絶景の八木城跡
さて、丹波の国の三大城郭で残っているのは「八木城跡」のみ。
行ってみようではありませんか! ババン!
と、大見栄を切るほどのこともないんですけど、せっかくですから「八木城跡」に訪れてみたいと思います。
一般に「八木城跡」を訪れる人はJR嵯峨野線で「八木駅」まで行って、登山口まで歩いて行き、そこから登るようですね。登り口には駐車場が無く、道の端に車を停めないといけないので少し不便。ま、そちらから登る方が、山登りをしている実感があるようですけど(実際、道も整備されていて全然険しくないですよ。)、なんちゃって登山の私は、もっと楽な方法で登ることにします。
つーのは、前回紹介した「岩城神社」からもう少し峠を上がった所にある「亀岡市交流会館」には駐車場があり、駐車場にトイレもあるので車で気軽に行けるし(もちろんお金はかかりません)、山道も遊歩道レベルに整備されているので楽チンです。
では、行ってみましょう。
京都縦貫道「千代川IC」を下りて、山の方に進みます。しばらくすると峠になります。その峠は道路の付け替え工事をしているので少々細いところがありますが、普通車なら全然余裕です。峠を登り切って少し走ると、右手に「亀岡市交流会館」「森のステーション かめおか」の看板がありますので、中に入ります。駐車場は数十台分ありますので、まぁ、どこなっと停められるでしょう。
「亀岡市交流会館」はちょっとスルーして、外周道路の北東端に向かいます。駐車場に車を停めて、建物の方を向いた時に右手の奥の方に当ります。
外周道路のカーブしているところに登り口があります。
「八木城本丸跡コース案内板」です。②から⑥へ直接行けるんですけど、③~⑤の遊歩道を通った方がきれいな景色を見られます。
ここから「八木城本丸跡」まで1㎞。ゆっくり写真を撮りながら登って40分もあればおつりが来ます。
最初から地道かと喜んだのですが、一旦、工事中のコンクリート道に出ました。
コンクリート道をほんの一瞬だけ歩くと「遊歩道」の入り口です。
「八木城跡」は「城山」という山の頂上にあります。
最初は少し狭い九十九折れの道です。登ってるぞ、と意識する登りはこの辺りだけで、ここを越すととっても楽ちんな道になります。
「森のステーション」というのが良くわかる静かな杉林です。
野鳥の声があちこちから聞こえます。
少し登るとこんな遊歩道です。もうね、快適快適。
秋に来るときれいなんでしょうね。
昔からの道のようで、古い石票が残っています。
あいにくの曇り空でしたが、少し明るくなってきました。
時々亀岡方面の展望が開けます。
コースの案内にあった展望台に来ましたよ。
当然、登ってみます。階段が急なので気を付けてください。それと、登った台の上は朝露で滑りやすいので気を付けましょう。
天気予報ではもう2,30分で晴れ間が出て来るようですが、今のところはどんよりとした曇り空です。
「八木城跡」に着くころに晴れ間が出ると良いんですけど...
またまた、道標です。「西 神前村」
「東 八木村」
「八木城本丸跡」まで500m。もうすでに半分来ましたね。
ここの山、なんという山かわかりませんけど、頂上に来たようです。ここから少々アップダウンはありますけど、ほぼ同じ高さで歩いている感覚です。
時々視界が開けます。
真ん中が「愛宕山」の辺りなんですけど、雲に覆われていますね。
分かれ道に出ました。
おかげさんで迷わずに進めます。
斜面を横切るような道が続きます。
また分かれ道に来ました。
一つは左手前に大きく折り返すような道。これは「神前」へ向かうので違う道です。
左方向に行く道。この道は「妙見宮」を回って、迂回するように「八木城跡」まで回れる道なんですけど...
ほんの少し進むと、以前の台風で道が崩れて通行止めになっています。
これが正解。「城山」へ向かいます。
ちなみに今来た道の方にはこの道しるべが向いています。
さ、出発です。標識の通り進むんですけど、なんか土塁のようなところです。越えていきます。
よく見ると土塁の上の所に「八木城本丸跡」の駒札。「ちょうろぎ村」じゃなくて「ちょろぎ村」ですけど...
