新年を占う
みなさん、初詣には行かれましたか? 大正月も過ぎましたが、まだ小正月まで日にちがあるので、神社好きの私としては、ぜひとも初詣をしていただきたいと思います。
で、今日は初詣とはあまり関係がない話なんですけど...
神社に行くと、お詣りするのは当然のこととして、その他にすることといえば「お御籤(みくじ)」がポピュラーですね。特に初詣のときには「新年を占う」という名目のもと、多くの人がおみくじを引いています。みなさん、おみくじは引く方ですか? 引かない方ですか?
私はあまりお金を持っていないので、ここ一番でしかおみくじを引いたことがありません。どちらかというとお賽銭に回す方ですね。そんでもって、書かれていることが怖いような気もするので、滅多矢鱈とは引かないんですよ。小心者ですから、「凶」でも出た日にゃ、卒倒してしまいそうです。
その「おみくじ」で心に残っている神社を紹介します。
今日訪れるのは「幾世(いくよ)稲荷大明神」です。場所は京都市中京区の「西堂町」というところです。通り名でいうと「三条小川」を上がったところです。
私は「小川通り」を南の方から上がってきました。上の画像の様に「小川通り」は「三条通り」のところで少しずれて、クランクのようになっています。
「小川通り」をもう少し上がります。
と、見えてきましたよ「幾世稲荷大明神」。
横に広く、奥行きの狭い敷地です。鳥居の右側は社務所なのでしょうか。
鳥居にある「正一位 幾世稲荷大明神」の神額です。とても古い網で覆われています。
手水鉢です。
鳥居の左側が本殿です。
本殿前の鳥居にはビニールのカバーが掛けられています。
本殿前に来ました。
こちらも古い網で覆われていますね。「幾世稲荷大明神」の創祀や変遷は不明ですが、「西堂町文書」というのには、応仁年間から西堂町東側の路地の奥に鎮座していたと記されているそうです。(当町中持幾世稲荷社之儀は往古応仁之此より当町東側路地奥に鎮座之有)
何度かの火災に見舞われたのち、現在の場所には明治6年(1873年)に鎮座したそうです。
で、奉納されているおみくじ。おみくじをよく見ると、12あるうちの、大吉が2つ、吉が2つ、半吉が3つと、ここまでは普通なのでしょうが、凶が3つ、大凶が2つと、なんと凶の多いこと。このおみくじ引くのはとっても度胸がいるでしょう。12のうち5つが凶なんて、サイコロ博打と変わらないぐらいの確率ですよ。残念ながら「みくじ筒」が見当たらなかったので、実際におみくじを引くことはできませんでした。
大正時代には「凶」って、今ほど怖いものじゃなかったんでしょうかね。仕方ないって受け入れていたんでしょうか。現代の神社で、こんだけ「凶」が出たら評判悪くなってしまいますよね。それだけ世の中が良くなってきているということなのでしょうか。
ということで、今日はお御籤で覚えていた「幾世稲荷大明神」を紹介しました。
アクセス
- 京都市バス「堀川三条」下車、徒歩7分