11月24日(日) 朝早く
今年もいろいろと紅葉を見てきましたが、やっぱり「嵯峨嵐山」は外せません。観光のガイドブックには必ず載ってるし、私がわざわざ紹介しなくとも、インスタやFacebookにはたくさんの紅葉写真がアップされていますね。「嵯峨嵐山」は「天龍寺」を筆頭に、庭園の紅葉を売り物にしているお寺がたくさんあります。当然拝観料はかかるのですが、お手入れがなされているので、それはもう見事としか言いようのない紅葉が楽しめます。ただし、時期が合っていれば...
この「時期」というのはなかなか難しくて、京都を訪れる観光の方々はとても苦労されていることでしょう。例年、勤労感謝の11月23日ごろならば、まあそんなに大ハズレを引くこともないので、この辺りの連休や土日はとんでもなく混んでいます。
なので、京都人はわざわざ混んでいる嵯峨嵐山に出かけていったりはしません。「人がぎょうさんでたいへんどすなぁ。」とか言って鼻で笑っているのが話の落ちです。お金持ちは目玉が飛び出すような金額の料亭で、中庭のもみじを見ながら静かな秋を楽しむことでしょう。
で、貧乏人の私のような人間は、人が来る前に訪れて、人が来るころに帰るという時間差攻撃しかありません。つーことで、今年も「嵯峨嵐山」の紅葉を連休の日曜日の朝から楽しんできました。
きれいな紅葉を見るのには、「時期」に他にも「天気」という、人間が変えようと思っても変えることのできない大きな要因があります。ところが今年の紅葉は、私にとっては両者ともバッチリの相性で、近年まれにみる幸運に恵まれました。
ま、そんな前置きはさておき、へたくそな写真ではありますが、みなさんに「嵯峨嵐山」の紅葉を少しでも楽しんでいただきたいと思います。
そろそろ「ジジイ」の部類に近づいてきたので、朝早く起きることはぜんぜん苦ではありません。つーか、なんか予定があると、それこそ起床時間の前に目が覚めてしまい、朝早くから台所でごそごそと朝ご飯を食ってるので嫁はんには煙たがられています。今日も日曜日で、仕事も休みなのですが、いつもと同じ4時過ぎには目がさえてしまい、開き直って朝飯食べました。
あんまり早く行ってもお天道さんも出てない時間なので、自室でゆっくりしてから京都行きの電車に乗りました。JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅に着いたのが7時15分ごろでしたので、そろそろ日が昇る時間です。
朝早くというのに、「長辻通り」は観光客や他府県ナンバーの車が目につきます。
「嵐山公園 亀山地区」へ行くのですが、最短距離は「竹林の小径」を通るコースです。
「天龍寺」のお庭のもみじがちらっと見えています。さすがにきれいですね。
「野宮神社」にやってきました。
「野宮神社」は紅葉のピークまで少し時間があるようです。ここは北側に林があるって北風が直接吹き付けないので、周りよりも紅葉が遅めです。
「天龍寺」の北門から見た境内のもみじ。真っ盛りですね。
余裕のある方は拝観料を払って見てみてください。ちょっと感動モノの景色が見られますよ。私も数回見に行ってます。でも、毎年は拝観料払えません。
竹林の小道のハイライト部分に差し掛かりました。画像の下の方は観光客がいっぱいです。
ま、いっぱいといっても朝早いので混雑はしていません。すいすいと歩けますよ。ほんでもって、この時間、9割以上外人さんです。日本人はほとんどいません。
そんな「竹林の小径」を通り抜けて「嵐山公園 亀山地区」に到着です。
やったね。赤く紅葉しています。
まずは一安心、きれいな写真が撮れそうですよ。
一般的な表現では「一部見頃」といわれるぐらいなんでしょうかね。でも、こんなに濃い色に紅葉しているもみじもあります。
まずは一番手前の展望台にやってきました。展望台は3か所あります。大きくは景色が変わらないのですが、微妙に角度が違うので見比べてみてください。距離的にも歩いて2,3分程度なので、すぐにみて回れます。
もみじの行列が続いていますね。トロッコ列車の線路伝いです。今日は満員御礼でしょう。
お向かいの山にある「千光寺」です。やっと日が当たる時間ですね。ちょうど良い時にやってきました。
今日は「大堰川」の水もきれいですよ。ここしばらくは大雨も降ってませんしね。
振り返って反対側の京都市内の状況です。少しもやがかかっていますね。珍しいです。
正面の「嵐山」です。古代からこの紅葉が人々に愛されてきました。
とってもきれいになっています。
「星のや京都」です。死ぬまでに一回泊ってみたいですね。
今度は2番目の展望台です。少し角度が違いますね。私はここからの景色が一番好きです。山の立体感が一番感じられます。「千光寺」のほぼ真正面ですかね。
だいぶんと朝日が当たるようになってきました。
展望台の北側は「大河内山荘」です。
さすがにもみじの名所だけあってきれいですね。
入園料がいるんですけど、ここからならタダで見ることができます。ほんの一部ですけど。
朝日に透けて輝いて見えますね。一番いい時間帯に写真が撮れました。
こちらはもう少し紅葉が進んだもみじです。もう一つ先の展望台に行きましょう。
3番目の展望台です。「星のや京都」が良く見えます。
朝日が当たってよく見えだすと「千光寺」の紅葉は真っ盛りのようです。
「嵐山」です。ほぼ国有林で、立ち入りができないところです。
黄色があると鮮やかな感じに見えます。もう少しすると、赤が勝るので華やかさは無くなります。
私はこれぐらいの感じが一番好きです。
「千光寺」は外人さんに人気があるようですね。
3番目の展望台はこんな感じです。
さて、今度は「嵐山公園」の中のもみじを見て回りましょうか。
けっこう濃い色に紅葉しているところもあります。日が当たると鮮やかな赤ですが、えんじ色に近い色です。
「角倉了以像」のまわりもきれいに紅葉しています。
この辺りは「もみじ」だけではなくて「桜」やその他にもいろいろな木が植えられています。
これだけ紅葉していれば文句ありませんね。
まだ、朝早い時間なのでそんなに人もいませんよ。
これだけ紅葉がきれいな時期に訪れたのは久しぶりです。
日中は観光客でごった返します。午前中の早い時間がお勧めです。
割合と独り占めしてるでしょ。
毎年見ていますが、飽きませんね。なんでなんでしょうか?
