大映通り商店街の守り神
またまた「大映通り」です。
映画会社の撮影所がたくさんあって、昭和初期から戦後にかけて活気のあった太秦に「大映京都撮影所」がありました。この大映京都撮影所は大映の倒産と共に閉鎖されたのですが、「大映通り」の名前や映画に関する記念碑などが残されています。
そんな大映通りには「映画の神様」といわれる「三吉明神」が鎮座しています。
「三吉明神」は正式には「三吉稲荷大明神・中里八幡大菩薩」といます。昭和3年(1928年)この地に日活の撮影所が建設されることとなって、元々の竹藪を切り開いたのですが、日活の関係者が、竹藪の中にあった「三吉稲荷大明神」と「中里八幡大菩薩」の二つの祠をまとめて昭和五年(1930年)に一つの神社として創建したものです。この日活の撮影所がのちに「大映京都撮影所」となりました。
周囲の玉垣には往年の映画スターたちの名前が刻まれています。
では行ってみましょう。
「大映通り商店街」です。今日も最高気温は38℃超えでとてつもなく暑い一日でした。そろそろ夕方6時なので35℃は切っていると思います。
「大映通り商店街」の中では、「太秦広隆寺」寄りの東の方になります。
お店や民家に囲まれて「三吉明神」が鎮座しています。
手水鉢は残念ながら干上がっていましたよ。でも掃除はよくされている様子で、ホースがつながれていてバケツが用意されていました。
本殿は屋根が反っているような造形美です。
二柱が合祀されています。
「三吉明神」の神額です。
「三吉明神」の祠です。
立派なご神燈です。
「八幡大神」の神額です。
「八幡大神」の祠です。
「大映通り商店街」の守り神なのでしょう。きれいに手入れされています。
駒札があったのですが、真ん中で割れています。ちょっと残念。
平成13年(2001年)に建てられた「牧野省三先生顕彰碑」です。日本映画の父と呼ばれています。かつては日本映画のメッカであった太秦で、多くの映画関係者が「映画の神様」としてこの「三吉明神」に参詣しました。
後ろの方にはお地蔵さんがありました。
「大映通り商店街」は西を「大魔神」が守り、東を「三吉明神」が守っているような感じがします。
さて、「大映通り商店街」を東に歩きます。坂道になり少し上がっていきます。
上がり切ったところで、いきなり「嵐電」に出くわしました。
ここが「太秦広隆寺」の門前です。
「嵐電」が信号待ちしています。
「太秦広隆寺」駅に着きました。
大映通りを西から東に歩き、4回に分けて紹介したわけですが、いかがでしたでしょうか。京都には有名な観光地から外れたところにも、ノスタルジーを感じさせてくれるところがたくさんあります。ゆっくりと歩いていろいろと発見してくださいね。
アクセス
- 京都市バス「太秦開町」下車、徒2歩分