彼岸花 縁起が悪いの?
秋の花と問えば菊やコスモスと答えが返ってきますが、これも外せません。
最近は全国的に数が少なくなってきているのか、私の近所でも他府県から写真を撮りに来る人もいます。
亀岡市では曽我部町の穴太寺辺りが有名ですが、よく見ているとあちこちに生えています。
私は、9月27日(日)の午前中に市内をウロウロしたのでその時に撮りました。
亀岡市の「川東」と呼ばれる地域です。町名でいえば「河原林町」です。
田んぼの畔にけっこうな数の彼岸花が咲いています。
最近はこれだけ群生しているのはあまり見かけなくなりました。温暖化の影響もあるのでしょうか。
色が濃い部分はつぼみで、これからさきます。まだ7分咲きと言った感じです。
もう40年以上前になりますが、私が亀岡市に引っ越したころはこんな光景はそこらじゅうにあって、なんにも有り難くない普通の光景でした。そこらじゅうが真っ赤っかで、うっとしいぐらいでしたよ。
こうして見ると周りの緑との対比でとても鮮やかに見えますね。
地域では「彼岸花を持って帰ると家が火事になる。」という言い伝えがあります。
それと、この花の茎はとても折れやすいんですよ。小学校の帰りに傘でバッサバッサとなぎ倒していた記憶があります。「なんとか斬り!キエーッ!」とか時代劇よろしくやってました。今そんなことしたら怒られますね。
日本で咲く彼岸花は実(タネ)を付けません。地下の球根から増えていくそうです。亀岡市でも田畑の区画整理が大々的に行われて、昔からの畔をぶっ壊してしまったのが彼岸花が少なくなった原因でもあるでしょう。
彼岸花は昔から日本中に広く分布していたようで、地方によってはいろいろな呼び名があります。
私の所ではそれこそ「ヒガンバナ」か「マンジュシャゲ」ぐらいしか呼ばなかったんですけど、京都では「シビトバナ」とか「ジゴクバナ」とか呼ぶ地域もあるそうです。火事になるとか死人の花だとか、なんか縁起悪い話ばかりですね。とってっも繊細できれいな花なのに。この鮮やかな赤色が仇になっているんでしょうか。
しかし、ここの畔だけは良く生えそろってますね。ちょっと感動モノです。
曽我部では他府県ナンバーの車がウロウロしてましたが、ここでは全然見かけません。
ゆっくりと写真が撮れます。ほんでもって、先ほど通り雨があったので、みずみずしい感じが出ていい感じです。
京都市内に行けば白い彼岸花や赤紫の彼岸花も咲いているそうですが、亀岡市ではこの真っ赤な彼岸花ばかりで他の色はほぼ見られません。
地図でいうところの亀岡市の真ん中らへんをウロウロしていると、撮影スポットになるようなところが時々ありますので、写真ファンの方は車を走らせてみてはいかがでしょうか。
アクセス
- 京都縦貫自動車道「千代川IC」から車で15分程度