ここはまだこれからです。良い色になりそうな雰囲気を醸し出しています。
ここは少し谷間なんですけど、それでも真っ赤っか。
濃い赤は写真写りがいいですね。
私の望遠はこれが精いっぱいです。もう少し良いカメラがほしいですね。
今使ってるコンデジは色のバランスがほんとにニュートラルなので気に入っています。
この画像なんか、見た目の色合いとほんとによく似ています。
来週、11月の月末にかけて見頃が続くものと思われます。
まだ見てない方、天気の良い早朝に訪れてください。
静かでゆっくりと紅葉を鑑賞できます。
少しずつ「大堰川」の川岸に向かいます。
「毛沢東」の記念碑横の石段にあるもみじ。ここ、とっても良いところなんですけど、電線が一本走ってるんですよ。ほんとに残念。
「大堰川」の川岸に来ました。対岸のもみじです。
少し上流に行くときれいなスポットがあります。でも、カメラを構えた人たちが朝早くからいっぱいです。
その横からちらっととりました。
なかなかいい場所なんですけどね。撮影場所がピンスポットなので交代してとらないといけない感じの場所です。
観光の船が出ています。これは「保津川下り」の船ではありません。
上流から戻ってきました。そろそろ人が増えだします。
「満天星(どうだん)つつじ」もきれいになってます。
赤い、赤い。きれいにそろってますね。
「宝厳院」の前です。拝観が始まってます。朝から人いっぱい。
貧乏な私は、当然前の道からチラ見です。きれいですね。
「宝厳院」の反対側にある「嵐山羅漢」のもみじも紅葉中です。
「宝厳院」は夜間のライトアップもしていますよ。
ここは、たぶん今が盛りだと思われます。
お金に余裕があれば入るんですけど、ま、いいか。外からで十分。
余裕のある方は是非とも見てください。「天龍寺」と並んでとってもきれいなお庭ですよ。
と、その「天龍寺」にも行きましょう。当然、前だけですけど。
天龍寺の拝観受付の手前にあるもみじ。これを見るだけでも充分です。
このもみじは今がピークですね。
文句なしです。「天龍寺」も朝から人がどんどん来ています。
「天龍寺」の駐車場のもみじです。
ほんとにきれいです。もうここに来るだけで幸せになれますね。
「天龍寺」も見たことのない方は一度見てくださいよ。「嵐山」をうまく使った、絶景の紅葉スポットです。
駐車場入り口にあるいちょうの木。
この木も今が盛りですね。
いちょうの横のもみじです。もう十分堪能しました。
9時を回って、小腹がすいてきたのでコロッケでも頂きましょうかね。
「長辻通り」にもいろいろとお店があるんですけど、コロッケはここがおいしいですよ。「長辻通り」から少し東に行った「中村屋」さんです。お肉屋さんのコロッケなので、味は間違いなし。
「行列のできるコロッケ」1個\100-です。
少量ずつ揚げているのでアツアツです。
ころもサクサクで、お肉も十分入ってますので\100-で値打ちがあります。
さて、観光客であふれかえる前に家に帰りましょう。朝の散歩は終了です。ゆったりとした気分で「嵯峨嵐山駅」に向かいます。
「嵯峨・嵐山」は観光の名所なので、見どころは満載なのですが、その分訪れる人も満載。平日はまだしも、休日は朝早くに散策することをお勧めします。
アクセス
- JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車、天龍寺までは徒歩10分程度
- 嵐山公園亀山地区までは徒歩20分程度