通るたびに惹かれてしまう
「烏丸丸太町」の交差点、「烏丸通り」、も「丸太町通り」も交差点で微妙にずれているのです。車では何とも走りづらい交差点です。交差点がいびつな形であると、渋滞が起きやすいです。
その「烏丸丸太町」からすぐ見えるのが「大丸ヴィラ」。
「御所」の反対側なので、あまり違和感はないのですが、それでも都会の真ん中で大きな木々が林立しているのは少し周りと調和していない印象があります。お隣はビルが建ってますからねぇ。
それもそのはずで、この「大丸ヴィラ」が建築されたのが、昭和7年(1932年)なので当然ですよね。
ささ、とりあえず現地へ。
「烏丸丸太町」の交差点から北西を見ると、木々が見えます。
町の真ん中にイギリス風のたたずまい。
木が生い茂っているので全貌を写すのは少々無理です。
「京都」の雰囲気ではないですね。「大丸ヴィラ」は大丸さんの第11代社主である「下村正太郎」氏の邸宅として建てられたものです。
実は「ヴォーリズ」の設計した建物なんですよ。
「烏丸通り」の車や人がいないと、とってもいい風景ですね。
どっしりとした門構え。
残念ながら非公開なので中を見ることはできません。
「大丸ヴィラ」の案内書きです。
堅牢な印象の門戸。
中に見える建物はヨーロッパ調(チューダー様式というらしい)の木を使った建築様式ですが、実は鉄筋コンクリート3階建てだそうです。
やはり、中が見たいですね。どんななってるんだろ。
京都市内の中心部にある建築物は、明治以降のものが多いです。室町時代の応仁の乱や江戸時代末期のどんどん焼けという、戦災や火災で古くからの歴史ある建物は消失してしまって残っていません。残念なことですが仕方がありませんね。現存している古い建築物を維持して後世に伝えてほしいと思います。
アクセス
- 京都市バス「烏丸丸太町」下車すぐ