もうここから広義の「八木城跡」のようです。「光秀」が「波多野氏」対策に西の方に城郭を広げたのですが、たぶんこの辺りから痕跡が残っています。上の画像、よく見ると段々になってますね。
明らかに盛り土をしています。
これも人工的な遺構ですね。
要所要所にこの駒札があるので道には迷わないでしょう。
落ち葉が多くて時々どこが道かわからない時もあります。
どうも城郭の周囲を回りながら「本丸跡」に近づいているようですね。
石垣の跡とか。
どうもこの向こう側あたりが本丸のあるところのようですね。
やっと着きました。「八木城本丸跡」です。
ここが「八木城跡」です。
ベンチも設けられて見晴らしも最高ですよ。
少しずつ晴れてきました。
「八木城跡」から見える景色の説明です。
「八木城」の説明書きです。
おお、青空が広がってきました。
さすが、能天気晴れ男。仕事はできませんが、良い天気を呼び寄せます。
「愛宕山」が見えるときれいなんですけど、きょうはちょっと厳しいかな。
ま、ここが晴れたので良しとしましょう。朝日が当ってとても清々しいです。ほんでもって、見ての通り貸切状態。
八木の町が見えています。JRで来ると、こっちの方から登ってくるんですよね。
私の住んでる亀岡方面。おお、まぶしい。バッチリ逆光です。
「城山夜明けだプロジェクト」というのがあるようですね。お時間ある方、検索してみてください。
「西廻りコース」というのがあって、城跡を回ってくるコースがあるのですが、今回はあまり時間がないのでパスして、本丸の近くだけ散策しました。
本丸の真横にある「金の間跡」です。
「金」という字を見て、なんか手を合わせて拝んでしまいました。条件反射ですかね。上の画像の辺りに金銀財宝を保管していたようです。
さて、同じ道を通って下山します。
本丸近くのタイガーロープの所で見つけた「東 北ノ庄村」の石碑。光秀は八木城を落とした時に北ノ庄から攻め上ったと伝えられているので、たぶんここから来たんでしょうね。
また、森林浴しながら帰ります。帰りは日光が降り注ぎとても明るい雰囲気の中ですよ。
行きしとはまた違った風景に感じます。光の力は偉大ですね。
歩いていてとっても心和む道です。
こりゃええわい。楽しいわい。
展望台まで帰ってきました。
おお、これですよ、これ。明るい。行きしに撮ったどんよりとした空ではなくて、青空が入っていると全然違いますね。
何回か登っている「行者山」です。久しぶりに登ってみたいですね。
なだらかな遊歩道を下ります。
最後の森林です。「亀岡市交流会館」はもうすぐです。
降りてきました。ここも登りのときと全然雰囲気が違って見えますね。
外周道路を通って「交流会館」の正面に行きます。
ここが「亀岡市交流会館」正面入り口です。
「亀岡市交流会館」ですが「森のステーション かめおか」なども兼ね備えた施設です。
昔からやってる「薬膳レストラン」があります。
時間があったら巡って見たかった「薬草原」。
広い球戯場もあります。
「星楽館」と名付けられた天文台。
「テニスコート」もあります。
あの山の向こう側が「八木城跡」になります。
さて、短時間での往復になりましたが「八木城」も無事に攻めることができて、これで丹波の三大城郭はすべて攻略したことになります。ゆっくり巡ると色々な遺構が発見できるので、少し時間の余裕を持って行くのが良いと思います。それと、遺構を出来るだけ多く見ようと思うと下調べが大事です。いろいろな方がWebに情報を載せてくれているので、検索して自分の見たいの遺構情報は掴んでおきましょう。(実は八木城跡には洞穴がたくさんあるんですよ。)
NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」ももう少し。この後に予定されている次の大河ドラマではあまり関西方面は出て来ないようなので、今回整備された史跡などはこの機会に廻ってみてはいかがでしょうか。
アクセス
- 亀岡市交流会館・・・京都縦貫道「千代川IC」より車で7分ほど