城跡も外せません
「麒麟がくる」のおかげで城跡をめぐることにも興味を持ち出しましたので、ちょっとだけ行ってみましょうか。
伊勢志摩といえばやっぱり「松坂城跡」でしょうね。「二見浦」散策も終わって、赤福餅でお腹も満足なので、今度は車で「松坂」の町を目指します。
ぽつぽつと雨も降りだしているので、わざわざ城跡を見に来る人も少ないでしょうから、もっけの幸い。駐車場も隣にあるし文句なしです。
やって来ました松坂の町。駐車場から城門までの間にたくさんの看板。
「日本名城100選」「日本の歴史公園100選」に選ばれてるんですね。江戸初期には三層の天守があったそうですが、正保元年(1644年)の大風によって倒壊したそうです。なんか、「風」で倒壊する天守というのもねぇ...よっぽどの風だったんでしょうけど...
「本居宣長記念館」や「鈴屋(本居宣長旧宅)」、「歴史民俗資料館」等がありますが、どれも有料なので残念ながらパス。「城跡」と「御城番屋敷」は無料なので、こちらを巡りましょう。
こちらは少し古い看板ですが、場内の案内図が描かれています。
やっと城門まで来ました。
入り口到着です。やっぱり人はいません。
またまた案内書き。たくさんありますね。
でもこれが一番新しくて詳しそうです。明治14年(1881年)から「松坂公園」となっているそうです。
で、まだ看板が続きます。この中に「城の原状を保ちながら公園として利用していただいております。」とあるのですが、あとでちょっとびっくりします。
さ、中へ入りましょう。入り口からしてこの石垣ですよ。
正面で二手に分かれています。
お、よく見ると石碑が立ってますね。一瞬見落とすところでした。保護色のようですよ。
立派な「松坂城跡」の石碑。
まずは右の方に行ってみましょうか。
と、すぐに道の右側に井戸発見。
「井戸」とのみ書かれていますね。全部で3か所あるそうです。
当然、ふたがしてあります。
覗くと...ちゃんと水があるではないですか。現役ですね。
石垣だらけ。
城の敷地内にある「歴史民俗資料館」の前に出ました。
さすがに古そうな建物。
懐かしの赤ポスト。まだこの辺のものならあちこちで見かけますよ。
すんごいごっついお釜。じゃなくて膠(にかわ)の製造に使っていた大釜だそうです。
鬼瓦の数々。
すごい種類がいっぱい。
この大きい鬼瓦、重そうなんですけど...
なるほど、中は空洞なんですね。でないと重すぎて取り付けも大変でしょう。
この「歴史民俗資料館」はもともと「飯南郡図書館」だったそうです。
中は見学せずに終わりました。有料なので...
この上の方に上がっていくと本丸なんですけど、ぐるっと一周廻ってから上がります。
ちょうど裏側ですね。
「本居宣長記念館」の前に出ました。とってもきれいな建物です。申し訳ございませんが、有料なのでパスさせていただきます。
その隣にある「本居宣長旧宅 鈴屋」。
「国指定特別史跡」だそうです。でも残念ながら、有料なのでパス。
入り口からチラッとだけ。
石垣の基礎石の下に捨石状の遺構が発見されたそうです。三重県では他にないそうですよ。
それにしても立派な石垣ですね。
「裏門跡」まで来ました。周囲を3/4周したことになります。さて、ここから少しずつ中の方に入っていきます。
いざ「松坂城跡」の中心部へ。
階段と石垣が入り組んでいますよ。
「中御門跡」まで来ました。
まだまだ石段が続きます。
きれいに整備されています。階段はいいのですが...
