神が舞い降りた聖地
「熊野本宮大社」にお参りした後は「大斎原(おおゆのはら)」にお詣りします。番外編も第4弾です。
「大斎原」はもともと「熊野本宮大社」が鎮座していた場所で、「熊野川」、「音無川」、「岩田川」の出会う中州にあたります。明治22年(1889年)の8月に起こった大水害で「熊野本宮大社」の社殿の多くが流出したため、水害を免れた4社を現在の「熊野本宮大社」がある場所に遷座しました。
なのでもともとの「神が舞い降りた聖地」、とてつもないパワースポットです。これは行かないわけにはいきません。
「熊野本宮大社」前の案内板。徒歩5分です。暑いけど行きましょうぞ。
R168号線を渡ると「大斎原」につながる参詣道があります。
あんまり参詣道らしくないんですけど。なんか、田んぼや畑に行くような田舎道ですね。
最初の角を曲がって、納得。田んぼや畑です。で、正面には日本一の大鳥居が見えます。
いやはや でっかい鳥居です。
八咫烏(やたがらす)にちなんで真っ黒です。
だいぶんと近づいてきましたが、それにしてもでかい。平安神宮の鳥居も顔負けの大きさです。
やっと到着しました。
もうね、神々しいとはこのことですよ。暑いなか歩いてきたかいがありました。
鳥居が真っ黒なので、八咫烏は金色。
この八咫烏も相当大きいですね。
よくもまぁ、こんなに大きいものを建てたもんです。
黒もつやのない黒なので、重厚感が増してます。
鳥居としての厚みはあまりありません。平安神宮の鳥居の方がぶっとくて、どっしりした感じですね。こちらはシュッとスマートな鳥居という感じです。
お詣り前に、手水舎でお浄め。
「大斎原」の説明が刻まれた石碑です。
ここより先は、境内になるため、「熊野本宮大社」と同じく写真撮影禁止です。
幅の広い砂利の参詣道を歩いていくと、どん突きの右手が少し高くなっていて、そこがもともと「熊野本宮大社」が鎮座していた聖地です。現在社殿はないのですが、石造の小祠が建てられています。
とってもきれいな緑の木々に覆われた熊野の聖地です。ぜひとも訪れてほしい場所ですね。
さて、のんきに「熊野本宮大社」前まで戻ってきた私ですが、この後、とんでもない情報を手に入れて、今回の旅行が急変する事態となってしまいます。
下調べって大事ですね。 (今更、何言うてんねん、このおっさんは...)
そんなこともつゆ知らず、昼食時なのでR168号沿いのお店に入りました。山の中とはいえとっても暑いので、天ぷらの乗った冷やしうどんと、「めはり寿司」を注文。
これが「めはり寿司」です。「めはり寿司」は、熊野地方、吉野地方の郷土料理で高菜の浅漬けの葉っぱでくるんだお弁当用のおにぎりのことを言います。高菜の漬け具合がとってもグッド。いやぁ、大満足ですよ。
さて、おなかが膨れたので、「熊野本宮大社」の向かい側にある「和歌山県世界遺産センター」に行って、明日めぐる予定の「熊野古道 第2弾」の地図を手に入れましょう。
「熊野古道」が世界遺産に登録されてから15年が建つそうです。熊野古道や観光地の整備なども行われていますが、「和歌山県世界遺産センター」は「世界遺産」としての「熊野」を総合的に案内してくれるところです。
で、館内で...
わし「あの~、明日、湯の峰温泉から赤木越えして、中辺路(なかへち)戻ってここまで帰ってきて、大日越えで湯の峰温泉までループして戻りたいんですけど、詳しい地図ありますか。」
職員さん「赤木越え通行止めですよ。」
わし「...へ?」
ここで終了。
やっぱり、下調べって大事ですね。
ホントは湯の峰温泉発で、熊野古道をループして一日中、山歩き三昧を計画してたんですけど、いきなりとん挫。昨年の台風で橋が落ちたり、道が崩落していて全然ダメダメだそうです。
う~ん、困りましたね。湯の峰温泉に2泊とってるし。
明日は雨も降るとのことなので、「伏拝王子」までバスで行って、本宮大社まで歩きましょう。(ショートカット)
で、天気のいい今のうちに、「大日越え」を歩いてしまおうではありませんか。ほんでもって、さっき見つけた「ちょっと寄り道 展望台」というのが気になるので、今日のうちにそこも行ってみましょう。
予定大変更です。今から「湯の峰温泉」に車で行ってチェックイン、山歩きの格好に着替えて、バスに乗って「本宮大社」まで戻ってきて、「ちょっと寄り道 展望台」と「赤木越え」を制覇します。
そうと決まれば、即実行です。湯の峰温泉をバスが出発するのが13:26なので、あまり時間的な余裕がありません。
「熊野本宮大社」の中を通って、裏の駐車場の車まで行きましょう。
こんな時に限って、人がいません。写真撮影にバッチリです。
そういえば、一の鳥居の写真をしっかりとは撮っていませんでしたね。
「熊野大権現」と書かれた神額です。
「日本第一霊験所 熊野本宮大社」と刻まれた立派な石碑。
本殿に向かう階段も人っ子一人いませんよ。
階段横の小さな幟たち。か、かわいい。悠長に写真を撮ってる場合ではないんですけど。
階段の上に到着です。あの門の向こう側に本殿が鎮座しています。前回書きましたが、本殿のところは写真撮影禁止です。
なので、ここからちらっと。
「拝殿」前を通り過ぎ、駐車場の車に乗ったら「湯の峰温泉」へレッツゴー。
さて、予定大変更となりましたが、湯の峰温泉でバスには間に合うのか?
次回、乞うご期待。
【番外編 和歌山 ちょっとより道展望台と大日越】に続く。
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アクセス
- 国道168号線、熊野本宮大社前から徒歩5分