氷室神社 水無月の祖先

ひんやり

「夏越の大祓」にちなんで、前々回、前回と「茅の輪くぐり」や「水無月(和菓子)」の話を書きました。

で、「氷室跡」のことを書いたのですが、このBlogではまだ「氷室神社」のことは書いていないようですね。Blog内検索で「氷室神社」を検索してみてもそれらしい記事は見当たりません。

せっかくですから「氷室神社」の紹介もしましょう。

「氷室神社」は京都市北区の西賀茂の山の中にある神社です。夏に禁中で食する「氷」を保存していた「氷室」を守護するために創建された神社です。都の方から「氷室道」を登ってくると集落の入り口に鎮座しています。

私は「京都一周トレイル」の北山コースを歩いている時に寄ったので、上賀茂の方から「氷室地区」まで登ってきました。訪れたのは令和元年(2019年)の1月30日です。

氷室神社 No2

下界には積雪の「せ」の字もなかったのですが、上賀茂から登ってくると、すぐに雪道になりました。

氷室神社 No3

積雪と言っても10㎝程度なので、トレッキングシューズで大丈夫です。

氷室神社 No4

へとへとになって「小峠(ことうげ)」到着です。

氷室神社 No5

「京都一周トレイル 北山 62」の標識があります。

氷室神社 No6

ここからはほぼ水平かやや下り気味に少し歩いて「氷室」の集落です。

氷室神社 No7

ゲートが見えてきました。昨日に写真と見比べてみてください。

氷室神社 No8

「氷室」の集落です。やっぱり寒いところなんですね。

氷室神社 No9

アスファルトの所はもうすでに雪が解けてしまっています。

氷室神社 No10

「京都一周トレイル 北山 64 現在地 氷室」の標識。

氷室神社 No15

北山65の標識がある三叉路まで来ました。

氷室神社 No16

この時は積雪で「氷室跡」も良くわからないだろうと、見学を断念しています。

氷室神社 No17

府道31号線の方につながる「氷室道」。左手の広くなっているところが「氷室神社」です。

氷室神社 No18

入り口まで来ました。

氷室神社 No19

「氷室神社境内及び氷室跡」と京都市の立て看板があります。

氷室神社 No20

さて、坂ですけど上がっていきましょう。

氷室神社 No21一の鳥居です。

氷室神社 No22

「氷室大明神」と神額が掲げられています。

氷室神社 No24

コンクリートの上に積雪なので滑りそうです。

氷室神社 No23

拝殿かな? えらくでかい建物です。

氷室神社 No25

山の斜面なので建てるのも大変だったことでしょう。

氷室神社 No26

吹きさらしですが、屋根が大きいのと、山の斜面のおかげで中には雪が吹き込んでいないようです。

氷室神社 No27

この拝殿は「東福門院」寄進だと伝えられているそうです。

氷室神社 No28

本殿の方にお詣りに行きましょう。

氷室神社 No29

本殿前に来ました。

氷室神社 No30

「氷室大明神」の神額です。

氷室神社 No31

屋根のツララが「氷室神社」らしいですね。

氷室神社 No32

中をチラッと...

氷室神社 No33

ご本殿です。ご祭神は「稲置大山主神(いなぎおおやまぬしののかみ)」で、第15代「応神天皇」皇子である「額田大中彦皇子(ぬかたのおおなかつひこのみこ)」に氷を献上したという記述が「日本書紀」にあります。

氷室神社 No34

お隣にも神社があるのですが、詳細がわかりません。

氷室神社 No35

こちらも神額などがないのでよくわかりません。

氷室神社 No36

さて、コンクリートの坂を滑らないように下って「京都一周トレイル」に戻ります。

ということで、京都民が6月30日に食べる「水無月」の祖先にあたる神社である「氷室神社」を紹介しました。「氷室跡」、「氷室神社」ともあまり人が来ないところなのですが、夏はとても涼しくていいところです。散策されてみてはいかがでしょうか。ただし、付近にはトイレや自販機がありませんのでご注意ください。(トイレは2㎞離れた、山の家はせがわ さん にあります。)

アクセス

  • 京都市北区の千本北大路交差点から、府道31号線経由で車で約20分

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