介する「月輪寺」コースが、山登りとしてはオーソドックスなハイキング道と思っています。「表参道」が論外と書きましたが、初心者が何言ってんだよ!って言われそうですね。別に「表参道」を見下しているんではなくて「階段」状の上り道は、自分にとっては足を痛めるばかりの苦行でしかないのでパスします。
なので今回は、
「清滝バス停」⇒「空也滝」へより道⇒「月輪寺」⇒「愛宕神社」⇒「黒門」⇒「水尾別れ」⇒「荒神峠」⇒「落合」⇒「保津峡駅」
と少しへそ曲がりなコースです。午前7時過ぎに「清滝バス停」を出発して、午後12時半には「保津峡駅」に到着しました。
「荒神峠」から「落合」間は、YAMAPなどでも倒木注意のマークが付けられており、ちょっと気合を入れて歩かないと怪我をしそうです。お手軽に歩きたい方は、「荒神峠」から「つつじ尾根」を通って、直接「保津峡駅」を目指してください。時間も30分程度は短縮できます。
以前の「愛宕山登山」記
さて、行ってみましょう。
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」に6時半過ぎにつきました。いつも通り丸太町通りにあるセブンイレブンでパンと水分を購入します。
6時45分には京都バス「嵯峨小学校前」に到着しました。「清滝」行きのバスは6時55分です。
ええ天気でしょ。こんな日に仕事なんかやってられますかいな。
バス停の後ろには、嵯峨小学校のフェンス越しに愛宕山が見えています。
嵯峨小学校もそろそろ運動会が近いようですね。
7時前なので丸太町通りはガラガラに空いてます。まだ通勤時間前ですね。
定刻から3分ほど遅れてきた「清滝」行きのバスに乗りました。当然バスもガラガラ。運賃は\230-なり。
「清滝」のバス停です。停まっているのは乗ってきたバス。
バスは京都市内の方に向いて帰っていきました。前回来た時には時間待ちしてたような...ダイヤが変わったんでしょうか。
以前来た時にはプラスチックが風化していて文字の読めなかった「付近観光案内図」もきれいに化粧直しされています。
「愛宕神社参詣登山道」の看板。取りあえずはこの矢印の方向に。
トイレ前の「鐘鈴橋」も渡ります。
橋の手前の石碑です。夏はつる草に覆われるんですね。
橋の上から見た下流域。
同じく上流域。
橋の正面は「愛宕山ケーブル」の駅があった場所です。(階段の上)アスファルトを左に行くと「表参道」です。普通、みんな表参道から登ります。
石段の横には「月輪寺」こっちの矢印と、「月輪寺参道」の石票があります。標識に沿って行きましょう。
アスファルトの1.5車線道路が続きます。朝早いので当然車なんて来やしません。
左手の上方には「愛宕山ケーブルの廃線跡」が見えています。
この道は「東海自然歩道」にもなっています。
横は切り立った崖のような山肌。
反対側はガードレールもなく、清滝川に真っ逆さま...
夜になると、道の端が分からなくなりそうですよ。照明なんか、ぜんぜん無いし。
そんな、一応は舗装されている道をとぼとぼと歩きます。
しばらく歩くと何やら標識、看板が林立しています。「東海自然歩道」や「京都一周トレイル」は右下に続く砂利道の方に歩いていくんです。
「京都一周トレイル北山西部コース案内図」です。
「丹波散策の道」とかもあるんですね。色々な散策コースが重なっています。つーことは、ここを迂回するルートはなかなか無いということでしょうか。
私は「空也滝」と「月輪寺」を目指してアスファルトの道を進みます。
やっと京都の「北山」らしくなってきました。
「大杉谷林道」の分岐点。左の「大杉谷林道」へ行っても、「愛宕神社」の手前で合流できます。
清滝バス停から30分ほど歩いたでしょうか。「月輪寺ののぼりぐちです」と大きく書かれた小屋に到着です。
右手の舗装路をたどっても「愛宕神社」には行けるようですが、倒木が多くて危険と書かれています。
月輪寺に行くには、小屋のすぐ左手の細い山道を上がっていきます。
でもその前に寄り道をして「空也滝」を見に行きましょう。
空也滝
小屋のすぐ左の細い道が「月輪寺」への登山道ですが、それよりまだ左に道が伸びています。
この一番左の階段が「空也滝」につながる道です。
「月輪寺」に行く登山道よりこちらの道の方が、幅が広いです。
コンクリートの階段が続いています。
途中にお地蔵さん。
右手の山腹に何か立ってますね。
「蛇谷白玉龍王」と書かれています。だんだんと修行場の雰囲気になってきました。
少し細くなりますがコンクリートの階段は続きます。
いきなり鳥居と建物が出現しました。
立派な鳥居ですね。
「八大龍王」と神額には刻まれています。
建物がいくつか並んでいるのですが、その一つの前にお社があります。建物はどれも無人のようで、少し朽ち果てているものもあります。社務所なのか、修行者が泊っていたところなのか、よくわかりません。
荒れていますね。
どんどん奥に進みます。
木の鳥居が倒壊しています。雰囲気満点なんて言ったら罰が当たりそうですが、修行場にはもってこいの場所ですね。
やってきました「空也滝」です。
鳥居の石の神額には「空也滝」と刻まれています。
この瀧で「空也」も修行をしたんですね。
周囲にはいろいろな神様が祀られています。
昔から修行場として栄えていたのでしょう。
滝つぼに近いところに「八大龍王」が祀られています。
そんなに多くの人が訪れている様子はありませんが、榊が供えられていたりするので定期的に人が管理しに来ているようです。
「空也滝」の左手に、昔は上れたと思われる崩れかかった道が見えます。上の方には手すりを付けたところも見えますので、何とか登れないこともないようです。山レコの軌跡を見ても、ぽつぽつと点々があるので、登ったか、降りたかした人はいるようです。
暫く考えたのですが、取りつきの部分が急であって登りきるのが難しそうなので、今回は断念します。ここか、入り口の鳥居あたりから尾根を目指した越えると「大杉谷林道」に登れるようですが、獣道程度の道のようですね。今回は「月輪寺」コースで行こうと考えていたので、またの機会に...
