どんな香りかな?
今日は伏見続きで「御香宮(ごこうのみや)神社」です。先日の「京都一周トレイル」のときに参詣しました。
「御香宮神社」があるのは「伏見桃山」と言われる辺りで、JR奈良線、近鉄京都線、京阪電車が並走しており、この地に訪れるには交通の便が良いです。でも、京都の中心地からは離れているために京都市バスの路線が1本しか走っておらず、この地で移動するには不便です。
私は近鉄京都線に乗って「桃山御陵前」駅で下車しました。この辺りが「京都一周トレイル」の起点でもあります。
駅を出て東を向くと、ど~ん、とでっかい鳥居がありますよ。当然「御香宮神社」の鳥居です。
この辺りは「御香宮門前町(ごこうのみやもんぜんちょう)」というのですが、江戸時代末期、通りの南側には「伏見奉行所」があり「鳥羽伏見の戦い」では激戦地となったところです。
少し上り坂なんですけど、すぐに「御香宮神社」に到着です。
入り口の門は「徳川頼房(水戸黄門の父)」が寄進した、かつての「伏見城」の大手門です。
立派な「御香宮神社」の石柱です。
この門には「中国二十四孝」を彫った「蛙股(かえるまた)」があります。凡人の私には、どんな話なのか不明ですが、なんかありがたい話を題材とした彫刻のようですよ。
ささ、お詣りしましょう。門をくぐります。
門の左手に何やら碑が立っており神社が鎮座しています。残念ながら中には入れないようですね。
「伏見義民事蹟(ふしみぎみんじせき)」とあります。伏見奉行であった「小堀政方(まさみち)」の悪政を幕府に訴えて、獄中で亡くなった7人をたたえる碑です。
その入り口にある狛犬、ちょっと変わってますね。目が飛び出てるんかと思ったんですけど、どうも眉毛が渦を巻いてるんですね。目ん玉はその下に隠れてましたよ。
反対側の右手には何やら石柱と駒札があります。
「大手筋木鳥居旧基礎石について」とあります。駒札によると、先ほど写真を撮った大鳥居は明和4年(1767年)に奉納された後、何度か修理をしていたのですが、平成10年に台風で傾き、解体修理を行っています。その時に柱根石は交換したのですが、石底根石はそのまま使ったそうです。この柱は柱根石で、この上に鳥居の柱が被さるようにして乗っていたんだそうです。
拝殿の方に向かいましょう。天気が良いのでお詣りの人も来られています。
手水舎です。
絵馬殿があります。とても古い絵馬で、絵が消えかかっているものが多いですよ。
「文化十五年」と書かれていますから、1818年のものですね。
寄り道ばかりしてないで、拝殿の方に向かいましょう。
拝殿に来ました。きらびやかな装飾です。
立派な御神灯が並んでいます。
最近、こういうのに惹かれます。
「御香宮」の神額が掲げられています。
拝殿右手のお人形さん。何も書いてませんでしたが左大臣でしょうね。
左手のお人形さん。右大臣でしょうか。リアリティー高いですね。
奥に本殿が見えます。寄り道長かったですけど、やっとお詣りです。
本殿の右手にある「御香水」の石碑。
本殿左手にある「御香水」です。
何処から湧いているのでしょうか? ちょっと気になります。
「御香水」は貞観4年(863年)9月9日に境内から湧き出したそうです。良い香りが漂い、この水を飲むと病気が平癒したことから、「清和天皇」より「御香宮」の名前を賜ったそうです。明治時代に枯れたのですが、昭和57年に復元され、昭和60年に「名水百選」に選ばれています。
おっと、懐かしの防火用水ですね。屋根のとゆから雨水を集めます。
中を見ると底の方にたまってますよ。
建物が斜めに立ってますね。なんか珍しい。周りに何かがあるわけでもなく、なんでいきなり斜めなんでしょうか?
それにしてもゴージャスな飾り。平成9年に半解体修理されたそうです。
「御香水」の香りはわかりませんでしたが、とてもおいしい水でした。
「京都一周トレイル」ご目的だったんですが、この辺りでウロウロしていて、いきなり1時間のタイムロスです。でも、この辺りはあまり訪れることがないので興味津々で散策できましたよ。
アクセス
- 近鉄京都線「桃山御陵前」下車、徒歩3分