周囲は賑わうが...
世界遺産として有名な「下鴨神社」は多くの観光客が訪れます。その南には広い「糺の森」が広がっています。そして「糺の森」の南側には「賀茂川」と「高野川」が合流する「三角州」があります。この「三角州」は昔から若者に人気で、天気のいい日には日向ぼっこする人やギターを弾く人がいたりと、ちょっとした憩いの広場になってます。最近は「鴨川デルタ」と呼ばれているようですね。
で、その「鴨川デルタ」と糺の森の間には「葵公園」という公園があるのですが、こっちは人気がありませんね。なんでなんでしょうか?
「鴨川デルタ」は人いっぱいなんですけども、「葵公園」はトイレに行く人ぐらいで、通り道のように使われています。
とりあえず行ってみます。
「葵公園」です。なんか寂れてますね。
冬は余計にさびしい風景です。新緑のときにはまた違った風景なんでしょうけども。
「葵公園」の敷地の北の方にぽつんと「葵公園碑」があります。
鏡餅みたいな三段重ねです。
本園ハ昭和十五年二月
大澤徳太郎氏ヨリ金弐
万円ノ寄附ヲ得テ之ヲ
工費ニ充テ官府有地参
千五百餘坪ヲ劃シ専ラ
休養散策ニ資センガ為
曩ニ三井家ニ於テ植栽
セシ里松ニ加ヘ公園施
設ヲ計画シ昭和十五年
三月起工同年六月竣工
ス茲ニ公園ノ一隅ニ碑
ヲ建テ記念トス
昭和十五年七月
京都府
と刻まれています。
そらまあ、立派な字体の碑なんですけど、これを見に来る人もいません。(私ぐらいか?)
「葵公園」は、昭和15年に「大澤徳太郎」の寄附金により,京都府が官有地と府有地を整備して完成した公園です。現在は京都府の広域公園「鴨川公園」の一部ですが,「葵公園」という独立した都市公園にもなっています。
ここ、もったいないし、なんか活用の方法はないものでしょうか?公園の北側も南側も人が多いのに、ここだけブラックホールのように寂れてます。
昨年の台風で、何本かの木々が折れたのですが...
お隣の「旧三井家下鴨別邸」がよく見えるようになりました。ラッキー。
一般公開されてはいますが、入場料が必要です。
なので、「葵公園」から、ちらっと...
一回、あこに上がってみたいです。三階なので景色がいいでしょうね。
「葵公園」は、東に行けば京阪の「出町柳駅」、西に行けば「出町桝形商店街」と東西南北、なにがしか人通りの多いところなので、十分に流入が見込める場所ではないでしょうか。もったいない、もったいない。
アクセス
- 京都市バス「新葵橋」下車、徒歩5分