3月14日(月)、仕事で少し遅くなったが錦林車庫から市バス93系統に乗って帰った。
丸太町通りを西に走っていると、バスの無線から府庁前付近で火事が発生したので付近を走る車両は十分注意すること、と流れていた。
「ふ~ん、府庁前か...」
この時はぜんぜん他人事のように考えていた。遠いところの火事としか意識に登らなかった。
が、なぜか「府庁前」という言葉が頭の中で繰り返される。
「もうじき通るやんけ...」
不謹慎であるがカメラを用意して何かあればすぐ写真撮れるよう準備し現場を通るのを待っていた。
が、烏丸丸太町のバス停を発車し、「次は府庁前、府庁前」とアナウンスがあったその直後...
道の真ん中でバス停止。
それも烏丸丸太町の交差点の中。
警察官が車の進入を停めてます。
ちょうどバスの真ん前にパトカーがとまって物理的に進めません。
あれま。
運転手さん、運転席の窓を開けて
運転手:「バスも通れませんか?」
警察官:「通れません。」
そらそやろ。
運転手さん車内放送で、火事で堀川通りまで通行止めになったので、急ぐ人は運賃取らないから地下鉄とかに乗り換えてくださいと放送。
みんな降りる降りる。
客A:「いつ頃通れるんですか?」
運転手さん:「ちょっとわかりかねます。」
そらそやろ。
客B:「歩いてやったら堀川までいけますか?」
運転手さん:「ちょっとわかりかねます。警察の人に聞いてみてください。」
そらそやろ。
客C:「通行止め終わるまでここから動かないんですか。」
運転手さん:「これからどうするか上司の指示を仰ぎます。」
客C:「は?」
運転手さん:「上司に連絡を取って指示を仰ぎます。」
客C:「は?」
運転手さん:「上司に電話してどうしたらよいか聞いてみます。」
どうも「仰ぐ」というのがどういうことかわからなかった様子。
なんか、コントみたいなやり取りが続いて草。
中にはぶつくさ文句を言いながら降りて行くお客さんも。ま、帰り道で余計な時間がかかってしまうし気分悪いのはわかるが、ぶつくさ言ってどうなるもんでもないし、一番困ってるのは火事で家が燃えてる人でしょうに。
さて、わしはどうしよかな。
もしバスを降りて堀川通りまで歩いたとして...
堀川通りから丸太町通りに曲がってくるバスの路線はないから、通行止めが解除されない限り丸太町通りを走るバスはこない。
で、その先の千本通りまで歩いたら市バス15系統が丸太町通りに曲がってくるので乗れるが、本数が少ないから時間待ちはなはだしい。
んで、今止まっている烏丸通りから千本通りまで歩くなんて、仕事後でクタクタなわしには無理。
詰んだ。
地下鉄乗って二条駅まで行ってもいいんやけど、金もったいない。(自慢やないけど、日本で一番高い地下鉄です。)
んでもって、動くまで車内で待つことにした。
火事場はだいぶん先の方なので、烏丸通りの交差点からは全然見えない。赤灯らしきものが見えるのみ。
車内の標示も府庁前のまま。
ちょっと話は変わるが、「市役所」は「京都市役所前」なのに、「府庁」は「府庁前」。
なんで「京都府庁前」ではないの?
「市」の「府」に対するコンプレックスかと勘ぐってしまう...
ま、この際、そんなことどうでもいいか。
相変わらずパトライトくるくる。
前から3番目の席に座ってるけど、上の画像からすると、バスのおケツはけっこう烏丸通にはみ出してるんとちゃうん?
交差点の手前では後ろから来た202系統も停まってるみたい。このままやったらバス大渋滞の予感。勝手に路線以外走れへんやろし。
運転手さん、スマホで上司に連絡したら、御池通りを通って堀川まで行くように指示されたとのことで、それでよいかと残った乗客に確認を取る。で、窓から警察官に烏丸通り下るからバックの誘導してくれと依頼。
すると、警察官から市バスのみ交互通行で通すとのこと。
ラッキー。 10分ほど待っただけで通れることになりました。
そろそろと進むバス。府庁前のバス停までは何もなし。待ってるお客さんを乗せて出発です。
どうもだいぶんと堀川に近いところが火元の様子。
おお、消防車がずら~~~っと停まってる。車中から野次馬。
久々にこんなにたくさんの消防車を見た。
でっかいはしご車まで。ビルの火事なの?
で、結局、消防車の隊列で火元などは全然わかりませんでした。でも反対側の歩道はすごい野次馬でしたよ。つーことで、一本あとの電車になりましたが無事帰宅。
次の日、Webで探すと「くりや」さんのお店から火が出た模様。お店の人たちは無事だった様子。「くりや」さんは「金の実」で有名な和菓子屋さんです。昔は南丹市園部町に本店がありましたが、現在は京都市内にお店を出したはります。(本店は西京区)「金の実」めっちゃうまいですよ。ちょっとお値段高いけど。食べたことない人、一回食べてみてください。
いやぁ、火事って怖いですね。小さい頃、近所のガソリンスタンドの隣家が火事になったことがあって、ウルトラマンの特撮みたいに爆発するんやろか?って子供ながらドキドキして見てたことがありました。あのときの家の窓からゴウゴウと吹き出す真っ赤な炎は今でも鮮明に覚えています。日常生活で火を使うことはほぼなくなりましたが、ほんとに気をつけないといけないと真摯に思いましたよ。