九州の神社をめぐる
さて、「番外編 九州」の第2弾は、神社に参詣します。やっと本領発揮になるかもしれませんね。
第1弾で「高千穂峡」を紹介しましたが、せっかく「高千穂峡」まで来たので、「高千穂神社」にお参りしましょう。「高千穂峡」に来るときに「高千穂神社」の前を通ったので、道はすぐにわかりました。
「高千穂神社」の駐車場に到着しました。雨は上がってます。
一の鳥居です。立派ですね。
「高千穂神社」の神額です。「高千穂宮」と書かれています。
では、お詣りを...
なんか、石段の方は薄暗くて雰囲気がありますね。
脇にある社務所も立派です。
雨が降っていたからか、参詣の人はほとんどいません。
「高千穂神社」の石柱です。
「高千穂神社」のご由緒書きです。「三毛入野命(みけいりののみこと)」が「神籬(ひもろぎ:神社外で臨時に祭祀を行うところ)」を建てて「日向三代」とその配偶神を祀ったのが創まりで、「三毛入野命」の子孫が長らく奉仕し、後に「三毛入野命」他の「十社大明神」を配祀、「垂仁天皇」の時代に初めて社殿を創建したそうです。
手水舎です。まあ、立派なこと。
手水舎の反対側に立っているのは何なんでしょうか。
石段を上ります。
けっこう段数がありますね。
九州だからでしょうか、関西とは狛犬の雰囲気もぜんぜん違いますね。
手足が太くどっしりとした印象です。
拝殿前に来ました。
左手に「夫婦杉」があります。夫婦和合や子孫繁栄のご利益があるそうです。
「高千穂峡」の「おのころ池」二もありましたが、この石造りのお社のようなものは何なんでしょうか。
拝殿に掲げられている「高千穂神社」の神額です。
厳かですね。
今回の九州旅行での初めての参詣です。
これは何なんでしょうか。あまり説明書きがないのでよくわかりません。
「源頼朝」が奉納したという「鉄造狛犬」です。
拝殿の奥の本殿です。
「三毛入野命」が「露宮鬼八荒神」を退治した彫像だそうです。
「鬼八」は手を合わせて降参しています。「鬼八」を三つに切り裂いて塚に埋めたそうです。悪いことをしたのでしょうが、なんか哀れですね。
小さな祠がありますが...
「垂仁天皇」の勅命で当社と伊勢神宮が創建されたときに用いられた「鎮石(しずめいし)」です。
これこそパワースポットですね。
なんか焦ってしまってピントがちょっとぶれてますね。
ということで、今回の九州での初めてのお詣りは「高千穂神社」でした。
つぎはここから車で15分ほどの、あの伝説の神社にお参りしましょう。
天岩戸伝説
「古事記」や「日本書紀」に出てくる、あの有名な伝説です。日本古代神話の最高峰ですね。
次に訪れる「天岩戸神社」は、「天照大御神」がお隠れになったという「天岩戸」をご神体としてお祀りしている神社です。
駐車場につきました。「天岩戸神社西本宮」です。駐車場の端に立っているのは、岩戸の扉を開けた「手力男命(たぢからをのみこと)」でしょうか。遠くから見ると、鬼が巨岩を投げているようにしか見えません。なんかちょっと違うんでないの?
まずは、本殿にお参りしましょう。鳥居をくぐって参詣道を進みます。
鳥居横にある「天岩戸神社西本宮」の石柱です。
今回は時間の都合で「東本宮」にはお詣りできませんでした。ちょっと残念です。
参詣道から見える「岩戸川」です。ここも紅葉の時期にはきれいになるんでしょうね。
「さざれ石」です。
おみくじ、金色もあってきらびやかです。
二の鳥居をくぐります。本殿はもすぐです。
ご由緒書きもゴージャスですね。
巨大な屋根の手水舎です。オーバークオリティーにも思えますが、これが「威厳」のもとになるんでしょう。
手水舎の反対側の建物。「高千穂神社」にもありましたね。何かを奉納するところなんでしょうか。これは九州に特有なものなのでしょうか。関西人の私にはわかりません。
「天岩戸伝説」の絵馬です。なんかほのぼのとした絵ですね。
本殿前まで来ました。灯籠の形が面白いですね。日本風というよりなんかインカ風に感じます。
おりょりょ、残念ながら読めません。
真正面まで来ましたよ。
すぐ前に拝殿が見えますね。
どっしりとした屋根の拝殿です。
「天磐戸」とだけ書かれた神額。
でっかい太鼓ですね。
反対側にはお祝いの幟が飾られています。
ご神鏡がキラキラ輝いています。
今日ここに参詣できたことに感謝してお詣りします。
御神体の「天岩戸」は30分に1回程度、神主さんの案内で遥拝することができます。せっかくここまで来て「天岩戸」見ないの?って言われそうですが、どうしても行きたい場所があるんですよ。時間に余裕があれば遥拝したいのですが、次回参詣できれば遥拝しましょう。
拝殿の左の方にも前に突き出した部分があります。
こちらもご神鏡が見えますね。
説明書きがないので、よくわかりません。
鈍い光を放つご神鏡です。
その左手には「神楽殿」があります。
無形文化財「天岩戸神楽」を見ることができる「神楽殿」です。
「神楽殿」には「天安河原遥拝所」とあります。
ご神鏡が祀られています。後ろのブルーシートは何なんでしょうか。ここしばらくの大雨で補修工事が必要なのでしょうか。
すごい飾りですね。他ではなかなか見ることができなさそうなデザインです。
「古代銀杏」の木です。
「古代銀杏」は当社と、長野県の「諏訪大社」にしかないイチョウの木だそうです。
葉や実が変わった形をしているとのことですが、よくわかりません。
ご神木の「招霊(まがたま)の木」の苗がいただけるそうです。
「天岩戸伝説」で「天鈿女命(あまのうずめのみこと)」がこの「招霊の木」の枝を手に持って舞を舞ったのだそうです。
それがこのご神木である「招霊の木」です。
さて、「天岩戸神社西本宮」にお参りをしましたが、なぜ大分でJRを下りてわざわざこの宮崎の地まで車を走らせたのかというと、ここに来たかったからにほかなりません。それはここ...
