老舗 競い合う
先月の11月23日(金)に紅葉を見ようと京都市内をうろつきまわりましたが、その時にお邪魔した「かざりや」さんの紹介をしましょう。
「かざりや」さんは「あぶり餅」で有名なお店です。場所は「今宮神社」の東側。「今宮神社」の「東門」から出たところにあります。
それと、面白いのが 向かい合わせで同じ「あぶり餅」のお店である「一和(一文字屋和輔)」さんと対面してお店をやってること。商売敵なんでしょうけど、狭い道一本の両側に「かざりや」さんと「一和」さんがにぎやかに客引きをしているので、お客さんもどちらに入ろうかと真ん前でまごまごとしてしまいます。座敷席に座ってそんな光景を見ているのも面白いです。
「かざりや」さんは約400年前の江戸時代初期の創業、「一和」さんにおいては約1000年前の長保2年の創業とのこと。これぐらいのレベルであれば京都においても「老舗」と言って恥ずかしくないでしょう。(明治以降の創業者なんて新参者と言われてしまいます。)
「あぶり餅」というのは、その名の通りお餅なんですけど、軽く炭火であぶった後、きな粉をまぶして白味噌ベースのたれをつけた、とってもおいしいお餅です。
これがね、とっても病みつきになる味なんですよ!
親指大の大きさのお餅が竹串に刺されているんですけど、二皿、三皿ぐらいすぐに食べられてしまうおいしさです。
「今宮神社」でお詣り&紅葉撮影した後、「東門」から外を見ると、すんごい人。3連休というのに境内が空いていることと比べると、なんなんでしょうかね。やっぱり食欲の秋ですね。
こちらが今回お邪魔した「かざりや」さんです。参詣道の南側にあります。
こちらは「一和」さんです。参詣道の北側にあります。
「あぶ里餅」って昔は書いていたんですね。
シンプルな暖簾。炭の焼けるいい匂いが漂います。
「かざりや」さんも「錺屋」と書いていたんすね。現代人にはなかなか読めないんでしょう。「錺」って、金物(かなもの)の飾りのことです。上の画像の黒い扇風機、とっても懐かしいです。祖父母の家に、これの2/3ぐらいの大きさのかわいいのがありました。いまでいうところのサーキュレーターみたいな感じで丸っこい造形で、けなげに動いていたのが印象的でしたよ。
「かざりや」さんです。3連休とあって、たくさんの人が訪れます。皆さん大忙し。
お店の前で並んだのですが、数分待つだけで中の座敷席に通されました。そんなに待たなくても大丈夫です。
炭火であぶって焦げ目をつけているのですが、うちわでは追い付かないのか、扇風機でいこらせていますね。
座敷席に通されてから10分弱で「あぶ里」とご対面。これが1人前で¥500-です。お茶は飲み放題。大きなやかんで、どんと置いて行ってくれます。
何本あるか数えなかったんですけど、10本ぐらいかなぁ。一本一本が小さいので、おなかが膨れて困るということはありません。
右手で「あぶり餅」を持って、左手でシャッター切ったのでちょっとピンボケ。すんません。もうね。むっちゃうまいですわ。やっぱり京都の白味噌文化はいいですね。
満足して「今宮神社」の方に戻ります。人少なめで静かですよ。11月というのにコートのいらない暖かさで、天気も快晴。「あぶり餅」も堪能したので、とっても幸せです。
このあと、お昼ご飯を頂きに行く予定です。おっほっほ。
アクセス
- 京都市バス「今宮神社前」下車、徒歩1分