では、先ほどの小屋まで下りましょう。
さて、今度は小屋のすぐ左手の山道を登ります。
月輪寺
小屋には「ここから2m」と書かれているのですが...「2km」かな...
「山の案内図」には「月輪寺参道登山口」と書かれています。
石票にも「右 月輪寺」とあります。
最初は参道らしい階段道が続いています。
「右 しぐれの桜」とありますね。「親鸞聖人」が手植えしたと伝わる桜です。
すがすがしい。澄んだ空気が最高です。
こんな気持ちの良い道がしばらく続いています。
来てよかったなぁ、とつくづく思いますよ。
倒木も見られますが、参道を邪魔するようなものはありません。
石票が続きます。
徐々に杉が多くなってきました。
昔は山登りなんてしんどいだけやと思っていましたが、どこでどう間違ってしまったのか、50を過ぎてから病みつきになり、今では休み前になると地図とにらめっこをするようになってしまいました。
こんなきれいな自然の中を誰に邪魔されることなく一人で楽しめるというのは至福の時間ですね。
京都市内が見えてきました。
「桂川」です。少しかすんでいますがけっこう遠くまで見えていますよ。
どんどん登りましょう。道は上りやすく快適です。
日が高くなって、少し日差しが暑く感じられます。
小さなゲートが出てきました。ここから「月輪寺」のもう少し向こうまでは「午後5時~午前9時」の間、通行止めです。崖があったりで夜間には滑落の恐れがあるので通行はご遠慮ください。
ほどなく「月輪寺」の境内に入りました。といっても登山道沿いに建物が並んでいるので「登山道」=「月輪寺」みたいな感じです。
と、いきなりシカが来ました。
私を見ても逃げるそぶりもしませんよ。奈良公園のシカみたい...
おお、ええ景色だな...と写真を撮ってると...
ゴソゴソッと足元の草むらの中を大きなシカが...
おお、びっくりした。
「月輪寺」の「宝物殿」です。戸口が開いているのですが、写真撮影禁止のマークがありますので、建物の外観だけ。
道沿いに建ってる本堂です。「月輪寺」を管理している方と少しお話をしました。おひとりでこの山の上のお寺に住んで、管理をしているとのこと。大変な生活でしょうね。
阿弥陀さんが見えますね。
「月輪寺」から見た京都市内。
夜には明かりがともって、きれいに見えるんでしょうね。
最初の目論見通り、「空也滝」と「月輪寺」にお参りできたので、今度は「愛宕神社」を目指しましょう。
こんな道が続くので、夜間は通らない方がいいです。
反対側のゲートに来ました。
ここから愛宕山の山頂まで上り坂が続きます。
お、飛行機雲が近いです。だいぶんと高度が上がってきましたよ。
道ははっきりとしているので、日中ならば間違うことは無いでしょう。
「山の案内図」の看板が出てきました。
「大杉谷林道」から登ってくると、ここに出てくるんです。
山頂はだいぶんと近くなってきました。
斜面も急になってきましたよ。
でも道は相変わらず歩きやすいです。
割れた岩の間。山頂近くになると、とっても大きな石が多くなり、その石の上に上がると...
バッチリの風景が見えたりします。
ね、けっこう雲に近いでしょ。
あの下界から上がって来たんですよ。
今日は水曜日なので、みんな仕事中。
やっほーっ! (ええ年こいたおっさんが吠えても仕方ないんですけど、叫ばずにはいられない天気と景色です。)
お、また標識が立っています。
おお、上りましたよ。
振り返って見ると、右手の道から登ってきました。左の方の広い方の道を行くと、裏参道や地蔵山などの方に行きます。
もうここから上りはありません。「愛宕神社」の境内と同じ高さです。登るとすると、本殿に上がる石段ですかね。
では「愛宕神社」の方に行きましょう。
ウキウキで眺める京都市内。
「比叡山」もでっかく見えます。
「東山三十六峰」とその向こうの山科。
「愛宕神社」の社務所につきました。
社務所前の休憩広場で一服です。木のベンチに座って、パンをいただきましょうか。
ここも絶景なんで、お昼の休憩にはもってこいの場所ですよ。でもまだ10時半なので、おやつ程度にしておきましょう。
休憩してカロリーと水分を補給したら、「荒神峠」から「難路」と書かれている「米買い道」を通って「落合」まで行きましょう。素人の私でも行けるかな? いつも通り、ま、アカンかったら戻ればいいや...という気持ちで行きましょうか。
【初秋の愛宕山登山 その2 荒神峠~落合】へ続く
アクセス
- 京都バス「清滝」バス停より、徒歩2時間