天安河原
「天安河原」とは「天照大御神」が岩戸隠れされたときに、八百万の神々が集まって相談をしたところです。場所は先ほど上から眺めた「岩戸川」沿いにあります。
「天岩戸神社西本宮」を通り過ぎるようにどんどん歩いていくと「天安河原入口」の看板があります。右下に降りていきます。
参詣道を降りていきます。
下の方に「岩戸川」が見えてきましたよ。
コンクリートで舗装されているので歩きやすいです。
雨上がりの中を歩いていきます。ほぼ人はいませんよ。
だんだんと雰囲気がそれらしくなってきました。
川の流れの音だけが聞こえます。
あの曲がり角の向こうには参詣道がないので、そろそろ到着ですね。
やってきました「天安河原」です。
ここに八百万の神が集まって、いろいろな相談を繰り広げたというところです。
まずはお詣りしましょうか。
中の方は少しくらいです。雰囲気満点。
中が良く見えてきました。
なんとも神々しい場所ではないですか。
「天安河原神社」です。
ゴテゴテとした装飾なく、至ってシンプルな神社です。
私も今日ここに呼ばれたのでしょうか。そうだとしたらうれしいですね。
「天安河原宮」のご由緒書きです。
天安河原宮
御祭神 思兼神(おもいかねのかみ)
八百萬神(やおよろずのかみ)ご由緒 天照皇大神が天岩戸へ御籠り遊ばれた際、いかにして御出まし頂くか会議をされた場所と伝えます
百敷(ももしき)や
古き岩戸は神集い
議(はか)り給いし所なるらん読人しらず
パワースポットとかいう言葉を通り越しています。
やはり、この世とは思えない風景です。
古代の人々も同じ思いを持ったのではないでしょうか。
外の自然と洞窟の中との異なる世界がうまく融合している景色です。
一個として、地面に転がっている石がありません。全ての石が積み上げられています。
ここは何千年もこの風景なんでしょうね。
「岩戸川」の方に歩いていきます。賽の河原を歩いているような気にもなりますね。
川岸の方まで医師が積み上げられています。
白木鳥居ですね。雨は直接かからないのでしょうけど、雨の多いところなので、湿気で木が変色しています。
石票の上にも石が積み上げられていますね。
初々しい青もみじです。
今、「天安河原宮」にお詣りして、自分の中で何かが変わったなと感じさせられます。
また「岩戸川」にそって参詣道を戻ります。
たくさん写真を載せましたが、私のへたくそな写真ではこの古代神話を彷彿とさせる景色をうまく表現できません。世の中には、「神なんて人間の考えだしたものだ。」「神話なんて嘘っぱちに決まっている。」という人がいます。本当はそうなのかもしれません。でも、ここに来ると「神」や「神話」が生まれた理由が、理屈抜きに体感できると思います。言葉ではなく、「ああ、こういうことか。」と素直に共感できると思います。みなさん、ぜひ一度ここにお参りして、「古事記」や「日本書記」に思いを馳せてください。ここには日本の神話を生み出した壮大な自然が残されています。何かを感じ取ることができると思います。
さて、念願の「天安河原神社」にお参りができました。でも、まだまだ続きます。第3弾にご期待ください。
↓番外編 九州 熊本県 その1 黒川温泉・押戸石の丘(次の記事です)
↓第1弾、高千穂峡(ひとつ前の記事です)
アクセス
- 九州中央自動車道「蔵田」から車で1時間程度