三条台村
今日は、私の好きな「三条商店街」の近くにある「三条台若中会所」というところです。
なに?
って聞かれそうですね。「会所」ってあるので、「集会所」や「会議所」のたぐいであることはすぐにわかると思います。
「三条台若中会所」は「祇園祭」の神輿御渡に関わっている組織の「会所」です。
場所は、先日紹介した「若州小浜藩邸跡」の石碑がある「矢城通り」を下って「三条通り」まで行き、一本東側に走っている通り(短い通りなので名前が分かりません。)を下るとすぐに到着です。ズバッというと、「武信稲荷神社」の斜交い(はすかい:斜め向かい)です。
なんのことはない、普通の民家です。ま、「会所」ですからねぇ。でも、神興会でこんな立派な「会所」を所有しているところは他にはないのではないでしょうか。
注連縄もされており、表札も「三条台若中」とのみ書かれています。
駒札があります。
三条台若中会所
この付近は慶長九年(一六○四)の二条城築城の頃より二条御廻りと呼ばれていましたか、元禄から享保にかけて三条台村に地名が変わりました。
元禄の頃(一六九○年頃)から八坂神社の神輿渡御に奉仕し、三条台村の有志が相集い村の発展と共に「三条台若中」という組織をつくり巡行に携わってきました。
天保三年(一八三二)民家を会所と定め、後、文久二年(一八六二)に改築。現在のものは、昭和二年(一九二七)に建て替えられました。
尚、神輿渡御については、明治までは中、東、西の三座とも神輿の渡御に携わっていましたが、現在は中御座のみを舁いでおります。
「三条台若中」は、昭和五年に祭りの実行団体の三若組(現在の三若神輿会)と維持運営の祇神会に組織変更され、現在も活動を続けております。三条台若中
三 若 神輿会
財団法人 祇神会
今年も祇園祭は7月1日から始まるので、もう半年を切っています。今年はどんなでしょうか、楽しみです。
アクセス
- 京都市バス「壬生車庫前」下車、徒歩5分