妖怪? 幽霊? たぬき?
せっかく夏ですから、ちょっと怖い話でもして、みなさんの背筋をひやっとさせてみましょう。
と思ったのですが、実はあんまり怖くない話です。なんせ私が怖がりなので、恐ろしい怪談話のある所なんかには絶対行くことができません。ほんとに勘弁です。
で、今回の話は「そろばん坊主」。
坊主といっても和尚さんではなくて小僧さんのようです。実はこの「そろばん坊主」、鳥取県の「水木しげるロード」にも、ちゃんとあるんですよ。
んで、この「そろばん坊主」が出るのが、亀岡市西別院町にある「西光寺」です。亀岡市には西光寺が2院あるのでお間違いなく。市街地の安町にある方の「西光寺」ではありません。
また、今日現在、GoogleMapで西別院町の西光寺を検索すると、近隣同士に2ヵ所検索結果が表示されますが、東側の「西光寺」です。西側の「西光寺」は掲載のミスではないでしょうか。現地を見てもお寺らしいものは存在しません。正式には「京都府亀岡市西別院町笑路西畑17番地」です。
そう、以前『麒麟がくる』にかこつけて探検した「笑路城跡(わろうじじょうあと)」の近くです。
行ってみよ。
とりあえず、行ってみましょう。私が訪れたのは8月1日(日)です。
車で亀岡市内からR423号線を池田の方に向かいます。以前、台風の復旧工事で片側交互通行になっていた法貴峠も今は元に戻って普通に通れます。
犬甘野の方にそれる交差点を過ぎてしばらく走ると笑路に集落です。こんなとこに入って行くの? というようなところを右折して集落の中を通り抜けます。
はっきり言って細いです。道が...
ど、ごそごそと山の斜面に沿ってしばらく上がると「西光寺」の前に出ます。
山門を少し通り過ぎたところに車を停めるスペースがあったので、そこに停めさせていただきました。
道からは一段、高いところに建ってます。
山門前に来ました。
「曹洞宗 大雲山 西光寺」と書かれた石柱。
石段の右手に鐘楼があります。
なんか、近代的ですね。鐘だけ古い感じです。
山門まで来ましたよ。
山の斜面なので、山門入って正面がすぐに本堂のようです。
「大雲山」の扁額。
本堂です。
こちらの扁額は「西光禅寺」となってますね。
ここにも鐘があります。
「水盤」がありました。
山門の横に朽ちた建築物が残っていますが、これが元の鐘楼でしょうか。
こちらは「雲堂」とあります。「禅堂」でしょうか。
しかし立派な扁額ですね。
扁額の上にスズメバチの巣の跡が残ってました。
小さな神社が鎮座してます。
暗にの掲示などがないので、公式な見解は不明ですが、このお寺の近くの木に「そろばん坊主」がでるとのこと。
「そろばん坊主」は夜な夜なそろばんを弾く妖怪です。昔、計算を間違えた小僧さんが和尚さんに叱られて近くのカヤの木で首を吊ったとか。その小僧さんの霊が成仏できずに夜な夜なそろばんを弾くのだそうです。
怖がりなので昼間に来てよかったです。それらしい大木は何本かあるのですが、怖くてどれがその木だか、検分するのもはばかられます。
そろばんを弾くだけで、人間に悪さはしないようですけど、心臓に悪いですよ。こんな山の中で...妖怪、幽霊、たぬきと色々説はあるようですけど、妖怪のようです。水木しげるさんも紹介してますし。(解説されている、ようかい算盤坊主は西光寺の話ではないですけど...)
ということで、石段を降りましょう。
さて、駐車場に戻りますが、まだ続きがあるんです。
「そろばん坊主」に引き続き、「そろばん小僧」です。駐車場の少し先にある「素戔嗚神社」に「そろばん小僧」が出るとのこと。
ほんとに山の中なので怖いのですけど、ちょっとだけ行ってみましょう。
アクセス
- 京都縦貫道「亀岡IC」より車で30分程度