時代劇ではかっこいいけど...
私が良く利用するJR嵯峨野線の「二条駅」。
昔の駅舎は移築されて京都鉄道博物館の入り口になってしまいました。ほんでもって、複線電化と高架工事が行われて、かつては広々とした貨物の操車場があった「二条駅」は、ちょっと都会風のロータリーと けったいなドーム状の屋根を持つ近代的な駅になってしまいました。
線路が地べたにあったころ、国鉄の日中ダイヤは30分に一本程度の本数しかなく、乗り遅れてしまうととっても時間がもったいない結果となるのでした。加えて、二条駅の真ん前の「千本通り」には、はっきり言ってなんにもなく、時間つぶしの苦痛なこと。
今では西口にBiVi二条とかもできて、いろんなお店も増え隔世の感を禁じ得ないですよ。
そんな二条駅なんですけど、実は「二条通り」ではなく「御池通り」にあるんですね。なので、東のロータリー前にある交差点、二条駅前と言ってますけど「千本御池」というのが正解かもしれません。
昔からなんにもなかったのですが、御池通りの一本北側の「押小路通り」から北側には学校が3つ並んでいます。
一番手前にある「京都市立中京中学校」の壁面にあるタイル画。卒業制作か何かでしょうか。校舎側の壁は近代的なのですが...
裏側のグランド側は懐かしい石垣で囲まれています。昔は全部こんな感じでしたよね。
で、「京都市立中京中学校」の千本通り沿いにあるのが「西町奉行所跡」の碑です。寛文8年(1668年)に、「東町奉行所」と一緒に設置されました。「東町奉行所」はここからもう少し東の方です。一か月「西町奉行所」が受付をして、次の一か月は「東町奉行所」が受付をするという月番制で業務を行っていたそうです。1867年(慶応3年かな?幕末なので暦年がややこしいです。)に廃止されています。
お奉行様と言えば、時代劇ではかっこいい役が多いですけど、実際は仕事量に比べて役人の数が少なく、また仕事内容も地味なものばかりだったようです。
近くにはこんな古い建物がありました。
この木の板の壁と言い、窓の格子と言い、とても懐かしいですね。
昔、二条駅は貨物駅でもあったので、商売をする会社がたくさんありました。でも現在は様変わりして大学のキャンパスと駅周辺のお店を中心とした若者向けの町になってきています。
アクセス
- 京都市バス「二条駅前」下車、徒歩2分