とうとう修理
愛用してきたデジカメが壊れた。
もとい、壊した。
ポップアップのファインダーに映像が映らなくなった。
カメラには液晶パネルがあるので撮影できないことはないが、なんかしっくりとこない。
銀塩フィルムの時代からカメラを持っていたので、顔面に密着させて撮影しないと手振れを起こしそうな感じがして、どうもシャッターを切るときにヘソの下あたりがスースーする。
これはあんまり精神衛生上よくないですね。いつまでたっても旧人類にのままで、新しい様式に慣れないのは良くないのですが、どうも両手に持ってモニター見ながらでは安心感がありません。
なんで写らなくなったかというと、何回も落っことしたからです。落っことしたというか、一緒に崖から落ちたり、斜面を転がったりしたのでとうとうファインダーがご臨終したのでした。
最後のトドメは倉敷旅行のときに、アスファルトの上に自由落下させてしまったからなのです。ファインダー出したまま...
ゴジッ てなんか鈍い音がしたのでこりゃアカンなぁと瞬間に思いました。ほんでもって、地面に当たった時に、飛び跳ねるという動きが一切なく、落ちたその場にめり込んだのではないかと思ったくらいです。
実際めり込んだのはファインダーの方で、ボディーに斜めにめり込みました。んで、コロッてファインダーのふた(天板?)みたいなところが取れてしまいましたよ。この「ふた」も飛び跳ねることなく、鉛のように、地面に吸い付くように飛び出したので、「あーーーーーーっ、やってもた!」という感じではなく「あっ。(じとー)」という感じで冷や汗でました。
とりあえずファインダーを押し込もうと思ったのですが、斜めになってしまっていて中に入りません。仕方ないので、グニグニと力を込めて元の位置に戻します。
なんとかファインダーは本体の中に入ったのですが、今度は出てきません。
... 何やっとんの、わし。
仕方ないので、上から無理矢理グニグニ。
なんとか出てくるようになったのですが、スーッではなく、ズルズルズル...ズルっていう2段階ポップアップみたいな なんともさえない出方。この時は映像も写るし、何回か押し込んだらポップアップするようになったし、まあええか、とそのまま使い続けました。
で、徐々に映像が途切れることが起こるようになり、そのたびにグニグニ。んで、1枚撮るのにグニグニが3回ぐらいになり、ある日とうとうファインダーはこと切れてしまいました。
グニグニグニグニグニグニグニ...
もう復活しません。
そこでやっとWeb検索。SONYのサイトで調べると、ファインダーの不良は\18,000-かかるとのこと。
価格.comで現在のM3の価格を調べると約6万円。最新式のM7は12万5千円。
これは文句なしの即修理ですわ。6万円なんて大金、出せるわけがありません。私が買ったのが4年前。その時にも、もう型遅れとなっているM3でしたが、自分には十分なスペック。f1.8のZEISSの明るいレンズが乗っかってるというだけで自分にとっては珠玉のカメラに見えました。
今もそれは変わりません。使っていて不自由だと思うのは2点。一つはスイッチオンからレンズが飛び出して撮影可になるまでに3秒ほどかかるので、ここ一発の瞬間は取り逃がすことが多いこと。これは最新式のM7でも変わらないでしょう。もう一点は氷点下で長時間使うと、電池が元気でも本体側が冷えすぎて、絞りやシャッタースピードなどの切り替えができなくなってしまうこと。ま、寒風吹きすさぶ中ではあまり写真は撮らないだろうし、年に1,2回なので最初からわかっていれば本体を冷やし過ぎなければ良いだけのこと。この点も最新式のM7で改善されているかは使ってみないとわかりません。
私には小型ボディーのファインダー式で明るいレンズがついていれば御の字なんですよ。なので\18,000-で元に戻れば文句なしです。
さっそくSONYに修理に出しました。
Before
一応、発送前に写真を撮っておきました。
いつもは革製のセミハードケースに入れて持ち歩いています。
フロントカバーを外すと...沈胴部にもたくさんの傷が見えるでしょ。歴戦の優者ですよ。つーか単に落としてばっかりいるだけです。
問題のファインダー部。真っ直ぐ平面なボディー上面がデコボコになってしまいました。
ボディー側もべっこり。つーか、ひしゃげています。
グニグニのやり過ぎでファインダーはぐらぐら。
もう、ポロって取れたらどうしようとひやひやモノでした。でも実際はグニグニ。
After
修理はWebで自動受付。指定した時間帯に宅配便が取来てくれます。
で、発送から3日ほど経過した時に電話がありました。
ファインダーとボディーのカバー部分は当然のこと、レンズの沈胴部分も動きが悪いということで交換することに。
もしかして修理費激増か? と冷や汗が出たのですが。「\17,820-です。」の声に胸をなでおろしました。
ところが...
レンズの沈胴部分の部品入荷が時期未定だとのこと。
カメラがないとBlogが進まないよ~。と心配したのですが
「代替案として修理金額で新しい製品との交換ではいかがでしょうか。」
と、思いもよらなかった事態に。でも、一瞬迷いました。
このカメラは、正月の貴船川の河原で滑って川の中にひっくりかえった時、濡らしてはなるものかと握りしめた手を何とか空中に伸ばし続けて守ったカメラ、三郎ヶ岳で藪漕ぎしたときに足を踏み外して崖から落ちた時にも右手に握りしめてました。傷だらけでガタガタですけど、いろんなところにもって行って感動を分かち合ったカメラです。はっきり言って、このカメラが無かったら、こんなにあちこち出かけることもなかったでしょう。
部品の入荷を待ってもいいのですけど、ほんとにいつになるかわからないようなので、踏ん切り着けて新しい製品と交換していただくことにしました。上の画像が、それこそ最後の雄姿です。
2号機
ど~ん。やって来ました、着払い\17,820-です。
一応、修理伝票が入ってます。製品の交換ですが、修理扱いなのでメーカー保証は3か月のみになります。
輸送中はこの中でガタガタしないようにきっちりホールドされています。
ま、これだけでも大丈夫なんでしょうけどね。
一緒に出した電池は帰ってきました。
御開帳~。
2号機です。さすがにピカピカで傷一つありません。(当然か。)
すぐにガラスのプロテクターを張り付けました。ホコリも入らずに、超きれいにできて大満足ですよ。
レンズの沈胴動作がむっちゃスムーズです。今思えば、購入初期に落としたときから動きが悪かったんですね。こんなもんだと思ってましたが、目からうろこ状態です。
2号機よ、私の所に来たのが運の尽き。ボロボロになって動かなくなるまで使ってやるからな。
これでまた、Blogの写真を撮りに行けますよ。2号機ただ今絶好調です。