もうじきサクラの季節
ここしばらく、日中は気温が上がってきて、日向に出ると気持ちがいいですね。小さな虫も飛び出して、春がすぐそこまで来ていると実感できます。
でも、通勤の朝晩は冷え込みが厳しく、日中との温度差で体がなかなか対処できていません。年とってきたなぁとしみじみ思います。
春が近いので、今日は桜並木に関連するところへ行ってみます。
いやいや、まだ咲いてませんよ。さすがに。
まずは、「出雲路橋」を目指しましょう。天気がいいので、出町柳からぽつぽつと河川敷を歩いてきましたよ。
賀茂川にかかる「出雲路橋」です。賀茂川河川敷は遊歩道や広場になっていて、きれいに整備されています。ジョギングする人や自転車で行き過ぎる人が大勢います。
その「出雲路橋」の西詰が今回の訪問地です。
「出雲路橋西詰」の交差点です。
よく登る「比叡山」の雄姿がきれいに見えています。いつも、画面の右の方の「瓜生山」から登るのですが、登り口から2時間半ほどでケーブルの「比叡駅」まで行きます。
あのてっぺんまで言ってるのかと思うと感慨深いものがあります。
比叡山の南にある「比叡平」付近です。「比叡平」山上の住宅地なんですよ。
さて、話を「出雲路鞍馬口」に戻しましょう。
「出雲路橋西詰」の交差点には石票が3つもあります。上の画像に2つ映ってるんですけどわかりますか?
もう一つは交差点の南東に立っている「賀茂御祖神社道標」です。
こちらは以前に紹介しました。
まず一つ目はこれ。木の陰にちんまりと立ってます。
「出雲路鞍馬口」の石票です。
この付近は「鞍馬街道」の出入口で、「京の七口」のひとつ、「鞍馬口」、「出雲路口」とも呼ばれました。
「出雲」というのは、古代の豪族であった「出雲氏」を指します。「出雲氏」は平安京以前に,山陰道の出雲地方から丹波を経て京都(山背国愛宕(おたぎ)郡出雲郷)へ移住し,大きな勢力を築いていたといわれています。この「出雲氏」の治めていた地域は氏の名前から「出雲郷」と呼ばれ、「出雲郷」へ続く道ということで、いつしか「出雲路」と呼ばれます。
また「鞍馬口」は京都から上賀茂・幡枝・市原・二瀬を通って「鞍馬」に至る「鞍馬街道」の起点です。室町時代にはここに関所が置かれていました。
今は市街化が進んで住宅地が連なるところですが、昔は賀茂川が流れているだけの原野が広ろがっていたであろう地域なので、「京の七口」になったんでしょう。
もう一つがこれ。
「志波む桜(師範桜)碑」の石票です。
裏側はこんなんです。漢字がいっぱい。一行目の真ん中あたりに「征」の字が見えるでしょうか。この字が物議をかもしたこと(「征」という字は人材育成という建碑の趣旨にかなわない)があったのですが、現在では普通に読めるようになってますね。
賀茂川の「出町柳」以北に、樹齢100年以上の桜並木が続いています。明治38年(1905年)、「日露戦争」の戦勝記念に、「京都府師範学校(現:京都教育大学)」の教職員、学生、付属小学校の児童らが、堤にソメイヨシノとカエデを植樹しました。この桜並木は、「師範桜」と呼ばれます。上賀茂神社まで(葵橋より御園橋まで)、約3,000本のソメイヨシノとカエデの苗木を植樹し、同年12月に「桜楓樹植栽植付完了記念式」が挙行されました。そして、この碑が植樹事業を記念するために建てられました。
賀茂川は「師範桜」もきれいですが、東岸にある植物園横の「半木(なからぎ)の道」もきれいですね。
もうすぐ3月、桜の季節が待ち遠しいです。今年はどこに写真を撮りに行こうかと思案中です。
アクセス
- 京都市バス「出雲路橋」下車、すぐ