十三参り
京都民の多くは、十三参りに虚空蔵さん(法輪寺)を訪れます。最近はお寺の下の駐車場まで車で来る人が多いようですが、私が幼少の頃には渡月橋を渡ってからお参りし、帰りも渡月橋を渡って帰るというのが習わしでした。それも、帰り道は授かった知恵が逃げるので、渡月橋を渡るまで振り向いてはいけないと言われていました。
そんな虚空蔵さんですが、ここは嵐山の観光地から近い(山で言えば嵐山そのもの)のですが、とても景色がいいです。
京都で景色のいいところといえば、京都タワーやビルを除くと、車で行かなければならないか、到達するまでに労力の必要なところが多いです。
でも、ここ虚空蔵さん(法輪寺)は、ほんの少し階段を上がるだけで、絶景が手に入ります。それもとても開放感のある絶景です。
嵐山
お寺があるのは、歌に詠まれている嵐山そのものの中腹にあります。以前、電電宮で紹介した場所です。
https://www.kyoto-inf.com/guide-kyoto/2017/09/17/posted-dendengu/
冒頭で階段を上がると書きましたが、ほんの少しです。
上の画像で、人が移っているところが山門です。私は登り切った境内で写真を撮っています。この画像の左下に何やら石の柱が写ってますが...
なんと、すいがら入れなんですね。
階段を上り切るとすぐ目の前が本堂です。
まずは手水舎で清めます。
高い場所ですが、水道水のようです。
左側は牛の狛犬、狛牛ですかね。
反対の右側は、トラの狛犬、狛虎? ですかね。
ヤギさんかと思えばヒツジさんでした。まあなんといろいろな動物たち。虚空蔵菩薩が姿を変えたといわれる羊の像です。参拝者は羊に触れることにより、智恵を授かれます。
大勢ではないのですが、次から次からと人が訪れてきます。
本堂正面です。端正なたたずまいです。
額には「智福山」とあります。弘法大師空海の弟子である道昌僧正(どうしょうそうじょう)はここで虚空蔵求聞持法百日間参篭修行を満願し、虚空蔵菩薩を安置して中興し、貞観10年(868年)に寺号を法輪寺に改めました。お参りして、「智」も「福」も授かってください。
多宝塔
本殿の左手の階段上には多宝塔や供養塔があります。
何気に立派です。本堂より存在感を感じます。
中に入ることはできません。残念です。
多宝塔の右手には「針供養塔」があります。
皇室で使われた針が宝塔に納められるそうです。
平安時代から続く針供養です。
多宝塔の左手には鐘楼があります。
絶景を手に入れる
本殿右手奥に開かれた扉があります。
この向こう側は別世界。
このような展望広場になってます。
木が伸びてきているのですがそんなに気になりません。
京都市内はこんな風に見えます。なかなか良いでしょ。
左のところが、大文字の「鳥居」です。
比叡山(奥)と双ヶ岡(手前)。一直線に並びます。
山の三角形のところが右大文字(如意ヶ岳)です。
お約束の京都タワー。
渡月橋から南へすぐのところで絶景が手に入ります。嵐山観光の時にはぜひ立ち寄っていただきたい場所です。大文字もきれいに見えるのですが、人が多いそうです。まあ、仕方ないですよね。
さて最後に、今年も「星空の楽しみ方」を集めた複合イベント「宙フェス(SORA FES)2017」が、宇宙にゆかりの深い法輪寺を中心に開催されます。
上を向いて遊ぼう!! 宙フェス2017
~今年のテーマは「ここにしかない景色」~
開催日時
2017年10月8日(日) 11:00~20:00
※3連休の中日です
開催場所
虚空蔵 法輪寺/大堰川 他
興味ある方は「宙フェス(SORA FES)2017」をのぞいてみてください。
アクセス
- 京都市バス「嵐山公園」下車、徒歩3分
- 京都バス「中の島公園」下車、徒歩3分
- 阪急電鉄嵐山線「嵐山」下車、徒歩5分