こういう広場に出ると砂地なので、今日のような雨の日は少し歩きにくいですね。でも水はけは良さそうですよ。
けっこう広いところですね。
「本丸跡」でした。あの後ろにあるのは井戸ではないでしょうか。後で見に行きます。
それよりも先に「天守閣跡」へ行きましょう。
さて上がってきました。天守閣跡。
「天守閣跡」です。ちょっと斜めになってますけど、大丈夫でしょうか。
見渡すと広いですね。私が立っているこの地に天守閣があったんですけど、冒頭で書きましたように江戸時代初期の台風で倒壊しています。
草野球ができそうですよ。では、順番に城跡を見ていきましょう。
「敵見櫓跡」
ここに「櫓」があったんですね。「敵見」とついてますから見張り場所だったんでしょう。
でね、最初に書きましたけど、城跡の「原状」を保存しているので、「柵」がありません。
当然石垣の上に登って歩くこともできます。左側に落ちたら自己責任です。
こんな狭いところもあります。自己責任です。
そうそう、さっきの井戸を見に行きましょうか。
お、深いですけど、水らしきものが見えます。写真ではちょっと写ってないですかね。
訪れたのはちょうど梅の咲いている時期。そろそろ終わりかけと言った感じでした。
ここも自己責任。石垣の上の人の良く歩いたところが場内寄りに続いているのも納得です。落ちたくはないですからね。
さて、少しずつ降りながら見ていきます。
「月見櫓跡」です。
なんか石碑があります。
「梶井基次郎文学碑」とあります。「檸檬」の人ですね。
こちらは何でしょうか。
「太鼓櫓」でした。
時にでもある「石垣注意」の立札。
でも、柵がないので足を踏み外したら、十数メートル下に転落です。この後訪れる「御城番屋敷」が目の前に見えます。
大きな藤棚がありました。当然花は咲いてませんけど。
ここも何かありそうです。階段があるとそそられて上がってしまいます。
なんか、石碑があるんですけど、字が全然読めませんでした。
そそられて登るのは良いんですけど、一番端はこんな感じです。おおこわ。
やっぱ、怖いですよ。上の画像の端石が...
下から見ると、一番てっぺんに見えます。下から見ていても、あそこに立っていたのかと思うとヘソがすーすーします。
「松坂城跡」は堪能しましたので「御城番屋敷」の方も見てみましょうか。
入り口にある井戸。
手押しポンプ式ですが、水出ます。
ここも重要文化財に指定されていますね。「御城番長屋」と呼んでいたそうです。
現在は手前の一軒だけが見学用に開放されていて、その他の所は人が住んでいるそうですよ。
解放されている意見の反対側にある「土蔵」。
ここも中は貸し出されているようで、中で仕事をしているようでしたよ。
「御城番屋敷」です。実は午後4時までの公開でしたので終了している時間でした。まだ開いているようなので、ちょっとだけ拝見。
入り口までにしておきましょう。
チラッとだけ。
案外ときれいですね。よく手入れされています。
確かにこんな感じでしたら現在でも住めますね。(他の部屋はもっと現代風にリフォームされているでしょうけど。)
「松坂工業高等学校誕生の地」と石碑が立っています。
「松坂城公園」というだけあって広かったですね。まだもう少し時間があるので、お隣にも行きましょう。「ガイドブックに載らない京都」では神社はどうしても外せません。
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アクセス
- 伊勢自動車道「松阪IC」から車で約15分
コメント
初めまして!!お初にお目にかかります。
珀天(はくてん)と申します。
Junさんの、この三重の松坂城の記事を背拝見致しましたが、もう最高です!
俺自身、城跡巡りや史跡、寺社仏閣等を訪れる事を1つの趣味にしていますので、この記事を見て、「もう早く行きてえ!」という感情に駆られました。
因みに、三重(伊勢)は2年前くらいの高校の修学旅行で訪れたのですが、学校側が決めたルートでした故、断片的にしか知らないのです(´;ω;`)
ですので、もし余裕があれば、三重の記事をいくつかしたためてくれると有難いです。勿論、Junさんの都合(ないし余裕)が良ければの話です。
では、俺は、このサイトの様々な記事を見て「エア観光」でもしてこようと思いますw
長文及び乱文失礼しました。
すいません、もう既に番外編として、三重の記事が沢山ありましたね。気づかなくて大変申し訳ございませんでした。
珀天@相模国 さん
はじめまして。私のつたないBlogを読んでいただきありがとうございます。
私は京都府在住なので京都のことを書くことが多いのですが、たま~に旅行することがありますので
その時のことは番外編として記しています。
「麒麟がくる」に感化されたにわか城ファンなので、お城の詳しいことなどは全然わからないのですが
「城跡」であっても感動がありますよね。
私も伊勢志摩の観光地は小学校の修学旅行で訪れたぐらいしかないのでとても新鮮でしたよ。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Jun@Kyoto