鈴屋大人(すずのやのうし)
ぽつぽつと雨が降るような、やんでるような微妙な天気の中、「松坂城跡」をうろついたのですが、この近くにもう一つ訪れたい場所がありました。
松坂城公園にある「本居宣長記念館」「本居宣長旧宅 鈴屋」ともに有料なのですが、ここは無料です。そう、「松坂城跡」のすぐ隣にある「本居宣長ノ宮」です。
日本史習ってないと「本居宣長」ってなかなか読めませんよね。「もとおりのりなが」です。日本史習ってなくても名前ぐらいは聞いたことがあると思います。「古事記伝」の人です。
場所は「御城番屋敷」から少し西に行ったところです。
すぐに鳥居が見えてきました。
どっしりと横に長い鳥居です。
現在は「本居宣長ノ宮」となっていますが、以前は「本居神社」だったそうです。
「合格祈願」とありますように学問の神様です。
手水舎がありますが...
う~ん。ライオンでしょうか? ちょっと、ね。
ま、ええわい。ささ、石段を上がってお詣りさせていただきましょう。
石段の上の方にも鳥居があって本殿のある境内になってます。
境内です。すぐに拝殿です。
ご祭神は当然「本居宣長」ですが「大人」とありますね。「おとな」ではないですよ。「うし」と読みます。「大人」は偉い学者さんなどに対する敬称です。「平田篤胤(あつたね)」も合祀されているんですね。「本居宣長」は自宅の「鈴屋(すずのや)」で講義をしたことから「鈴屋大人(すずのやのうし)」とも呼ばれるそうです。
「本居宣長」についてはWikipediaなどを見ていただければいろいろな情報がありますので、あえてここではどうこう言いません。
拝殿前に来ましたよ。
シンプルな神額です。
中はこんな感じです。
ちょっと拡大。とっても厳かな感じです。
奥の方にご神鏡が見えますね。
境内を見ると歌碑がありました。
「志きしまの やまとこころを 人とはば あさひににほふ 山さくら花」
日本人である私の心は、朝日に照り輝く山桜の美しさに、ため息が出るほど、その麗しさに感動する、そのような心がやまとこころなのです。
「学業成就 合格祈願」の絵馬です。
「本居宣長」は国学者、文献学者、言語学者、医者として名をはせた人です。学問の神様として崇められるのも良くわかります。木綿仲買商である「小津家」の次男として生まれたのですが、22歳のとき家業を継ぐも商売に関心がなく、江戸の店を整理してしまっています。んで、医師を目指して京都に遊学してるんですよ。京都市内にも「本居宣長」に関する旧跡がありますが、今は外出制限なのでまた解除されたら訪れてみましょうか。
さて、2日間にわたって伊勢志摩で遊んできましたが、2日目の締めくくりは晩御飯。ゆっくり食事して帰りましょう。
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アクセス
- 伊勢自動車道「松阪IC」から車で約15分